おてんきぷらぷら

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吉川英治記念館

2010年03月23日 | Museum
吉野梅郷ウォークの途中、『吉川英治記念館』に立ち寄りました。
文豪:吉川英治の旧宅と離れの書斎が在りし日そのままの状態で保存見学でき、また、原稿、著作、書画など約300点が展示されています。館内で上映されている20分ほどのDVDは、大変興味深く視聴しました。ウォーキングのつかの間の休息も兼ねじっくりと拝観させていただきました。
記念館には「日本人の心のふるさと」と謳っています。吉川文学は、日本人のあらゆる世代に愛され、あらゆる階層の人々の心を奮わせた国民文学ということなのでしょう。という私も、若かりし頃ひととおりは読破しています。テレビドラマでもね。“剣の求道者”武蔵の歩みを記した『宮本武蔵』。庶民に希望を与えてくれた英雄・秀吉『新書太閤記』。“時の流れ”を主人公に描いた平清盛、敗亡の美学『新・平家物語』。足利尊氏・後醍醐天皇・楠木正成の権力の魔力を知る『私本太平記』。戦乱の中国大陸を駆け抜けた群像を現代によみがえらせた『三国志』。生まれ変わった中国古典『新・水滸伝』。知っている作品は、どれをとっても壮大、秀逸で歴史ロマン文学の王道です。
是非、時間をつくり、ゆっくりと時の流れる中で、もう一度読み直し味わいたいなあ。
来るべき老後の楽しみにとっておくこととしますかね。

 【吉川英治】
  明治25年(1896年)8月11日生れ~昭和37年(1962年)9月7日没
  文化勲章〔昭和35年(1960年)11月〕受賞





旧宅母屋

離れの書斎

庭園