九月某日、父の三十三回忌を修す。
父がなくなってから三十二年が経った。
父の忌日はあの日航機の御巣鷹山事故と
同じ年なのでいつも忘れることはない。
あの事故のひと月遅れが父の忌である。
供華は家内に頼んで、私の好きな
吾亦紅を買って来てもらった。
それに竜胆をあしらってくれた。
こういうセンスは結構好きである。
私の親は早くに亡くなったが
今思えばそれは子供孝行だった
ような気がする。もうこの年代になると
親の介護で苦労している仲間が多い。
話しを聞いていると大変だなあと思う。
義母も今年亡くなった。それまでの数年間は
やはり介護状態で家内は大変であった。
それでもやはり…親にはいつまでも
長く生きていて欲しいとは思う。
とは言えど、とは言えど
介護の現実は厳しい。現実と願望。
神はときに過酷な試練を与え給う。
地味さうでアピール上手吾亦紅