おてんきぷらぷら

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バンクシー展 ②

2020年06月24日 | Museum
6月23日、緊急事態宣言解除を受けて再開した『バンクシー展 ~天才か反逆者か~』へ。
件p家と音楽家のコラボレーションが活発なイギリス西部の港湾都市ブリストルのアンダーグラウンド・シーンで育まれたバンクシー。彼の数多くのストリート・アートは、身分や場所を問わずストリートを行き交う誰もが見ることができ、遊び心のある表現を通して人々に強いメッセージを問いかけています。本展では、作品やオブジェのほか、バンクシーの政治的なメッセージやユーモアあふれる風刺など、世界中のストリートの壁や橋梁に残されているストリート・アート群を、アラウンド・ザ・ワールドにて次々と紹介するフラッシュ映像を、マルチメディア空間で鑑賞体感できました。 額装された美術品となった彼の作品とは一味も二味も異なり、世界各地の実際のストリート作品にこそ、ピンャCントかつタイムリなバンクシーの社会風刺メッセージとアーティスト魂が宿っているようで、しばし席から離れることができず、繰り返し上映に見入ってしまいました。反戦、反消費主義、反ファシズム、反権威主義など様々な政治的社会的テーマを扱っているストリート・アートは、悪く言えば質の悪い落書きですが、人間の私欲や、貧困、偽善、絶望、疎外などを思考させるもの。本展では、バンクシーを天才か反逆者かと問うていますが、時代の不条理を俯瞰する証言者というのが、自分の感想でした。