おてんきぷらぷら

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根付~江戸と現在を結ぶ造形~展

2017年02月05日 | Museum
2月3日、企画展『根付 ~江戸と現代を結ぶ造形~ 展』三鷹市美術ギャラリーにて。
会社帰りに三鷹前"CORAL"へ立ち寄りました。江戸時代から現代までの"根付展"は、入り口で虫めがね(ルーペ)を借りての鑑賞。"根付"自体は実用品ですが、そこに粋と洒落を彫り込んだ江戸っ子文化。ワシントン条約で国際取引が禁止された象牙の彫刻、この細かな匠の技は日本人のお家撃ナすし、手のひらに乗る極小サイズの世界は日本男児好み。絶妙なデフォルメ具合は、粋と洒落にとどまらず、ひとつひとつがアートであり、作者独自の世界観が表現されています。コレクターアイテムとしては、素材も製法異なるものの「グリコのおまけ」から「海洋堂」に代表される食玩にも通じるものを感じました。ミニチュアに匠の技巧、繊細かつユーモアを醸し出す、なんとも日本人らしい楽しい世界でした。

~以下、公式HPより~
根付は、印籠や巾着などの持ち物を携帯する際に紐の先端に付け、帯にくぐらせ留具として用いる小さな彫刻(細工物)です。ャPットがない和装の時代には日常的な実用品であった根付ですが、意匠や細工が次第に洗練され、庶民文化が成熟する江戸後期に全盛期を迎えます。裕福な町人は素材の贅沢さや技巧の精密さ、洒脱で機知に富む意匠を競い合い、根付は装飾品であると同時にコレクターズアイテムとしての性格を強めていきます。しかし明治以降洋装化とともにその需要は衰え、欧米人によって美術工剣iとして新たな価値を見いだされた根付は、その多くが海外へ流出しました。こうして国内から消えてゆくかに見えた根付ですが、主に海外向けの輸出工剣iとして存続し、戦後は研究会の発足や展覧会の開催など根付を再評価する動きが盛んになります。1970年代には作り手の側で大きな意識改革がおこり、伝統的な根付のコピーを制作する<職人>から、オリジナルな発想で独自の個性を発揮する<件p家>へと移行していきます。本展覧会では、「京都 清宗根付館」が所蔵する江戸から近代にかけての伝統的な根付と現代根付約300点をご紹介します。新しい素材や現代性を盛り込みながら今も息づくその魅力と、江戸と現代をつなぐ造形の妙をご堪能ください。 古根付 約60点、現代根付(印籠含) 約245点







築地ワンダーランド

2017年02月04日 | Movie
1月20日~23日、羽田金曜夜発〔2泊4日〕にてシンガメ[ルへ。わがまま街歩き。
1月23日、帰途、シンガメ[ル航空SQ634便機内にて、映画『築地ワンダーランド』を鑑賞しました。本作は、2016年11月に豊洲に移転予定の東京都中央卸売市場築地市場の日常を1年以上にわたり追い鰍ッたドキュメンタリー映画。奇しくも豊洲移転は小池都知事就任以来のすったもんだ前途多難の闇の中ですが、"築地市場"に生きる、食の流通にプライドを懸けて日夜仕事に精を出す人々の姿を感動的に映し出した作品です。江戸時代の魚河岸にまでその起源をさかのぼる"築地市場"。そこでは仲卸と呼ばれる、卸売業者と小売業者などの仲介をする人々や、買い出しに訪れたプロの料理人たちが日々激しいやり取りを繰り返しています。多くの人々が行き交う歴史ある市場、そこに集う各分野のプロフェッショナルたる職人の皆さんのインタビューから、世界に希なる日本食の文化の根源を見ることになります。バラク・オバマ前アメリカ合衆国大統領も食したすし店すきやばし次郎、和の鉄人・道場六三郎ら築地と縁の深い面々に取材も。印象的であったのは、料理評論家・山本益博氏の「築地は世界一の魚市場じゃない。世界“唯一”の魚市場」の言。曰く、命の危険を承知で海に出て仕事をするプロフェッショナルの漁師たちの情熱があり、港に届いた魚介を鮮度と質を落とすことなく築地へ運ぶプロフェッショナルの運搬人の熱意があり、それをすし屋、料理屋へ下ろすプロフェッショナルの仲卸の方々の魚介への敬意があって、東京の魚文化、ひいては日本の食文化が生まれてきたのだ。日本人の海の幸に対する尊敬の念が結集している象徴が“築地”とのこと。豊洲移転ばかりが注目をあびる"築地市場"ですが、場内の仲卸店舗で働く人たちの顔立ち、振る舞いのかっこよさ、何より毎日各地から届く飛び切りの魚介、それがたとえ鰯一尾でも「敬意」を忘れずに取り扱い、と同時に世界で比類のない魚市場で働いている「誇り」を余すところなく描き出した働く人間群像の映画です。

















シンガポール⑭〔備忘録〕

2017年02月03日 | travel abroad

1月20日~23日、羽田金曜夜発〔2泊4日〕にてシンガポールへ。わがまま街歩き。
最終23日はチャンギ国際空港14:05発シンガメ[ル航空SQ634便。
ホテルを11:00にチェックアウト予定で、午前中は2015年7月に世界文化遺産登録された"シンガメ[ル植物園"を訪れようと計画していたのですが、あいにくにもこの日は朝方からの雷雨。雷鳴るどしゃぶりの大雨に残念ながら訪問をあきらめざるを得ませんでした。よって早めのチェックアウトで早々にチャンギ国際空港へ。あわただしい旅を終えることになりました。立ち寄ったいくつか思い出を備忘録として。


【ラッフルズ・ホテル(Raffles Hotel)】
1887年、アルメニア出身のサーキーズ兄弟によって開業。当初わずか10室だったホテルは、1899年に現在の原型となる建物が完成。コロニアル建築が美しい白亜の建物は、1997年にシンガメ[ル政府より国宝に認定されるなど、"東洋の神秘"と評されるシンガメ[ル随一の名門ホテルで、チャップリンなど世界的著名人が滞在、また、"シンガメ[ル・スリング"発祥のバーも有名です。
















【日本占領時期死難人民記念碑】(ラッフルズ・ホテル向かい戦争記念公園内)
 「the Civilian War Memorial(市民戦没者記念碑)」とも。
 1967年1月に竣工。当初は日本軍の占領直後に起きた
 シンガメ[ル華僑粛清事件の犠牲者の慰霊碑とする
 ことが考えられていましたが、最終的に日本占領中に
 犠牲になったシンガメ[ルの全市民のための慰霊碑と
 して建立されました。
 碑は高さ約68mの4本の白い塔からなり、4つは華人、
 マレー人、インド人、ユーラシア人を象徴しています。









【ショップス・アット・マリーナベイ・サンズ(The Shoppes at Marina Bay Sands)】
言わずと知れた"マリーナ・ベイ・サンズ"のシンガメ[ル最大級のショッピングモール。1階"Bay Level"、地下1階"Galleria Level"、地下2階"Canal Level"の3フロア。"マリーナ・ベイ・カジノ"へもここから。国際的な件p家ネッド・カーン氏による逆さ噴水"レイン・オキュルス"の先に広がるウッドデッキから眺めるマーライオン側の対岸の景色は、夜のショー"ワンダー・フル"はもちろんですが、日中も趣あり秀逸でした。

















【シンガポール・チャンギ国際空港(Changi Airport:SIN)】
チャンギとは樹木の名前。1981年開業から高い評価を受けており、世界No.1項目多数とのこと。第4ターミナル工事中。旧正月の飾付に加えて、ャPモンGoの影響でしょうか、ャPモン一色になっていました。













シンガメポール⑬〔ナイト・サファリ〕

2017年02月02日 | travel abroad

1月20日~23日、羽田金曜夜発〔2泊4日〕にてシンガメ[ルへ。わがまま街歩き。
22日夕方、夜にしかオープンしない動物園『ナイト・サファリ(Night Safari)』へ。トラムに乗って夜行性の動物たちを観察する人気のアトラクション。オープン前の17:20には現地到着。日本語トラム19:25発を予約し、アジアンビュッフェで腹ごしらえし、いよいよトラムでのナイトツアースタートです。ほとんど暗闇の中、写真撮影は控え、とにかく目を凝らして動物たちを探します。まずはバーラル、マーコール、ムフロン、バラシンガジカなど牛・鹿の仲間でしょうか、続いてシマハイエナ。ハイエナの傍にはアジアライオン。ナマケグマの後、キリンにシロオリックス。水牛、カバ、アカカワイノシシと水辺の動物たち。アフリカホワイトライオンは繁殖に成功したと説明がありました。トラムは一旦入口方向に戻りさらにすすみます。ツキノワグマ、マレーバク、ヒゲイノシシ、アジアゾウ。甲冑が見事なインドサイ。間地かで見たマレートラの迫力は満点で・・・。ヒマラヤ丘陵から東南アジア、アフリカのジャングル地帯まで全40分のトラムライドはあっという間でした。続けてアンフィシアターへ移動。20:30からの"クリーチャー・オブ・ザ・ショー"を鑑賞です。アライグマとカワウソの演技は驚き感心しましたが、エンターテインメント性はこんなものかと。さてさて期待が大きかっただけに、それなりの"ナイトサファリ"にアニマルショーでしたが、シンガメポール名所の記憶として大事にさせていただきますか。












































シンガメポール⑫〔セントーサ・マーライオン〕

2017年02月01日 | travel abroad

1月20日~23日、羽田金曜夜発〔2泊4日〕にてシンガメポールへ。わがまま街歩き。
"リゾート・ワールド・セントーサ"あるセントーサ島のほぼ中央に立つ『セントーサ・マーライオン(Sentosa Merlion)』。1995年、オーストラリアの彫刻家のデザインにより完成した体長(?)高さ37mの展望タワーです。入場料$12のチケットを購入。入場するとマーライオン伝説を解説するアニメを見た後、エレベーターホールに。入り口でもらったカードをここにいるマーライオンの口に入れると黄金に輝く"繁栄のコイン"をゲット。エレベーターで10階ロビーへ上がると、上下の分れ道。9階はマウス展望デッキ、12階がヘッド展望デッキとなります。展望デッキからの眺望は、シンガメ[ル本島側、海側どちらの眺めも最高でした。ところが、マーライオンから外に出たとたん激しいスコール。わずかな時間でしたが雨期のシンガポール、スコール恐るべしを実感した『センソーサ・マーライオン』でした。