陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

季題 ポインセチア

2022年12月20日 | slow haiku

ポインセチアが都会を彩っている。
中央アフリカ原産の常緑低木。
ホトトギス新歳時記には
聖夜の飾りとして欠かせぬものとある。
日本語では猩々木という。
何かかっこいい名であることよ。

さて、俳句で詠もうとすれば
字数があるのでなかなか難しい。
だから如何ににポイントを押さえられるか
が勝負の季題。それでも都会的な
スノッブな世界観を描ける季題でもあるので
私は結構好きだし、トライしたい季題である。

けふと云ふ日を待つ君へポインセチア
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一足早いXmasプレゼント?

2022年12月19日 | tete a tete

パソコンを買い替えた。
自分への一足早いXmasプレゼントだ。

十年弱使っていたパソコンが不調を来し出した。
突然電源が落ちてしまう不具合が頻発。
どうも電源関係のトラブルである。おそらく
バッテリーも影響しているかもしれない。

このまま騙しだまし使えないこともないが
電源が落ちることを繰り返すとハードディスクが
破損しているかもしれないとのことだ。
そうならないうちにデータをバックアップ
しないと取り返しのつかないことになる。
普段からバックアップは取ってるのだが
更新していないデータも多々ある。

買い替えの理由はもう一つ。
使っていたパソコンはWindows8.1だった。
これももうすぐサポートが受けられなくなる。
Windows10のサポートもあと三年とか。
ということでこれを機会にWindows11に
することにした。

もとはと言えば私はMac派だった。
当時、広告やクリエイティブ関係の人は
Mac派がほとんどであったから必然だった。
ただWindowsが会社で主流になってくると
会社と家とのエクセルなどのデータの互換性が
その当時は出来ず厄介であった。だから
Windowsに買い替えたのであった。しかし
今の時代、家に会社のデータを持ち帰る
なんてことは厳禁。ご法度である。
時代はずいぶんと変わったものである。
今はWindowsとMacでのデータの互換性は
全然問題ないとは思うのだが…。
今更Macに戻すのもまた面倒だしそのまま
Windowsパソコンを使っている。

新パソコンのセッティングは以前と違った。
初期設定がとても煩雑でややこしい。
勝手にoneドライブとか言ってクラウドに
データをあげられる仕組みなどが初期設定に
なっているという。聞けば聞くほど
こんなのは高齢者が自前でセッティングする
なんてことは大方は無理だと思う。
ということで、お金はかかったが初期設定と
リカバリーディスクの作成などは依頼することに。
時間と労力と精神的負荷を考えると、これは
必要なコストと考えた。高いなとは思うが
店もこんなんで利益を稼がないととは思う。
ネット通販なんてもので買うとかなり安いが
これはITリテラシーがある人向けだと思う。

ところでしばらくして気づいたことだが
驚いたことに今のパソコンは蓋を開くと
勝手に電源が入る仕組みなっているのだ。
これは困る。掃除するときに開くと、いちいち
電源が入るのは鬱陶しい。
何でも便利にしたらいいだろうという発想?
ありがた迷惑である。それにしても

今回の新規購入でまたパスワードが増えた。
一体私はいくつパスワードを持っているのか?
私が死んだらこれらの解除などはどうなるのか?
これは私だけの問題ではないのだが
デジタル化がもたらす大いなる厄介ごとである。

それでもやはり新しいパソコンは快適だ。
何より今度はハードディスクではないので
さくさく立ち上がりも早い。ただ私は
このパソコンの能力の20%も使わないであろう。
勿体ないことだが、人間の脳もその能力の数%
しか使っていないそうだから、まあいいか?
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季題 数へ日

2022年12月17日 | slow haiku

クリスマスまであと一週間。
大晦日まであと二週間となった。

「数へ日」という季題がある。
年末も押し迫り、残すところあと
数日というところの季題である。

まあ私のような年齢になると
また老いが近づくのかという感じで
今年もよく頑張ったなという感慨より
そちらの方の感覚が勝るかな。
それでも充実とまではいかなくても
それなりに歩んだ一年ではあった。
生きている限り人は前へ向かって歩く。
それは命の必然でもある。

さあ!あと二週間。
しっかり歩んで参りましょう。

数へ日の時計もどこか気忙しく

内子のからくり時計(写真)
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買い出し 魚ン棚市場へ

2022年12月15日 | slow life

年末の買い出しを兼ねて明石の魚棚市場へ。
一路車で須磨明石へ。久しぶりのドライブだ。

やはり須磨、塩屋から垂水、舞子と海沿いを
車で走るのはなんかノスタルジーである。
舞子辺りに来ると、確かこの辺にあの
ウェザーリポートがあったよなあと面影を追う。
私たちの若い頃は車は必携であった。
車がないとデートに女の子を誘えないくらいに。
だからみんな給料からローンしていい車を買った。
今はどうだろう。車を買う若者なんて見かけない。
そんな若い人向けの車のCMなんて全然見かけない。
あのケンとメリーのスカイラインなんて、今は
槿花一朝の夢のごとくである。

魚の棚の東口向かいの駐車場に止めていざ市場へ。
この市場を訪れるのも久しぶりだ。
数年前には3月のいかなごの解禁時期になると
ここで明石市が主催する俳句大会が開催されていた。
俳人たちがみんなこの市場を吟行して昼の糶を見た。

今日の一番のお目当ては棒鱈を買うこと。
魚の棚は神戸の百貨店や京都の錦市場で買うより
やはり安い。コスパのいい市場である。
それに当たり前であるが魚も新鮮で活きが良い。
勉強してねというとまけてくれるのも嬉しい。
この日はいい棒鱈と肉厚の焼あなごにゆで蛸
そしてキスの天ぷら、それから野菜や柿も買う。

たまには遠出して買い物をするのも楽しいな。

海峡の市場をそぞろ歩す師走
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うまいもの選 お米ロールケーキ

2022年12月10日 | slow gourmet

久しぶりに大阪・北浜に行く。
この街は大阪でも私の好きな場所である。
この北浜でサラリーマン生活を二十数年
過した地なのである。今も面影は残っているが
証券会社も飲食店もほとんどが変わってしまった。

永年通っている医院を辞して、久しぶりに
ここのケーキを買おうとGOKANに立ち寄る。
ここは昔は弘得社というステーキレストラン
であった。昼はステーキランチなど、夜は
パブのように使えた店であった。天井が高く
英国風な設えで素敵な店であった。その後を
GOKANが入ってもうかなりなると思う。

お米ロールを買う。やはりGOKANと云えば
このお米の純正ロールである。
グルテンフリーとあった。当時は
グルテンフリーなんて言葉は知らなかった。
お手頃な値段で、このお米ロールが一番好きだ。

かつて証券の街として栄えた北浜であったが
今はまた大川のウォーターフロントとして
若者にも人気の街になっている。



■GOKAN 北浜本館
大阪市中央区今橋2-1-1 新井ビル

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季題 短日

2022年12月08日 | slow haiku

ホトトギス新歳時記十二月の候にある「短日」。
冬の日が短いのを言う。
日短(ひみじか)とも「暮早し」とも言う。

師走の時もあって、何となく気忙しいような
時に追いかけられているような感じがする。
そんなニュアンスを持った季題である。

それでも冬至を過ぎると徐々に日は長くなる。
そういう意味では「短日」も案外短い。
正に短日なのである。

短日の伝言板に君の文字
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にっぽんのW杯で思ったこと

2022年12月05日 | cocoro

W杯、決勝トーナメント対クロアチア戦。
日本は最後の最後で負けてしまった。
冷え込んだ部屋で最後までテレビ観戦。
負けたのは期待が大きかっただけに
その反動でとても残念ではあったが
日本はよく頑張ったと思う。

着実に過去よりも結果を残したのだ。
そして同時にまた新たな課題も見つかる。
監督が言うように、もう世界に追いつく
ではなくて、どう追い越すかだろう。
しかしこの躍進もやはり日本選手が世界で
日々プレイしているからこそだと思う。
世界と戦うには日々世界の人が集まる中で
精進していないとレベルは上がらない。
これはどの世界でも同じだと思う。
井の中の蛙では世界のレベルを経験できない。

とりあえず選手たち、監督はじめスタッフに
ご苦労さま。感動をありがとうと言いたい。

さて日本のW杯も終り
今年もあと四週を残すのみとなった。
ジャネーの法則ではないが、本当に
年齢と共に一年が年々速くなってゆく。
それはすなわちバニシングポイントに
向かって加速度を増すかのように。

今年一年わたしは何を為し得たか?
何を為し得なかったか?
その振り返りから見えて来た課題は何か?
そしてそれをどう克服してどうレベルUPする?
そのためにどんな練習をすればいいのか?
その質は量は?そしてどんな集団で戦えば
もっとレベルアップするのか?
私も考えてみよう。そう思ったW杯であった。

年の瀬や振り返ること日々新た
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ミリ差の勝利考

2022年12月03日 | tete a tete

ミリ差の勝利。いやミリ差の奇蹟と云った方が
ぴったりとくるかもしれない。あの日本中を
熱狂させたサッカーワールドカップの日本対
スペイン戦。決勝進出を決めることとなった
三苫選手の渾身のアシストと田中選手のゴール。
この二人の絆もストーリーとなって報道されている。

私も朝早く起きてテレビをつけて観戦した。
正直、勝てるとは思っていなかった。
それ故世界に衝撃を与えた勝利であったし
そして、それが僅か1ミリの差で決まったもので
あったことがまた衝撃的であった。
このミリ差で伝説的に語り継がれる物語になった。

写真判定の勝利なんてことは競馬でもある。
いわゆるハナ差というゴール写真の判定は
大レースのGⅠレースではままあることだ。
さすがに1ミリなんて精度は記憶にないが。
あっても数センチのようだったと思う。
それは正に神の采配とでもいうようなもので
勝負事をしていると、本当に神さまは居ると
思ってしまうのである。それ故
勝負事に携わる者は良く験を担ぐのである。

ここからが今日のブログの本題である。

今朝の日経新聞の記事“W杯で活躍ソニーの「目」”
に目がとまった。
経済紙のビジネス面の載った記事なので、要は
このVAR(ビデオ・アシスト・レフェリー)には
ソニーグループの子会社の解析技術が使われてる
という日本のIT技術の素晴らしさを訴求している
のだが、なるほどオフサイドの半自動判定など
最新のIT技術が駆使されていたのだとからくりを
知って、改めて技術革新はすごいなと思ったのである。
スポーツももはや科学なしでは成立し得ないのだ。

カメラや映像解析を担っているのは英国の
ソニー傘下のホークアイ・イノベーションズ
という会社である。

映像システムはスタジアムに12台設置された
高性能カメラと、ボールに内蔵されたセンサーを
用いている。カメラは1秒50コマの速度で撮影された
映像から、1人29か所の関節などの位置を捉えて
動きを三次元データ化するという。オフサイドの
自動判定も2020年から国際大会で運用して精度を
高めてきたとあった。いち早く取り入れたのは
テニス界であったそうだ。JリーグやW杯出場国の
7~8割が同社の解析サービスを利用しているという。
もはやあらゆるスポーツやプレイがデータで解析
されて、そのデータを元にエクササイズや戦略や
戦術を組み立てる時代になっているのだ。
DX(デジタルトランスフォーメーション)の時代。

いやはやなんとも、すごいというか恐ろしい時代に
なったものである。“遅れてやってきた頑固者”
なんてのはもう淘汰される時代なのだ。
(反対に世は高齢社会というこのパラドックス)

ただ、サッカーを観ている部分では、感動などは
まったくITとは関係ないのである。何故か?
それはロボットがプレイしているのではないからだ
あくまで感情のある生身の人間がやっているから
そこに感動があるのだ。私はそれをよすがとしたい。
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靭公園の冬薔薇

2022年12月02日 | nonoka

都会のオアシス、靭公園では今
冬薔薇(ふゆさうび)が咲いている。

初夏の薔薇のような豪華な数ではないが
そこが冬の薔薇らしい風情というもの。
これから寒波がやってくる季節。
咲き切るのも厳しい環境である。
それ故その一輪一輪がとても愛おしい。

一片も散らせず冬の薔薇となる
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師走来る

2022年12月01日 | cocoro

さあ、今日から師走だ。師が走る月である。

そう言えば今春に亡くなられた我が師も
十二月になると、一日に句会を三つも
掛け持ちする日があった。午前中に
大阪の太閤園で句会をして、そこから
車を運転して大阪は本町の綿業会館へ。
師の車がやって来る頃を見計らって、いつも
駐車場でお迎えしたことが懐かしい。そして
その後は第三の忘年句会と忘年会食があった。
そんなスケジュールだったが、師は楽しそうに
こなされていたと思う。
そして今年もその季節がやって来たが
師の在まぬ今年はその忘年句会は無い。
ちょっとセンチメンタルになる師走である。

その頃は御堂筋も樹々を飾るイルミネーションが
美しい。銀杏もほぼ葉を落ちし切っている頃だ。
黄落の中をそれぞれの人が足早に通り過ぎてゆく。
商人の街、浪速の極月の一景である。

無造作に散り敷いている銀杏落葉も
こうしてみるとさまざまなかたちを為している。
かたちとは形とも容とも書く。もののかたち
森羅万象のかたち。かたちを詠むことも形である。

十二月魔法の時間走りそむ
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