ちびちびのろのろ読み進めてた川端康成の「眠れる美女」、読み終わりました。
これたしか高校の時に読んで印象に残ってて、そんで今回の夏コミの参考に読み返そうと思って読み始めたんですが、けっこう長くかかったなあ。
今回の夏コミ原稿は、ネタ的に「美しい死体」の雰囲気が欲しかったので参考になりました。
まあ本作のは死んでるんじゃなく眠らされてるんですが。
この作品の好きなところは情感ですねやはり。
主人公である江口老人が注視している眠れる美女の肢体だけでなく、周囲にあるカーテン(「かあてん」と表記してるのがいい)や布団の中の温度や湿度を描写しているので、その場の空気感をほどよく感じさせてくれます。
この「五感を意識した表現」ってのは臨場感を高めるために効果的なので取り入れたい。
さて、次はずーっと放置してた「吸血鬼ドラキュラ」を読んでしまおう。