米国ソニーの公聴会証言拒否に思う

米国ソニーが（同社の個人情報流出問題に関し）要請されていた下院公聴会への出席を断っていたことについて議員、消費者保護団体などから強い批判が出ている。
公聴会といえば昨年のトヨタ社長による冷静な対応、涙ながらの従業員への結束呼びかけが記憶に新しい。
何故ソニーはＦＢＩに捜査を依頼する一方で公聴会での出席を拒否したのだろうか。
「現在サイバー攻撃について調査中」というのが表向きの理由だそうだが何も調査チーム全員が陪席するわけでもない、代表者が僅かの時間を公聴会に割くなどさほど調査活動を妨げるとも思えない。
ソニーは当初の7700万件に加え新たに2460万件の流出可能性が出てきたため更なる追求を受けることは必至だが「これを嫌った」と疑われてもしょうがない。
それに流出対象者の1億人強は米国のみならず全世界にまたがるため各国の関係者が注視しているのである。
その中でひたすら「逃げ」の姿勢は極めてマズい対応だ。
「誠意」という言葉をあらためて嚙み締めたい。