所属する俳誌の祝賀会が開催された。
大正13年創刊という90年の長き歴史を誇る
ホトトギス系の俳誌である。
全国から220名の俳人たちが神戸に参集し
華やかな雰囲気の中での祝賀会となった。
その席上で新主宰が誕生し、新同人も発表され
また俳誌を代表する推薦作家も15名が誕生した。
こうして祝賀会は成功を収め、次の100年に向けて
新たなる体制でスタートが切られたのだ。
今、どこの俳句結社にとっても、最大の課題は
高齢化による会員の減少である。高齢化による
自然退会者が続き、これを上回る入会者が少なければ
活力的にも、財政的にも、俳誌の存続は難しい。
要は新規開拓が必要なのである。そしてそのためには
もっと俳句に親しむ機会を増やして、普及啓蒙活動
をしていかないといけない。実はこういう課題は
企業の抱える課題とまったく同じなのである。
もっと言えば日本全体が抱える問題なのだ。
新規開拓。これこそが持続可能な存在の鍵を握る。
趣味の会といえども、企業の視点が必要なのは
なんとも皮肉だなあと思うこの頃である。