グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

「恒産なくして恒心なし」

2011年05月26日 | 日記
孟子の言葉に「恒産なくして恒心なし」というものがある。
一定の財産がなければ心がなかなか安定しないという意味だがこの場合の恒産の最たるものが「住まい」ではないだろうか。
人それぞれ色んな考えがあろうが筆者は一定の年代までに多くの国民が「住まい」を取得することが望ましいと考えている。
生活の大半を過ごすスペースが借り物でなく自らのものであるという充足感、安心感は大きい。
さらに多くの国民はいずれ年金のお世話になるのだが日常の生活費以外に住居の賃借費用まで年金をアテにするのはあまりにも過大な期待だからだ。
その意味で今回の大震災で国民の住宅取得意欲が少しでも減退するとしたら誠に残念なことだ。
罹災者は二重ローンで苦しむことがないよう何とか国として救済できないものかと思っている。
ついでに言えば昨今のデフレ経済も住宅取得意欲にマイナスに働くため気がかりである。
住宅をせっかく手に入れても価値が下がっていくようではとても取得意欲は高まらない。
筆者は適度のインフレ(年1~2%程度)こそいい社会の条件のように思うがいかがであろうか。

OECDの幸福度国際比較に思う

2011年05月26日 | 日記
このたびOECDが加盟国各国の生活の豊かさを共通のモノサシで指標化しこれを公表した。
わが国はGNPでは上位にあるもののこの評価では34カ国中19位とかで物質的な豊かさがそのまま幸福の実感に繋がっていないことになる。
たしかに家計における可処分所得や一人当たりの資産は上位にある。
加えて安全(犯罪発生率など)や教育(平均学歴など)も高く評価されている。
逆に足を引っ張ったのはワーク・ライフ・バランス(自由時間の長短など)や生活満足度だ。
特に後者は極めて主観的な指標であることに注目したい。
筆者はかねてより「幸せは個々の心の中にある」と考えている。
日本人はもう一度日本のいい所を再評価したらどうだろう。
そうすれば34カ国中19位なんてことはないと思う。
次回はもっと上位に位置していることを願うものである。