平安神宮神苑の池には睡蓮
そして河骨が黄色い花をつけていた。
睡蓮はまだ咲き初めなのか
なんかとろりと咲いているように見えた。
睡蓮だけにまだ眠いのだろうと感じた。
それを素直にそう詠んだら、互選では
何人かの俳人がその句を採ってくれた。
互選はひとり三句。この日の投句数は360句。
その中からの三句である。
そこに選ばれるのはこれはもう感謝しかない。
どうかな?と思って出した句が
採られると嬉しいものである。
誰にも採られなかったら反対に寂しい。
幸い今まで一度も名乗らなかったことはない。
この記録だけは私のひそやかな誇りである。
睡蓮は午後二時頃には眠ってしまう。
私はまだまだ眠ってなんかいられない。
睡蓮のまだ眠さうなけふの色