おてんきぷらぷら

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ブッダ

2011年06月13日 | Movie
映画『手塚治虫のブッダ~赤い砂漠よ!美しく~』TOHOシネマズ西宮OS、プレミアムシートで鑑賞。
手塚治虫氏の「ブッダ」(全14巻・雑誌掲載12年)の映画化。手塚治虫氏の「ブッダ」は、ブッダ(お釈迦様=仏陀)の誕生・出家・悟り・涅槃という生涯を、その仏伝を踏まえつつ、全く架空の登場人物たちがブッタの生きた時代を彩り、戦争・冒険・恋もある、ファンタジーあふれる、まったくフィクションの物語。ブッタを仏教の開祖=宗教的カリスマとしてではなく、非暴力・平和主義・ヒューマニズムの哲学者として描いています。人間の運命とは、悪としての人間の存在、生の苦悩と死の恐弗幸福な生き方、真の人間らしさとは、死後の世界とは、生命の尊さとは、・・・仏の教えや思想が生まれる時代背景を一大エンターテイメントにした作品です。
映画「ブッタ~赤い砂漠よ!美しく~」は、「ブッタ」3部作の第1部とのこと。
シャカ国の王子として生まれたシッダールタ(ブッタの本名)。
数奇な運命から大国コーサラの将軍の子となった最下層スードラ(奴隷)の少年チャプラ。さらにもう一つ下の身分の浮浪児で超能力少年タッタ。
きびしい風土の元、貧困と身分制度にあえぐ人々が暮らす紀元前6世紀のインドを舞台に、救いと希望をもたらす「人」があらわれるのを待ち望んでいた混迷の時代に、シッダールタ(ブッタ)の誕生から出家に至るまでのエピソードストーリー。悩める“人間”シッダールタ(ブッタ)の物語です。
それゆえ、この映画をお釈迦様(仏陀)の伝記ものだ思って見た人には、何だかピンとこないストーリーでしょうし、パッピーエンドを期待し見た人には全く救われることのないエンディングに違和感を感じるかもしれません。
「ブッタ」3部作の第2部・第3部の完成が待ち遠しく期待するところ大。
本映画は、壮大な「ブッタ」の序章として大いに楽しめました。