ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

doironの震災後

2014年03月11日 20時43分29秒 | 最近の出来事

名古屋話は一旦休んで、
今日ばかりは、この話題に触れないわけにはいかない。

東日本大震災。

死者・行方不明者が18000人を超える
この大災害の僕らは目撃者だ。

doironは、これからはこの日がくると
きっと特別な思いにかられるだろう。

それは、多くの被災者を悼んで
とかそういう思いばかりではなくて、
自分史的にこの震災前後が
大きな人生の分岐点になったからだ。

1万人以上の人が亡くなった災害は
戦後初めてという。

そう、「戦後」というのが
なにかと社会の大きな節目
とされるように、
doironにとっては「この震災後」というのが、
ひとつの大きな節目となるのだ。

地震の約3か月前、
津波ではなく寄る年波に襲われ、
危うく死にそうになったわけだが、
そのころから自分の命の使い方に
少しずつ疑問符が付くようになっていた。

介護の合間もぬって
あれだけ打ち込んでいたスポーツを
自分の身体の都合で
思う存分にはできなくなったということは、
自分の人生にとっては一大事であり、
充実した人生を送るために、
これは生き方をすっかり変えなくては
と思い始めた頃に、
あの震災がやってきたのである。

まるで神様が机に水をこぼすがごとく、
陸地にこぼされた津波は
大勢の人々の命を呑み込んでいった。

無念などと考えるいとまもなくだ。

死因の90%以上が水死だったといわれている。

いつ何時終止符を打たれるかもしれないというのに、
このままだらだらと人生を消費していていいのだろうか。
そんなモヤモヤした気持ちが大震災という
この出来事で、
自分の命はひとつ、
人生はひとつなんだから
もっといろんなやりたいことを
やればいいんじゃないかという
強い思いに固まっていった。

そう、今になって思っている。

で、そんな思いが強くなるにつれ
焦りにも似た気持ちが
どんどんつのっていった。
結果的に一年後
これまでの人生に終わりをつげ、
新しい人生を選択した生活が始まったわけである。

それから色々と紆余曲折はあったが、
水が流れるように
今の自分に落ち着いていった。

そのことに大きく後悔する部分も
ないわけではないが、
津波が引いたら
今の生活に落ち着いていたって感じだ。

でももちろんこれで終わりにするつもりはない。
まだまだ夢をたくさん持っているからね。

今日の3.11に
マスコミがこぞって報道する震災のニュースや
番組を眺めながら、
自分もまた復興ではないが
新たな人生を築いているんだ
という気持ちを強く抱いた一日となった。

これからは自分の人生を語るとき
「震災後」は一つのキーワードとなるだろう。