グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

「水五則」に学ぶ

2011年05月05日 | 日記
実家の和室に「水五則」を揮毫した扁額があったことをふと思い出した。
「水五則」とは水の特性を引用しながら人の生き方を教えるいわゆる人生訓である。
一、自ら活動して他を動かしむるは水なり
一、障害に遭いて、激しくその勢力を百倍にしうるは水なり
一、常に己の進路を求めて止まざるは水なり
(以下省略)
などがその内容だが「水」を「人」に置き換えれば見事な人生訓に変身する。
しかし今回だけは比喩ではなく本来の「水」の意味で十分学ばされることになった。
つまりこの教えは人生訓としてだけでなく天災訓としても名を残すものになったのだ。
あらためて先人の慧眼に敬意を表するものである。
ちなみに「水五則」は黒田如水作とも太田道灌作とも伝えられるがいずれも正確ではないだろう。
文中にある「活動」「障害」「進路」などは古語とは言い難いしその原語も残されていないので意外に近代の作ではないかと推測している。
読者の中で何らかの知見をお持ちの方はその内容をご教示いただきたいと思っている。