十年に一度の寒波襲来とテレビのニュースは
しきりに繰り返した。だいたいひつこく言えば
やはり事故とか災害は少なくなるから当然だ。
暮れてくると私の住んでいる処も
雪空になったかと思うと、あっという間に
雪が降り出した。粉雪というほどの雪では
なかったけれど積もりそうな雪であった。
車のデジタル表示の温度計は3℃から
1℃になり、ときに0℃を示していた。
夜、すこし降り止むと、数人の若者がどこかから
現れて、うっすらと積もった公園にしきりに
足跡をつけていた。この気持ち解かるなあ。
家人がバルコニーの手摺に積もった雪を丸めて
ミニ雪だるまを作った。オンザロックにしたら
と勧めたら、さすがにそれは厭だと言う。
まあ登山で雪で割るウィスキーはうまいが
都会に降る雪ではちょっと逡巡してしまう。
このミニ雪だるま、翌朝の午前中にはもう消えて
しまっているのだろうか?
降る雪や幼なに戻る吾がこころ