リビア情勢を憂う

日本は震災・原発事故対応で未だ復旧、後遺症の最中にあるが地中海沿岸のリビアも大変な状況にある。
リビアの反政府活動はいうまでも無く隣国のチュニジア、エジプトに触発されたものだが為政者カダフィ大佐は隣国の大統領たちと違い筋金入りの革命家であることが大きな相違点だ。
ゆえに反政府勢力がいかに力を蓄えようが一切妥協することなく徹底して武力で押さえ込む構えを崩していない。
反政府勢力の排除に戦車、戦闘機を動員して発砲したり追討のため軍隊(それも傭兵だ）が隣国との国境を突破するなど過去例が無かったのではないか。
国連の決議を経てNATO軍が空爆を重ねても、また家族を失ってもこの決意と行動に変化は見られない。
となれば行き着く先は一つしか無い、たとえいくらの犠牲者が生まれようと・・・。
不幸なことだが近年ない大規模な内戦の終息がまだ見えていない。