ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ザスーラ』

2005-11-16 19:22:21 | 新作映画
----この映画の原作って『ジュマンジ』と同じ人なんだって?
「そう。クリス・バン・オールスバーグ。
彼は『ポーラー・エクスプレス』の原作『急行「北極号」』も書いている」

----『ジュマンジ』では
ゲーム盤の中での出来事が現実の世界で引き起こされた上に、
ジャングルの動物たちまで呼び寄せてしまっていたよね。
「うん。あの映画を観たとき、
『こりゃ何でもアリだな』とどこかに書いたことを覚えている。
ゲーム内容を“宇宙”“未来”“異次元”などにすることで、
いくらでも続編を作れるからね」

----でも実はすでに類似した原作「ザスーラ」があったわけだ(笑)。
今度は宇宙なんでしょ?
「そうなんだ(笑)。
しかも前作でロビン・ウィリアムズがやったような
ゲームにハマったまま戻れなくなった、かつての子供まで登場。
この『ザスーラ』の方が一ひねりはしてあるけど」

----ふうん。今度のプレイヤーも兄弟ニャの?
「そう。しかもこのふたりはあまり仲がいいとは言えない。
しつこくつきまとう弟ダニーを、
兄のウォルターはうっとうしく感じ、
地下室に閉じ込めてしまう。
ところが弟はそこでこのゲーム盤を見つけるというわけだ。
この<兄弟不仲>という設定が
ゲーム・クリアの阻害要因として巧く生かされていたよ」

----このゲーム盤も懐かしい感じだね。
「監督のジョン・ファブローいわく
「戦後の日本で大量生産されたような、
ブリキのおもちゃをイメージした』とか。
ネジを巻いてボタンを押すとカードが飛び出してくる」

----なかなかいい感じ。で、どんな冒険が待ち構えているの?
「天井を突き抜けて隕石群が振ってきたり、
小さなロボットのオモチャが巨大化して攻撃してきたり、
宇宙船が接近して発砲したり…。
このロボットにしろトカゲを思わせるエイリアンにしろ
50年代のハリウッド映画のテイスト。
怖いけど、どことなく親しみが持てる。
監督は、CGなしでできるところは積極的に実演を採用。
ロボットに追い回されたり、エイリアンと戦わせることで
子供たちの自然な演技を引き出そうとしたらいしいよ」

----ニャるほど。そういえばティム・ロビンスが出ているね。
「彼の役は『宇宙戦争』でのトム・クルーズと同じ。
離婚していて、その週は父親の方が子供たちと会える番というわけだ。
アメリカには多い設定だね。
この映画では、それが兄弟関係にも影を落としている。
もっともこの危機を通して
ふたりの絆は深まってゆく。
ま、こういうところがコルデコット賞受賞作家たるゆえんだろうけどね。
あっ、そうそう。
『宇宙空間なのになぜ酸素があるの?』なんて
ヤボなことは言わないように(笑)」

    (byえいwithフォーン)

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