ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
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『スティーブ・ジョブズ』(ダニー・ボイル監督版)

2016-02-14 17:47:24 | 映画

(原題:Steve Jobs)




『スティーブ・ジョブズ』。始まったので一言。
この映画、第三幕目=クライマックスに訪れる、ある感動のショットは1秒あるかないか。
きっちりと伏線の回収がなされます。くれぐれもお見逃しなきよう。(Twitterより)


----『スティーブ・ジョブズ』
もう始まっちゃってるよね。
「うん。
最近の映画って、
核心を喋ろうとすると、
人によっては
『それネタバレ!』となっちゃうことが多くって、
かえってこの映画のような公開後のタイミングがいいのかなって…。
ただ、この映画に限って言えば、
興行的な苦戦を強いられていると聞いたこともあるかな」

----でもそれは仕方ないんじゃニャいの?
同じタイトルの映画が
2~3年前に公開されたばかり。
「ジョブズをアシュトン・カッチャーが演じたヤツだね。
他の題材ならともかく、
同一人物にスポットを当てているわけだし、
ぼくも正直、
はて、どんなもんだろうと…」

----でも、オスカー作品賞にこそノミネートはされなかったものの、
アメリカでの評判はすこぶるよかったような…。
こうやって喋っているのも
その2本に違いはあったってことでしょ?
「うん。
観た直後にぼくがTwitterで呟いたのがこう。

『まるで会話舞台劇。
マイケル・ファスベンダー版「スティーブ・ジョブズ」。
ダニー・ボイルは、
ジョブズがプレゼンを行なった3大製品の発表直前40分の舞台裏に絞って、
その特異な個性の秘密に迫る。
ジョブズの退社、
復帰のくだりに詳しくない人は
アシュトン・カッチャー版で予習することをお勧め」


ぼく自身、この映画、
もしアシュトン・カッチャー版を観ていなかったら
よく分からなかったと思う。
彼の昔からの仲間ウォズアニック(セス・ローゲン)や
部下のアンディ(マイケル・スタールバーグ)あたりとの関係ならともかくとして、
外部から迎えたCEOスカリー(ジェフ・ダニエルズ)のくだりは
少し分かりづらいと思う。
ジョブズという人は
アメリカン・ドリームを実現させた
本国では知らない人はいないような偉人。
とはいえ、一般の日本人はどこまでそのアップダウンを知っているか…」

----アップダウン?
「うん。
ジョブズは自分が創立したアップル社を一回追われている。
しかも自分が招いたスカリーにね。
そこで新たにNextを立ち上げるんだけど、
今度はスカリーが失脚し、
アップルがNextを買収するという形で戻ってくるんだ。
さて、この映画はその大きな2つの転機を
いずれも製品発表会の当日に絞って、
しかも自分の娘リサとの関係を大きくフィーチャーしながら描く」

---ニャるほど。
それは脚本の妙というヤツだニャ。
「そう。
Twitterではこの脚本化についての評判がすこぶる高い。
さすがアーロン・ソーキンというようにね」

---だれ、その人?
『ソーシャル・ネットワーク』でアカデミー賞脚本賞を受賞した人。
続く『マネーボール』でもやはりオスカー・ノミネートされるなど、
いま注目の人ではあるんだ。
もっともショービズ界で注目されたのは意外に古く
トム・クルーズ主演で映画化された『ア・フュー・グッドメン』
ブロードウェイ戯曲から。
オールドファンには
『アメリカン・プレジデント』『冷たい月を抱く女』なんてのもある。
確かに、会話だけで構成された200ページの脚本なんて聞くと、
話題になるのもうなずける。
でも、不思議なことに
ほとんどの人が
この映画がダニー・ボイル監督作品ということをスルーしている」

---ダニ^・ボイル監督って、
『スラムドッグ$ミリオネア』でオスカーを取っているよね。
「うん。
続く『127時間』でもノミネートされた。
オモシロいのは、この2作品に限らず
彼の映画は作劇法が一策ごとに異なっているということなんだ。
もとより『シャロウ・グレイブ』『トレインスポッティング』という
インディーズ映画で注目を集めた彼だけど、
その後、コメディからゾンビ、SFまで、
ジャンルや手法にとらわれうことなく描いている。
映画研究家から見たら、
『あっ、これはダニー・ボイル』という断言はできないと思うな。
実は、そういうレビューを読んでみたい、
そのこともあって、今回、この作品にしてみたんだけどね」

---ニャるほどね。

フォーンの一言「それにしても『口先ひとつで、世界を変えた男』はないよニャ」身を乗り出す

※まあ、昔の仲間からも「君は何もできない」みたいに言われていたけ度

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1 コメント

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こんばんは (ノラネコ)
2016-02-21 22:48:53
これ、実に面白かったんですけど、観客が物語の背景を全部知ってる前提なんですよね。
私はClssicからのAppleヲタなんで、細かい台詞にニヤニヤしっぱなしでしたが、日本の一般客にはハードル高いなあと思ってました。
なるほど、13年版を予習として観るというのは良いアイディアかもです。

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