・ガルパンデミック増強機甲大隊(仙人掌本舗)
実はゲーメスト4コマのときから知っている吉田創先生のガルパン本、その総集編です。
収録されているのは「ガルパンデミック1.2.3」の3本。
中身はなんというか吉田創先生の作品だなあ……といった感じ。
車で例えるならブレーキとハンドルがない、といったところでしょうか。それはもはや車ではないのでは。
まず「ガルパンデミック1」、アンツィオの面々ができもしないのに偵察を頑張るお話。
ピザ絡みでブチ切れるあたりがやっぱりアンツィオですね。なんでイモータンジョーなのかはさておき。
下平さん……いったい何ヘイヘなんだ……。
「ギャイーン(略)作戦」はなんだかとっても三光作戦のかほりがするのでNG。
「ガルパンデミック2」、やはりこうした原作本編では描かれなかった部分の補完というのは二次創作の大きな楽しみです。
本編ではまあキャラが多いのでとても一人ひとりの掘り下げはできませんでしたが、生徒会長こと角谷杏は掘り下げるには魅力的な素材でしょう。
なんせ本編では彼女がやってきたことは文字通り舞台裏のことであり、ほとんど表には出てませんからね。
ラストシーンの緊急避難はほんとによかった。
そしてですね、1,2,の次は3なんですが、2を読み終わった時点でまだページが半分以上残ってるんですが。
わたくし思わず目次を確認してしまいました。
「ガルパンデミック3」は以前単品で読んでたんですが、そのあとがきに「後から総集編にまとめるときには内容を書き足す予定」とあったんですが、よもやこんな量の加筆があるとか。
中盤の戦闘シーンとかほぼ倍になってないかこれ?
2のところでキャラの掘り下げに言及しましたが、3は主人公・みほの母であり西住流戦車道家元である西住しほに焦点を当てたお話。
原作では彼女が直接戦車に乗って戦うシーンはありませんが、本作ではまあなんというか、「……アストロ球団?」ってくらいやりたい放題で元気に暴れてらっしゃいます。「榴弾重ね当て」ってもはや男塾方面の技ですよね……。
後半のアレに関してはわたくしもはや語る言葉を持ちませぬ。母は強し!
今日はここまで。