おてんきぷらぷら

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ノルウェイの森

2011年01月08日 | Movie
映画『ノルウェイの森』を観賞。原作は1987年刊行の村上春樹の小説。
自分にとっての村上春樹はこの作品が初めてでした。赤の上巻・緑の下巻しっかり読みました。当時の読後感は・・・むずかしく、生と死、愛と性についての村上春樹の文学的世界観にただ酔ったというもの。文学としての深い意味あいも、作者の意図も結論もよく理解できなかったかなあ。
そのまま23年が経ち映画化。どんな映画になっているのかと興味津々。
映画『ノルウェイの森』が原作と比してどうかと言えば・・・やはり2時間あまりでは原作を読んでいない人には登場人物間の微妙な人間関係や心情の機微は理解できず詰らない映画なのではないでしょうか。しかしながら、原作を読んだことのある人には細かいエピソードが略され大雑把すぎてストーリーに物足りなさを感じてしまいます。やはりむずかしい作品ですね。
映像は綺麗でした。松山ケンイチ・菊地凛子・水原希子・霧島れいか・玉山鉄二・初音映莉子も良かったと思いました。皆、原作に忠実な台詞回しが役柄にフィットしていました。そして哲学的などこか理屈っぽい台詞をそのまま語ることで村上春樹ワールドさが引き立っていました。きっと好き嫌いがわかれる映画なんでしょうねえ。原作を読み直したくなりました。老後の楽しみがまた増えました。