プーチン・ロシア大統領の音頭取りで憲法改正案の是非を問う全国投票は7月1日夜、投票が終了し、即日開票された。タス通信によると、中央選管は2日未明、開票率99%の段階で開票結果を発表。賛成票は78・03%に達し、反対は21・16%にとどまった。この結果、改正案の採択が事実上決まった。投票率は65%だった。
コロナ禍のため投票は6月25日から1週間に渡って行われた。6月29日夜の段階では投票率が半数に達していないためプーチン大統領は30日、テレビを通じて有権者に投票を促す異例の呼びかけを行った。大統領はテレビ演説の中で「明日7月1日は最後の投票日だ。どの投票も極めて重要で、最も力強いものである。憲法改正案はすでに出来上がっているが、国民の皆さんの承認とサポートを得て、大きな力になる」と力説した。
さらに大統領は、憲法改正により人々の生活がますます発展すると指摘した上で、「われわれの責任、真摯な愛国主義、母国を思う気持ちがロシアの独立を強化することに繋がる」と述べ、賛成票を投じるよう要請した。改憲案には、2024年に任期が切れるプーチン大統領の続投を可能にする条項や、国家権力機構の再編条項が含まれている。
プーチン大統領は6月下旬のテレビ番組の中で「改憲案が全国投票で認められれば、次期大統領選に立候補するだろう」と述べており、憲法改正案が高率で承認されれば、続投は間違いないと見られている。ロシアでも新型コロナウイルスの感染拡大が続いており、長期の外出禁止や経済活動停止などの厳しい規制に市民の不安が強まっている。このためプーチン大統領は改憲案支持者をできるだけ増やし、その後の政権強化を目指していると見られる。(この項終わり)
コロナ禍のため投票は6月25日から1週間に渡って行われた。6月29日夜の段階では投票率が半数に達していないためプーチン大統領は30日、テレビを通じて有権者に投票を促す異例の呼びかけを行った。大統領はテレビ演説の中で「明日7月1日は最後の投票日だ。どの投票も極めて重要で、最も力強いものである。憲法改正案はすでに出来上がっているが、国民の皆さんの承認とサポートを得て、大きな力になる」と力説した。
さらに大統領は、憲法改正により人々の生活がますます発展すると指摘した上で、「われわれの責任、真摯な愛国主義、母国を思う気持ちがロシアの独立を強化することに繋がる」と述べ、賛成票を投じるよう要請した。改憲案には、2024年に任期が切れるプーチン大統領の続投を可能にする条項や、国家権力機構の再編条項が含まれている。
プーチン大統領は6月下旬のテレビ番組の中で「改憲案が全国投票で認められれば、次期大統領選に立候補するだろう」と述べており、憲法改正案が高率で承認されれば、続投は間違いないと見られている。ロシアでも新型コロナウイルスの感染拡大が続いており、長期の外出禁止や経済活動停止などの厳しい規制に市民の不安が強まっている。このためプーチン大統領は改憲案支持者をできるだけ増やし、その後の政権強化を目指していると見られる。(この項終わり)