この日は南芦屋浜を吟行。ここは芦屋浜の南を
さらに埋立てた地に開発されたニュータウンだ。
戸建ての住宅があり、マンションがあり交流センター
老人ホームがあり、また商業施設としてスーパーに
ホームセンターや大手外食レストランもあった。
それに芦屋らしくお洒落なリゾート風結婚式場そして
クルーズ船のかたちをした大きなリゾートホテルが
でんと威容を放っていた。SPAもスポーツクラブも
パティスリーもあるという。
マリーナにはさすが芦屋らしく大きなクルーザーが
係留されていた。とある俳人は、この運河沿いに
立ち並ぶ住宅を伊根の舟屋になぞらえて詠まれたが
言い得て妙である。まだまだ街の顔というか
性格というか、そういうものが希薄であったが
あと何十年もするとこの街も他の芦屋の街のように
新しい芦屋の顔として雰囲気も定まって来るだろう。
それでも新しい街にも句材はいっぱい見つかった。
私は見なかったが造成地が雲雀野になっていたという。
雨がそぼ降っていたが花日和。楽しい吟行であった。