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魯山人の美

2016年06月25日 | Museum
6月25日、特別展 ユネスコ無形文化遺産登録記念『北大路魯山人の美 和食の天才』
2013年「和食(WASHOKU)」のユネスコ無形文化遺産登録を記念して、書や篆刻、料理、そして陶撃ネど多彩なジャンルで活躍し、美食の道をきわめた存在として広く親しまれている異才の件p家・北大路魯山人の展覧会を三井記念美術館にて。北大路魯山人と云えば漫画『美味しんぼ』を思い出します。主人公・山岡士郎の父親・海原雄山の師匠である人間国宝の陶潔ニ・唐山陶人が北大路魯山人の弟子という設定だったかと。本物にこだわる頑固者のイメージでしょうか。
1883(明治16)年に京都に生まれ、書家、篆刻家として頭角を現した北大路魯山人は、自らが厨房に立ち、古陶磁器に料理を盛り付け客にふるまう「美食倶楽部」を設立、このことが大きな転機となり料理の世界を探求していきます。その後共同で設立した会員制高級料亭「星岡茶寮」では、顧問兼料理長として、大胆かつ型破りな発想で独自のもてなしの世界を築くとともに、自らが理想とする器(うつわ)を求めて本格的な作陶活動を開始します。古陶磁に学びながらも、俎板皿や大鉢といった独自の遊び心を示す魯山人の器は、後世の料理人にも広く愛され、器と料理が繰り広げるその豊饒なダイアローグは美食を求める多くの人々を魅了してきました。魯山人は「器は料理の着物」の言葉を残したようにおよそ40年間、食の器を造り続けます。本特別展では、陶磁器とともに書や絵画、漆器など、魯山人が手鰍ッた独創的な世界が紹介されていました。


北大路魯山人 (名は房次郎、魯山人は号)
1883年(明治16年)3月23日・京都生 1959年(昭和34年)12月26日没
陶潔ニ・篆刻家・料理研究家・書家・画家。
日本画家を志し、その費用を書・篆刻で得、やがてそれを本業に、
大正8年"大雅堂美術店"、10年"美食倶楽部"、14年"星岡茶寮"
料理に適した食器を求めて昭和の初めから作陶を試みる。
昭和11年以降は陶撃ノ専心。
多種の技法に通じ様々な古陶を再現しつつ自由な作風を示した。







椿鉢(昭和15年頃) 足立美術館



雲錦鉢(昭和16年頃) 足立美術館



桃山風碗(昭和19年) 京都国立近代美術館



織部柱`花入れ(昭和26年頃) 足立美術館



かに平向 六人(昭和34年頃) 足立美術館