ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『リンカーン』

2013-04-21 22:36:48 | 映画
(原題:Lincholn)

-----今日は、フォーンが喋っちゃいます。
20日って、ムービックスだとかワーナーマイカルだとかが1000円均一料金。
ということで、フォーンも一緒に。
ところが予告編が始まってビックリ。
フォーンでも分かるほどに、
セリフの音がこもっているの。
効果音や音楽ははっきりしているのに、
なぜかセリフだけが…。
予告のうちに直してもらおうと、
えいは外に飛び出して係の人に。
ところが本編が始まってもまだそのまま。
で、再び外へ。
係の人が何度もテストして分かったのは、
アンプが悪いということ。
結局30分ほど押しちゃった…。
あれあれ、映画から話がそれちゃった。
まず何を観たかを言わなくっちゃ。
今日観た映画、
それはアカデミー賞の本命とも言われたスピルバーグ監督『リンカーン』
どうだったか?って…。
う~ん。驚いたニャ。
『プラトーン』を思わせる激しい戦争シーンに続いて
リンカーンがスクリーンに登場。
その瞬間、本人がいるのかと…
思わず息を飲んじゃった。
それくらいに、もうそっくり。
彼が演じているのは
この映画でアカデミー主演男優賞を受賞したダニエル・デイ=ルイス
この時代、
まだ電気がなく、顔の半分には影ができちゃう。
真上からのフラットな照明じゃないから、
ごまかしも効きやすいよね…なんて言ったら怒られちゃうかな。
でも、驚いたのは物語の方。
リンカーンなんて聞くと
「人民の人民による人民のための政治」なんて言葉を思い出す。
でも、ここで描かれているのは
自分の政治目的である
合衆国憲法修正第13条を議会で可決するためなら
いかなる手段を選ばぬ策士としての姿。
しかも、その意を汲んで
周りも
共和党内をまとめ、民主党から票を集めるための政治工作に奔走する。
“政治”っていうのは今も昔も変わらないんだなと…。
だって、この票集めの軸、それは
それぞれの弱いところを突くってことニャんだもの。
選挙に落ちたらただの人、というけど、
そういう落ちること確実な人に
<就職>斡旋、その約束をしていくわけ。
で、一方では、リンカーンの家庭の危機的状況も描いちゃう。
こういう描き方が今の時代の映画なのかニャ。
えいも、
「子供のころ読んだ偉人の伝記小説とはずいぶん違うね」と言っていた…。
大人の映画なのかもしれないけど少し寂しい気もするニャ。

(byフォーン)

フォーンの一言「昔から政治家、いや人間の本質は変わらないってことなのかなニャ
悲しい

※サリー・フィールド、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、ジェームズ・スペイダー、そしてハル・ホルブルック
周りも豪華だ度


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4 コメント

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こんばんは (ノラネコ)
2013-04-22 22:29:44
めずらしくネコちゃんが。
デイ=ルイスの神演技とスピルバーグのパワフルな演出に圧倒された150分。
確かに政治なんていつの時代もそう変わらないのだと思います。
それでも少しづつ、少しづつ歩んで行くことの厳しさ、民主政の厳しさを突きつけられた気がします。
聖人君子が存在できるのはある意味独裁だけなのかもしれません。
返信する
■ノラネコさん (えい)
2013-05-06 22:29:44
思っていたのとはかなり異なる映画でした。
でもそれは結局、
自分が「アメリカの歴史を知らない」という、
そういうことなのでしょう。
もちろん、スピルバーグの前説くらいのことは知っているワケで、
あれは意味なかったですね。
おそらくほとんどの日本人にとって…。
返信する
策士 (ノルウェーまだ~む)
2013-05-07 23:17:54
えいさん☆
確かに現代で考えるとこずるい政策ですね。
でも当時としたら真っ当だったのでしょうか。

偉人伝では見えてこないリンカーンの素顔が、また興味の沸く内容とも言えますね。
返信する
■ノルウェーまだ~むさん (えい)
2013-05-12 19:13:55
こんにちは。
ずるいとまでは思わないけど、
いつの時代も政治家って変わらないんだなと…。
聖人君子のようにとらえられていた
アメリカの偉人をこういう風に描いちゃう。
この流れは、これからも続くんでしょうね。
返信する

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