陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

ラドンの湯 雙津峡温泉

2009年06月19日 | slow journey

未完の線路跡である
岩日北線記念公園を走る
とことこトレインは、まるで
ゆったり走るロバの馬車のようだった。

終点の雙津峡温泉駅に着く。
駅のある高台を下りてすぐ、清流
宇佐川に架かる赤い吊り橋を渡る。
真ん中で立ち止まり川を覗いた。
きれいな流れだった。止まると
橋が一定のリズムで揺れていた。

この温泉地は小さな里山風情にある。
対岸に見えた元湯“憩の家”へ入る。
ここは日帰りの温泉施設である。
もうちょっと先には宿泊できる
二の湯の錦パレスホテルがある。
そちらは堂々たる建物だった。
どうやら雙津峡温泉の施設は
このふたつだけのようである。

下駄箱に靴を入れ
フロントで入浴料500円を払う。
タオルは100円だった。
早速浴場へ。景色はいい。
先客は3名ほどだった。
源泉かけ流し100%と謳ってある。
確かに湯のそそぎ口には湯の花が。
湯も湯船から絶えず溢れて出している。
日経おとなのOFFに書いてあった
真贋の見分け方と同じであった。
循環風呂だと湯が溢れないらしい。

ここ雙津峡温泉、難しい字だが
そうづ峡と読む。泉質は
含放射能・ナトリウム・炭酸水素塩
ラドンの含有量は西日本有数とあった。
アトピー性皮膚炎などの皮膚病や
通風・動脈硬化、神経痛、糖尿病
などに効くと言う。
アトピー体質の私にはいい湯だ。

十分浸かって湯から上がる。
服を着替え、脱衣場休息室で
しばらく扇風機で涼んでから食堂へ。
ビール中瓶とこんにゃくの刺身
そして肉そばを頼んだ。やはり
こういう里山のこんにゃくは旨い。
しゃっきっ、こりっとして旨みがある。
品書きを見ると、野性いのしし料理に
すっぽん、川がに、やまめにあまご
そしてあゆ料理と山の幸が多彩にあった。
秋には松茸料理もいいらしい。
こういう料理を堪能するなら
やはり二人で来なくてはなあ…。

しかし汗がなかなか引かなかった。
体がいつまでもポカポカほてっていた。

そろそろ帰りのトロッコバスが来る。
施設を後にしてまた赤い吊橋を渡る。
橋の袂には、薄紫の西洋紫陽花が。
梅雨の晴れ間。
天気に恵まれた今回のひとり旅。

「いい温泉やったなあ。」

独り言…。

私なりの百名湯は続く。

■雙津峡温泉 憩の家
 山口県岩国市錦町深川3132
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