A Day in The Life

主に映画、ゲーム、同人誌の感想などをコンクリートミキサーにかけてブチまけた、ここはいいトシしたおっさんのブログ。

GCR二次創作小説を書いています。

2025-02-14 23:33:16 | 小説の書き方
 先日後輩へのお誕生日プレゼント用SSが完成しましたが書きたい作品、書かなくてはいけない作品はまだまだ残ってるので油断できません。
 というわけで次は、今年の4月末に開催予定のゲームレジェンドにて頒布予定のGCR二次創作小説「Next the Roots」を完成させねば。
 基本的には本編のノベライズという形で進めているのでストーリーも原作に沿う形で書いていますが、STGをい小説媒体に落とし込むというのは何回やってもなかなか難しい。
 特に今回は、人生で初めての「人間及び人間的存在が一切登場しない作品」となるので、脳みそフル回転で非人間的存在のメンタリティを想像しつつ書いています。
 また、原作をそのまま文章化するとなるとバトルシーンばっかりになってしまうので、上手いこと幕間を配置して舞台裏を見せていきたいところ。
 とか言ってるうちにもう2月も半ばを過ぎそうになってて背中を冷たい汗が伝います。オレはやるぜオレはやるぜ。
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塚口サンサン劇場「クラブゼロ」見てきました!

2025-02-13 23:47:58 | 映画感想
 2月は中旬からまた上映スケジュールがえらいことになってきたのでいるべきものはさっさと見ておかねばということで見てきました。
 というわけで今日見てきたのはこれ!
 
 
 本作も例によって例のごとく塚口がきっかけで知った作品。予告から妖怪アンテナがハイクオリティ胸糞後味最悪映画の気配を感じ取ったので見に行きました。
 結論から言うとわたくし人形使いの妖怪アンテナの精度はゴルゴ並みであることが判明しました。わたくしあんまり自分に自身がない人間ではありますが、この妖怪アンテナの精度だけは自慢できる。
 
 若者たちが集う平和な学園を訪れた栄養学の先生、ノヴァク。彼女は生徒を募り、独自の食事法である「意識的な食事」をグループ内で教育していきます。校長や集まったグループ内で信頼を集めていくノヴァク先生ですが、彼女の説く食事法はだんだん過激で極端なものになっていき、最終的には一切食事を摂らない「不食」にまで生徒を誘導していきます。そして生徒たちは摂食障害が徐々に顕著になっていき……。
 
 本作はいわゆるホラー映画ではありませんが、そこにある恐怖の種類は完全にホラー映画の文脈でした。
 本作におけるホラー映画文脈は「感染」です。こないだ見てきた「邪悪なるもの」がそうであったように、感染源からじわじわと、ゆっくりその恐怖は広がっていき、気付いたときには深く根を張っている。そしてその感染経路は、昨日今日作られたものではなくずっと昔から形成されたものである、という……。
 最後にはお約束の「感染者を倒したと思ってたら実はまだ残ってた」展開もあるよ!
 
 本作はとにかくホラー映画ではないのに非常に怖い映画でした。じゃあなにが本作の恐怖を形成しているかと言うとまずはBGMです。
 本作のBGMにはいわゆるジャンプスケア的な要素はないんですが、とにかく「聞くものを落ち着かない気分にさせることに特化したBGM」と言った感じ。「ヘレディタリー」や「ミッドサマー」の「常に不穏な雰囲気が漂うBGM」とはまた違った、なんとも心をざわつかせる音です。これのおかげで上映時間中ずーっと終始じわじわと恐怖が這い寄ってくるような気分になってました。
 また、ノヴァク先生が生徒のグループを徐々に支配していくプロセスが実に丁寧なカルト宗教のそれでぞわぞわ来ました。
 グループはそんなに大きな派閥ではなく少人数なんですが、あとから思えばこれ、無作為ではなく摂食障害を持っている、片親、持病がある、奨学金をもらいたいなどという「弱み」を持っている生徒をあらかじめピックアップして声かけてたんでしょうね……。
 そしてお約束の「真実」。
 食べる量を減らすことで自制心を養い、経済格差をも解消できるという「真実」をちらつかせることで「自分たちだけが真実に気付いている」という特別感と優越感を与える。
 お次はこれまたお約束の「特定の行動の制限・禁止」。
 これは特定の行動、本作では「ものを食べること」を制限、禁止しています。これは禁止事項を破ることによる罪悪感でグループメンバーの思考と行動を縛るとともに、相互監視の状況を作り上げてグループ内の結束を強める効果もあるでしょう。また、この「特定の行動の制限・禁止」は、その行動(本作では「食べること」)をしている人々を共通の敵として認識させる効果もあります。共通の敵がいるときにこそ人間は団結するもの。
 そして上手いのがこれらのプロセスを段階を踏んで進めていること。いきなり食べることを禁じるのではなく、徐々に食べる量を減らさせていき、それとともに少食、不食のメリットを説いていくという。さらに上手いのが、劇中でさすがにこれは怪しいぞとグループを離れるメンバーも出るんですが、離脱していくメンバーを引き止めないこと。これによって逆に残ったメンバーに「離脱したメンバーと違って残ったあなた達は優秀」という意識を植え付けるわけです。
 この辺のプロセスをたっぷり尺を取って描いているので、本作はズブズブ沼にハマって最終的に手遅れになる過程が楽しめます。
 
 さらに救いがないのが、一連の事件の発端であるノヴァク先生も不食推奨団体「クラブゼロ」の会員でしかなく、彼女自身も同じように呪いを感染させられたひとりに過ぎないという点。別に彼女は教祖的なポジションではなく、彼女が洗脳しようとしている生徒たちと同じように欠落を抱えてそこを付け入られて洗脳されてるというのが後半パートでわかりますし、なんなら彼女にも自分のやっていることが正しいと信じきれてない=洗脳され切ってないって側面が見え隠れするのも辛い。
 最終的にノヴァク先生はグループに残ったメンバーとともに姿を消し、「よりよい世界のよりよい場所」に行ってしまいます。最後までグループに残っていたメンバーのうち一人は、たまたまスキー旅行に行っていたおかげで難を逃れた……と思いきや、感染はすでに……というやはりホラーな終わり方でした。
 この終わり方、こういう「呪いの感染は終わらずに連綿と続くというエンド」であるとともに、「呪いの感染が継続するには感染者がひとり残っていれば十分エンド」でかなりぞっとしました。2025年怖い映画TOP3に早くもノミネートされる良作でした。
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ようやくSS1本書き終わったぞ。

2025-02-12 23:32:41 | 小説の書き方
 というわけで毎年遅れがちなさがらくだ後輩への誕生日プレゼント「Mebius」完成しました。
 今回もいつも通り3つのキーワードをもらってそれに基づいて書いていく形だったんですが、今回もらったキーワードは「部長が・リアル脱出ゲームに・ガチで詰みかける」でした。
 それでこれはまあbackroomでやろう!ということでbackroomに落っこちてもらいました。backroomは人気コンテンツの宿命と言うべきかさまざまな方向性のアレンジがなされていますが、わたくし人形使いはあくまで最初のあの無限に続く黄色い部屋の「静」の不気味さが好きなのでエンティティの類は登場させませんでした。
 そして脱出方法なんですがぜんぜん思いつかなかったのでこういう方向で逃げました。backroomは初めて書きましたがなかなかおもしろかったので、また何かの機会に書いてみたいですね。
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後輩への誕生日プレゼントを書いています。

2025-02-11 23:42:00 | それさえも平穏な日々
 もうすぐそこまで迫っている後輩への誕生日プレゼントを書いています。
 毎年恒例でキーワードを3つ提示してもらっているんですが、今回は「部長が・リアル脱出ゲームに
・ガチで詰みかける」となりました。
 それでまあ色々書いてるんですが、「脱出ゲームに詰みかける」という状況の解決方法が思いつかないので頭を捻ってます。
 ……で思ったんですが、「状況が解決しない」というのもひとつの選択肢だよなあ。
 これに関しては締切までまだちょっと時間があるので考えていきたい。
 そして最近低減しがちだった小説書きたい欲がちょっとずつ回復してきた感があるので、オリジナル小説も少しずつ書いていきたいですね。今度はカクヨムに投稿していこうかな。
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冬コミ戦利品レビュー東方編・その⑨

2025-02-10 23:42:10 | 同人誌感想
 冬コミ戦利品レビューも終わりが見えてきたのでもろもろの原稿とともに進めていきましょう。
 
・レミリア・スカーレットは蝕が怖い・再侵(Escape Sanctuary)
 冬コミではあんまり新規開拓、特に小説サークルの新規開拓はしないんですが、帯にある「レミリア・スカーレットは吸血鬼ではない」の一文が気になって手に取った一冊。初めて読むサークルさんです。
 
 ある日の紅魔館。パチュリーが持ってきた大きな姿見には、映った者の分身を生み出す魔力があった。その姿見に、映るはずのない自分の姿を映し出されたレミリア。姿見から現れたのは、姿は瓜二つ、しかし性格は真逆の弱々しいもうひとりのレミリアだった。
 もうひとりのレミリアは紅魔館でしばらく過ごした後、消滅した。自身の評判を悪くする悩みのタネだった分身が消えてほっとしたのもつかの間、レミリアは自身の弱体化に気づく。レミリアの弱体化の原因は? そして、吸血鬼としてのレミリア・スカーレットの背景にあるのは?
 
 いやー唸らされました。
 前述の「レミリア・スカーレットは吸血鬼ではない」のような、原作における大前提を覆す要素を大上段に構えるのはなかなか難しいことで、その落とし所も腰が引けてると言葉遊びに終わったり強引な解釈に頼ったりということも多かろうと思います。
 しかし本作はこの点をしっかりと納得行く形で着地させています。
 本作はもうひとりのレミリアが出現した現在パートと、レミリアがまだ幻想郷に来る以前の過去パートが交互に繰り返される形で構成されています。読み始めたときはこの2つのパートがどのようにして噛み合っていくのかわかりませんでしたが、読み進めているうちに「なるほどこう来たか!」と思わされました。
 そも吸血鬼の多くのイメージは人間の創作によって付与・増強されていったもの。ではそうなる前の吸血鬼の出自とは、ということを突き詰めていくとたどり着くのは黒死病という災禍。原作ではレミリアの出自については詳述されてはいないので、そこは東方二次創作における古典的なテーマであり、さまざまな作品でさまざまな答えが提示されているでしょう。
 そして本作は、現実に吸血鬼のイメージの源泉ともなった黒死病をそのまま「レミリアの正体」というところにつなげているのが上手い。だからこそ「レミリア・スカーレットは吸血鬼ではない」なわけですね。
 そして、この黒死病=ペストはすでに根絶されている病です。だからこそ本作では、黒死病が蔓延し世界を恐怖に陥れた後に医学の発展によって根絶されるという過程が、そのまま黒死病をその出自として「発生」し、吸血鬼としての外皮を被ってその存在を民衆からの恐怖の対象として存続してきたレミリアが次第に力を失っていくという過程にぴったりあてはまっているんですね。
 作品を読んでいて心地よさを感じる瞬間というのがあるんですが、そのひとつが「筋が通ったとき」なんですよね。伏線がうまく回収されたときや対置構造に気づいたときなど、「ここはこういうことだったんだ!」と気づいたとき。この2点の接合は非常にうまいと思いました。
 そしてこれがさらに、「強力な存在でありながら外部から恐怖されることにその存在を依存しているレミリアが、真逆の弱々しいもう一人の自分を喧伝されたことで弱体化し、最終的には『死』を迎える」という現在パートにつながるという。
 本作におけるレミリアの死は、黒死病が根絶されたときにはかろうじて回避したいわば情報的死を回避できなくなったがゆえの死だと思いました。一言で行ってしまえば「イメージを上書きされた」なんですが、外部からの恐怖の供給やイメージの確立にその存在を大きく依存しているがゆえの不可避の死だったという……。
 レミリアに限らず吸血鬼というモンスターは数ある怪物の中でも特に強力な存在として描かれますが、本作ではその一方で東方世界における吸血鬼という存在の脆さが鮮烈に印象に残った作品でした。
 
 今日はここまで。
 
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なんばパークスシネマ「邪悪なるもの」見てきました!

2025-02-09 22:06:23 | 映画感想
 最近は家に引きこもりがちだったので映画を見に行こうということで久しぶりに行ってきましたなんばパークスシネマ。
 梅田周辺の映画館ばっかり行くようになってますが、こないだシネ・ピピアにも行ったことですしもう少し新規開拓してもいいかも。
 というわけで今日見てきたのはこれ!
 
 
 人はしばしば「後味の悪い映画を見たい」という欲求を抱きますが(断定口調)、こないだTLに流れてきた本作の予告から上質な後味最悪系映画の放つフェロモンを感じ取ったので見に行きました。
 
 舞台はアルゼンチンの寒村。数少ない人々が暮らすその村で「悪魔憑き」が発生。ペドロとジミーの兄弟は悪魔憑きとなったと思しき腐汁を垂れ流す腐乱状態となった住人を村の外に運び出そうとします。しかし悪魔憑きは収まらず、混乱は徐々にう広がっていくことに。悪魔憑きが出たときに守らなくてはならない7つのルールにしたがってなんとか事態を食い止めようとするペドロとジミーですが、事態は急速に悪化していき……。
 
 内容は一言でいうと救い/Zeroといった感じ。前述の通り悪魔憑きが出たときの7つのルールがあるんですが、そのどれもがよく考えたら「変な動きをする動物に近づかない」とか「銃は絶対に使わない」といったもので、事態の解決に直接つながるものではないんですよね。しかもホラー映画のお約束で誰も彼もがやっちゃいけないといわれてることをことごとくやってしまうので、もうどうにもならなずに最初から最後まで負け戦。
 こういう展開で下手に救いを見せると一貫性が失われてしまうものですが、本作は一貫して救いがないので安心です。(安心ではない)
 また本作……というかいわゆる「悪魔憑き」の多くが精神疾患や病気の類であることを考えて、本作の悪魔憑きは本当にオカルト的なものなのか、それとも病気の類なのかということに焦点を当てて見てました。冒頭の腐乱状態の男は病気とも思えますし、別居している妻のもとにいるペドロの息子は自閉症。なので、中盤くらいまではオカルトに見えて実は……という線も十分あると思ってました。
 しかしやはり本作の悪魔憑きは、幽霊とか悪魔とか怪奇現象は直接的には出てこないもののオカルト的なものでした。でも、思うにそれはあくまできっかけに過ぎず、本作の本当の悲劇は「悪魔憑きがきっかけとなって顕在化する家族間の軋轢」なんじゃないかと思います。
 作中では頻繁に「悪魔は私たちの頭の中にいる」というフレーズが繰り返されますが、これは「悪魔=家族間の軋轢はすでに生じていて、表に出る隙を伺っている」とも言えることなんじゃなかろうか。
 事実、ペドロは一連の事件が発生したことがきっかけで現在は別居しており、接近禁止命令が出ている元妻の家に行かざるを得なくなっています。当然元妻は激怒、困惑してペドロの言葉に耳を貸そうとしません。なので事態は急速に悪化していくという。
 本作は悪魔憑きがどうして起きたのかとか悪魔の正体はなんだったのかに間しては例によって例のごとく明確には描写されませんが、最後の最後まで悲劇で人間側は完封負け、というラストの無力感と喪失感こそが本作の本質だと言えるでしょう。
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冬コミ戦利品レビュー東方編・その8

2025-02-08 21:08:51 | 同人誌感想
 寒さが忍び寄ってきてほとほとと泣きぬれております。しかしそれはそれとして冬コミ戦利品レビューは進めていく。こう2月に入ったしな。
 
・みょみょ太郎~魂魄妖夢の鬼退治~(薬味さらい)
 こないだ「東方我楽多叢誌」にてレビュー記事を書かせていただいた、さまざまな要素を巧みに組み上げて構成された物語が特徴のサークルさん。
 このサークルさんの作品は基本的にシリアスが多いんですが、本作は思いっきりギャグ方向にハンドルを切った一作。
 獣王園の一連の事件の首魁、日白残夢。その残夢に「名前が似ている」という理由で怒りを燃やす妖夢が、お供の犬・猿・雉?を連れて鬼退治に出発!
 ……というあらすじからも分かる通り、本作は全力でトンチキ方向に突っ走った一作です。「妖夢の半霊は食べ物」という東方二次創作における古式ゆかしいお約束に則ったうえで、獣王園で増えたケモキャラを活かして犬猿雉をお供にしていくはずがなんかいつものお肉モグモグならぬ魂モグモグ方向に話が転がるあたりに宿命を感じます。
 そしてエクストリーム言いがかりをつけられたうえに味方がいない残夢さま、まさかのかわいそう枠なのが笑えます。
 そんなギャグ一直線の本作ですが、バトルシーンの迫力は相変わらず。特に今回は大人数が入り乱れるいかにも描くのが大変そうなシーンが多いんですが、しっかり各キャラに見せ場が用意されているのがすごい。
 そしてフリとオチをしっかり持っていく幽々子様が流石すぎる。
 
 今日はここまで。
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冬コミ戦利品レビュー東方編・その7

2025-02-07 23:33:40 | 同人誌感想
 なんか窓の方からじわじわと寒波が押し寄せてきているのを感じる……。
 
・地獄の沙汰も化け次第(折葉坂三番地)
 おなじみの小説系サークルさんの新刊、今回も表紙絵はありませんがぱっと見でマミゾウさんの名前が出てたのでマミゾウさんが主役の話だということはわかりました。
 年の瀬の12月を迎える幻想郷。そんな中、マミゾウはある企てを胸に居座っている命蓮寺をあとにします。向かう先は、地獄。
 化け狸の生業の一つが金貸しなわけですが、今回はそんなマミゾウさんの仮想通貨ビジネス講座はっじまっるよー!の巻。地獄の支配者である日白残夢相手に、マミゾウさんは地獄を巻き込んだ仮想通貨ビジネスを持ちかけます。
 話は突然変わりますが、わたくし人形使いはかねてより「語彙力というものは小難しい単語やや難解な表現を用いることではなく、適切な語彙を適切な、あるいは意外な使い方ができる選択力である」と思っています。
 しかるに折葉坂三番地さんの作品は、本作に限らずですが語彙のチョイスが抜群に上手い。
 本作は前述の通り仮想通貨がテーマなんですが、仮想通貨関連のワードをうまく世界観に取り入れているんですね。本作では地獄は刑期の長さによる魂の渋滞という問題を抱えており、それを解決するためにマミゾウさんは地獄の増掘を提案します。この「増掘」というワードを「マイニング」と読ませるこのセンス!
 そしてさらに上手いのが、その地獄の増掘によって得た信用を変換させた通貨の名前が、代表的な仮想通貨である「ビットコイン」ならぬ、奈落貨(『ピ』ットコイン)! 残虐行為手当!
 もうこれだけで「勝ち」ですよね。この分量の短編だと、いろんな要素を詰め込みすぎると破綻しますし、かといって何も詰め込まないとただ物足りないだけの小説になってしまう。なのでこのワンアイデアが実に光る。
 そしてこの、地獄への経済介入というテーマはそれこそまだまだマイニングできそうなテーマなので大ボリュームのお話も読んでみたいところ。
 
 今日はここまで。
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リベサガ、トロフィーコンプリート!

2025-02-06 23:38:00 | ゲームな話
 もろもろの原稿の息抜きにあくまでも息抜きにトロコン目指してプレイしてましたリベサガ、ようやくトロコン達成!
 最後まで残ってたのは以前から言ってた通り「陣形マスター」でした。1周目に取ってればとっくにトロコンしてたんだけどなあ……。
 そしてこの3周目で押さえておきたかった要素、スービエ第1形態の図鑑登録、海の主討伐も同時に達成しました。
 スービエは七英雄を4人以上倒すと第2形態になってしまうんですが、スービエと戦うためには年代を経過させて沈没船イベントを発生させる必要があるのでそのへんの調整にちょっと気を遣いましたかね。クジンシー、ダンターグ、ボクオーンの3人を倒した状態でこれ以上七英雄を倒せない状態で、コムルーン海峡を攻略したいんだけど皇帝候補に武装商船団が出てこないという問題があったのでやむなくわざと全滅して皇帝継承した後に年代経過させました。なお、今回はノエルとは和解ルートを選びましたが、そうすると七英雄を倒したカウントに入らないんですね。
 そしてスービエを倒したので海の主討伐。これに関しては炎の壁さえあればなんとでもなるので別に苦戦しませんでしたがあんまり得るものもなかったな……。でもまあ図鑑登録はできたのでよし。
 さてあとは3周目はもう消化試合という感じですが、3周目でできるだけ図鑑を埋めておきたいところ。さしあたって3周目ではすべての敵の弱点と耐性を埋めておきたい。図鑑を確認してみたら、登録済みで弱点と耐性が埋まってない敵は6体。弱点はヒラガサーチつけてればいいんですが耐性はヒラガサーチでは埋まらないので地味にやっかい。耐性については同種の敵のステータスを参考にするとわかりやすいかな。
 さて、残りの七英雄はワグナスとロックブーケ、仲間にしてないのはイーリスのみという状況なので、さっさとクリアして4周目は図鑑のドロップアイテムを埋めたり最後のやり込み要素である難易度ロマンシングクリアを目指します。
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冬コミ戦利品レビュー東方編・その6

2025-02-05 20:32:39 | 同人誌感想
 なんか大寒波が迫ってきているらしくもう一歩もおんもにでたくない人形使いです。
 ならばこそ諸々の同人誌感想を書いていくのだ。
 
・イブキスイカ~陽ノ処~草案(葉庭の出店)
 復活の巫女みこ翠香! 葉庭さんの新刊は、前回で示唆されていた通りの並行世界からさまざまな翠香が引っ張り出されて夢の大バトル!
 今回のは「草案」とある通りラフの状態なんですが、マンガ描かない側からすると普段は見られないこうした「完成するまでの過程」を見られるのはお得感があってそれはそれで好き。
 そして今回は前述の通り、平行世界のいろんな翠香が入り乱れる翠香バースで大バトルで、おなじみ巫女みこ翠香、ノーマル翠香に加えて、「姫翠香」、「脳筋翠香」、「村翠香」という5種類の翠香が登場するんですが、デザインや衣装、装備品が異なるだけでなく、絵のタッチ自体も微妙にさりげなーく変えてるのが芸コマ。この、大幅に絵柄を変えるのではなく目のハイライトなんかを掻き分けることで「同一キャラだけど並行世界の別人」感を出しているのは実はとてもすごいことなのでは。
 そして本作は尺の大部分をバトルシーンに割いたバトルメインの作品となっています。本サークルさんの作品は初めてコミケに参加したときからずっと読んでおり、やはり巫女みこ翠香のイメージが強いんですが実はバトルシーンが相当描けるサークルさんなんですよね。特に本作ではバトルに参加するキャラが全員パワーキャラの翠香なので、ラフからでも伝わってくる迫力が楽しめます。
 完成が楽しみな1本です。
 
 今日はここまで。
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