地雷だ地雷だとは思ってましたが、どうもtwiiterで見かけた評判が悪くないので、それならひと目だけ見てやる!と散様ばりに劇場に出かけてきました。
以下はその感想です。
公開間もない映画なので、ネタバレ部分は反転してます。
結論から言うとほんとに悪くない出来でした。
個人的には実写映画化失敗パターンは、「余計なものを入れる」「必要なものを削る」このどちらかあるいは両方をやらかしているのがお約束パターンだと思ってますが、少なくとも今回のジョジョにはそれがなかったと思います。
登場人物の見た目こそフィクション全開の服装のメインキャラと普通の格好のキャラで差がすごく大きいので、どうしてもコスプレ感が強い感じでしたが、かといってジョジョキャラなのは見た目だけには決してなっておらず、各キャラの喋り方などはきっちり原作を再現していたと思います。
特に、億泰の億泰度が非常に高くて笑えました。
明らかに原作だけでなく高木渉氏演じるアニメ版億泰を意識した喋り方でよかった。キャラの再現度は億泰がダントツだと言っていいでしょう。
「兄貴ィィ~~~」の「~~~」の部分とかすごく億泰っぽかった。
承太郎もまああの背丈はさすがに再現できてませんでしたが、「仗助よりも人生経験を積んだ大人」感は十分出せていたと思います。
主役の仗助の再現度も、十分に及第点に達していたと思いますし、普段のツッパった状態と家族の前、特にじいちゃんの前での年相応の子供っぽさの演じ分けは良かった。
そしてそのじいちゃんこと、國村隼氏演じる東方良平がまたいい味出してたんだこれが。
警官として杜王町を守るために奮闘してきて、住民たちからも信頼されていたという掘り下げが本編のじゃまにならない程度に追加されていたのが、後の悲劇をさらに際立たせていてよかった。
あと個人的に、「上階から物音→ダンベル落としただけ」→「また上階から物音→襲われていた!」の天丼はうまかったと思います。
今回は出番があまりありませんでしたが、小松菜奈演じる山岸由花子も、なんというかこう「ああ、この子話通じない子なんだ……」といった感じがよく出てたと思います。
ただ今回こんなに急いで由花子出す理由ってあったか? 女性キャストがほぼいなかったから?
ストーリーに関してはまあ圧縮されているのは当たり前で仕方なかった範疇だとは思います。
最初無関心だった康一と仗助が唐突に仲良くなってたところなんかはちょっと違和感が強かったですが。
しかしラストにまさかの大幅改変。
ラストで形兆を襲撃に来たのが、レッド・ホット・チリ・ペッパーではなく、なんといきなりシアーハートアタックが登場!
つまりレッド・ホット・チリ・ペッパーは実写映画には登場しない可能性が濃厚になりました。
さらにストーリーも相当圧縮されると思われます。
今回はVSアンジェロ、VS虹村兄弟だったので、3部作とすればあとは2部で露伴と由花子+吉良吉影登場、3部で吉良戦決着という構成になる予感。
おそらく露伴のエピソードは削られないでしょう。ダントツに人気キャラですしね。
総評としては尺が足りなくはあったものの、実写映画としてはけっこう成功してる部類だと思いました。
第2章も十分期待できるんじゃないでしょうかね。