グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

「尾瀬」の行方

2011年05月29日 | 日記
尾瀬国立公園は群馬、新潟、栃木、福島の4県にまたがる湿原、高原、山岳を擁する3.7万haの国立公園だがなんと全体の約40%は東電が所有している。
しかし東電があのような状況に陥ってしまった今その動向が注目されている。
土地そのものが如何ほどの価値を持つものかは不案内だがもともとの取得(明治時代のことだそうだが)理由である水利権は今やあまり意味を持たない。
逆に環境維持費用とし年間2億円程度負担しているのが実態のようだ。
今後想像もつかないような賠償責任と資金難が控える東電がいつまで電力事業との関連が乏しい資産を保有し続けられるのかは極めて微妙だ。
群馬県がいち早く東電に対し「尾瀬」を売却しないように要望し、東電も「現時点では売却の意志はなく最小限の維持活動は行っていく」と回答しているが東電が「尾瀬」を事業用資産と位置づけていることには些か違和感がある。
今後様々な議論があるだろう。
筆者は以前から「尾瀬」についてある種の憧憬を抱いているがまだこの目で確かめたことはない。
これを機会に一度行ってみようかと考えているところである。