１１月１日､羽田発､台北行きエバ航空１８９便機内にて､映画『白ゆき姫殺人事件』を鑑賞。
今春ロードショー映画を遅ればせながら鑑賞。航空機内映画鑑賞も我が海外旅行の楽しみ方のひとつとして馴染んできています。
さて､本作は､｢告白｣の湊かなえ氏の同名小説の映画化。日常生活に潜み得る加害者･被害者を描き込む湊かなえワールド。ＴＶ報道番組の過熱報道､ネット炎上が冤罪を過熱させる現代社会の闇の部分に焦点をあてた俊作。日の出化粧品の美人社員・三木典子が何者かに惨殺される事件が起こり､典子と同期入社で地味な存在の女性・城野美姫に疑惑の目が向けられる。テレビのワイドショーは美姫の同僚や同級生､故郷の人々や家族を取材し､関係者たちの口からは美姫に対する誹謗中傷証言が集中する。何が真実なのか､証言者の偏見で昇華済み証言だけの積み重ねに何の意味があるのかを考えさせられます。真犯人探しではなく､冤罪容疑者の噂話や妄想がいつのまにか本当の話になっていくゴシップ報道の在り方､同時並行の無責任なネット炎上を描くことで､サスペンスドラマの深みが増す､興味深い作品でした。
今春ロードショー映画を遅ればせながら鑑賞。航空機内映画鑑賞も我が海外旅行の楽しみ方のひとつとして馴染んできています。
さて､本作は､｢告白｣の湊かなえ氏の同名小説の映画化。日常生活に潜み得る加害者･被害者を描き込む湊かなえワールド。ＴＶ報道番組の過熱報道､ネット炎上が冤罪を過熱させる現代社会の闇の部分に焦点をあてた俊作。日の出化粧品の美人社員・三木典子が何者かに惨殺される事件が起こり､典子と同期入社で地味な存在の女性・城野美姫に疑惑の目が向けられる。テレビのワイドショーは美姫の同僚や同級生､故郷の人々や家族を取材し､関係者たちの口からは美姫に対する誹謗中傷証言が集中する。何が真実なのか､証言者の偏見で昇華済み証言だけの積み重ねに何の意味があるのかを考えさせられます。真犯人探しではなく､冤罪容疑者の噂話や妄想がいつのまにか本当の話になっていくゴシップ報道の在り方､同時並行の無責任なネット炎上を描くことで､サスペンスドラマの深みが増す､興味深い作品でした。