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臨場 劇場版

2012年07月22日 | Movie
7月22日、映画『臨場 劇場版』をTOHOシネマズ西宮OSで鑑賞。
テレビドラマでシリーズ化され人気の「臨場」は、横山秀夫氏の同名小説が原作。実は一時期、社会派ミステリーのベストセラー作家・横山秀夫氏の作品を読みあさっていたことが。02年‘このミス1位’「半落ち」に出会い、「陰の季節」「動機」「第三の時効」「顔FACE」など警察小説や、映画化された「クライマーズハイ」「出口のない海」などの史実をテーマに掘り下げたフィクション小説に夢中になり、横山秀夫氏作品はひととり読破しました。
さて、映画『臨場 劇場版』は、高視聴率テレビドラマシリーズの集大成の様相。原作の世界観を核にしつつも、「検視」から被害者の声を聞き届けるために、些細なこと腑に落ちないことを徹底的に追求し根こそぎ拾う内野聖陽演じる倉石検視官の物語。原作小説からは既に別物で、ひとり立ちしたエンターテイメントドラマです。で、『臨場 劇場版』ですが、きっと好き嫌いは分かれるのではと思います。大どんでん返しのないストーリーは期待していただけにちょっとさびしく、後日談にて被害者少女の思いが明らとなりますが涙腺を刺激されるほどではありませんでした。映画ならではの、パワーアップされた冒頭無差別殺人シーンは、血しぶきが届いてくるような衝撃と迫力ある狂気の殺戮に救われることの無い被害者の理不尽さを思い心ゆさぶるシーンでした。お決まりの合掌ではじまる検視シーンも、謎解きのヒントがあるのかと目が離せないのが『臨場』の楽しみであり、この点は期待を裏切ることはありません。テレビシリーズの延長線の集大成作品として楽しめる作品だと思います。
倉石検視官がどうなったのか・・・意味深の終わり方はずるいかなぁ。