来春の大統領選の有力候補とみられている新興財閥オネクシム・グループ総裁のミハイル・プロホロフ氏が右派政党「正義」の党首に就任した。46歳の若さで有力財閥を率いるプロホロフ氏は、メドベージェフ大統領、プーチン首相に続く第3の大統領候補との呼び声が高く、膠着しているロシア政界の台風の目になりそうだ。
「正義」の党大会は25日開かれ、新党首に新興財閥の現役社長であるプロホロフ氏を選出した。政権寄りの同党は最初、クドリン財政相を党首に担ぎ出そうとしたが失敗、次にシュワーロフ副首相に目を付けたがプーチン首相の反対でいずれも成功しなかった。そして3人目でようやく決着した。最終的にプーチン首相がオーケーを出したと見られている。
新党首はモスクワ生まれの46歳で、長身でハンサム。いわゆるイケメンである。国立モスクワ財政大学の国際経済関係学部を卒業し、軍隊勤務の後、国際経済協力銀行に入行。その後、投資銀行オネクシム系列の銀行勤務を経て07年、オネクシム銀行グループの総裁に就任した。
プロホロフ新党首は就任演説で、「政権政党は少なくとも2つ必要だが、今は1つしかない。我々は政権政党として活動しなければならない」と述べ、今年暮れの下院選挙で与党「統一ロシア」に次ぐ第2党を目指すことを宣言した。
大会後の記者会見で、次期大統領選に立候補するかどうか聞かれ、「下院選の結果次第だが、首相の仕事をよく知っているので、指名されれば断らない」と述べ、首相就任に意欲を見せた。また、与党「統一ロシア」と連立を組む可能性についても否定しなかった。
現在、下院では「統一ロシア」が3分の2の議席を占め、自由民主党と公正ロシアもほぼ政権側の政策に賛成し、野党は共産党だけという状態だ。ただ、下院選では7%以上の得票率がないと議席を獲得できない仕組み。まず、この壁を突破できるかどうかが鍵となる。
今春の地方選挙で与党の得票率が落ちているうえ、与党党首であるプーチン首相の支持率も低下傾向にある。それだけにプロホロフ新党首が旋風を巻き起こせば、下院選で第2党になる可能性はある。その余勢をかって大統領選に出馬すれば、台風の目にならないとも限らない。ロシアの政界もいよいよ面白くなってきた。
「正義」の党大会は25日開かれ、新党首に新興財閥の現役社長であるプロホロフ氏を選出した。政権寄りの同党は最初、クドリン財政相を党首に担ぎ出そうとしたが失敗、次にシュワーロフ副首相に目を付けたがプーチン首相の反対でいずれも成功しなかった。そして3人目でようやく決着した。最終的にプーチン首相がオーケーを出したと見られている。
新党首はモスクワ生まれの46歳で、長身でハンサム。いわゆるイケメンである。国立モスクワ財政大学の国際経済関係学部を卒業し、軍隊勤務の後、国際経済協力銀行に入行。その後、投資銀行オネクシム系列の銀行勤務を経て07年、オネクシム銀行グループの総裁に就任した。
プロホロフ新党首は就任演説で、「政権政党は少なくとも2つ必要だが、今は1つしかない。我々は政権政党として活動しなければならない」と述べ、今年暮れの下院選挙で与党「統一ロシア」に次ぐ第2党を目指すことを宣言した。
大会後の記者会見で、次期大統領選に立候補するかどうか聞かれ、「下院選の結果次第だが、首相の仕事をよく知っているので、指名されれば断らない」と述べ、首相就任に意欲を見せた。また、与党「統一ロシア」と連立を組む可能性についても否定しなかった。
現在、下院では「統一ロシア」が3分の2の議席を占め、自由民主党と公正ロシアもほぼ政権側の政策に賛成し、野党は共産党だけという状態だ。ただ、下院選では7%以上の得票率がないと議席を獲得できない仕組み。まず、この壁を突破できるかどうかが鍵となる。
今春の地方選挙で与党の得票率が落ちているうえ、与党党首であるプーチン首相の支持率も低下傾向にある。それだけにプロホロフ新党首が旋風を巻き起こせば、下院選で第2党になる可能性はある。その余勢をかって大統領選に出馬すれば、台風の目にならないとも限らない。ロシアの政界もいよいよ面白くなってきた。