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リンカーン

2013年05月04日 | Movie
5月4日、スティーブン・スピルバーグ監督作品:映画『リンカーン』を、吉祥寺オデオンにて。
憲法記念日にてTV・マスコミは、憲法改正の話題でいっぱいの昨日今日。
“すべての人間は自由であるべきだ”と考える“エイブラハム・リンカーン”の信念と正義の合衆国憲法「改正」への闘いを描いた映画『リンカーン』を観賞しました。アメリカ南北戦争の最中、時の大統領リンカーンが宣言した‘奴隷解放’を現実のものとし、北軍勝利を確実なものとするために、「奴隷制度撤廃」を織り込んだ合衆国憲法修正第13条を、下院にて可決させる下院議員3分の2の多数派工作を行う表と裏。南北戦争をどうやって終結させるかの政治局面において、普遍的に人間の自由を確立しなければならないとの信念。戦地で命を賭す若者を送り込み続ける葛藤。人間リンカーンの孤独と葛藤。家庭人リンカーンの愛情物語。自らの信念にしたがって孤立や誤解を恐れずに戦い抜いた一人の男の姿。巨匠スティーブン・スピルバーグが伝説化されたリンカーンの実像に迫り、リンカーン暗殺直前の4ヶ月を感動的な人間ドラマとして表現しています。リンカーンと同化した主演ダニエル・デイ=ルイスは、アカデミー賞主演男優賞のオスカーを手中に。社会を大きく左右する決断を迫られたとき、未来を見据えた選択ができる真のリーダー、民主主義を守り抜いた男、エイブラハム・リンカーン。偉人の伝記ストーリーとしてでなく、ドラマチックヒーロー、リンカーンに、感動絶賛。
一方、世界に類を見ない平和憲法を有する日本。単に第9条論議を先送りして、憲法改正に議会の3分の2か、2分の1かの憲法改正手続きのための改憲論議している我国の現状。そこには主権者たる国民不在であり、普遍的正義のかけらもないように思えてしまいます。
映画『リンカーン』は、現代日本を生きるに自分を見つめなおすきっかけとなる映画でした。