日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

よくやったコントレイル!父子2代の無敗三冠、そして牡牝同時三冠馬誕生だ!

2020年10月25日 | 競馬

1週間前の18日に行われた秋華賞で、デアリングタクトが史上初となる無敗での牝馬三冠制覇の偉業を果たしました。あれから1週間が経った25日、牡馬三冠の最終戦・第81回菊花賞(GⅠ・芝3000m 18頭立て)で、③コントレイルが無敗三冠制覇に挑みました。勝てば2005年のディープインパクトに続く3頭目の無敗三冠馬、そして中央競馬史上初の牡牝同時三冠となります。
このレースには、ダービー3着⑥ヴェルトライゼンデ、重賞2連勝中の⑪バビット、セントライト記念2着⑩サトノフラッグ、京都コース2勝⑧ディープボンド、毎日王冠から中1週⑤サトノインプレッサ、2連勝中⑨アリストテレス、皐月賞3着②ガロアクリーク、⑭ヴァルコス、などがコントレイルの三冠阻止に挑みました。


単勝の人気は、コントレイルが単勝1.1倍の1番人気。2番人気はヴェルトライゼンデ(10.3倍)、3番人気バビット(12.5倍)、4番人気以降はアリストテレス、サトノフラッグ、ヴァルコス、ディープボンド、⑦ダノングロワール、⑨ロバートソンキーと続きました。

1周目向正面のスタートで、コントレイルは好スタートを決める。最初の先行争いで、バビットがガロアクリークをかわすが、直後に⑰キメラヴェリテが先手を奪う。バビット2番手、⑫レクセランスが3番手、4番手ガロアクリーク、5番手ダノングロワール、6番手ディープボンドと続き、コントレイルは内側7番手に控え、その外側にアリストテレスが並ぶ。ヴェルトライゼンデは中団9番手、10番手サトノインプレッサ、11番手⑮ブラックホール、12番手サトノフラッグ、13番手①ディアマンミノル、14番手⑭ロバートソンキー、15番手ヴァルコス、16番手⑯ターキッシュパレス、17番手⑱ビターエンダー、最後方に④マンオブスピリット。
4コーナーから正面スタンド前に差し掛かり、先頭のキメラヴェリテは最初の1000mを62秒台で通過。バビット2番手、コントレイルは中団より前の7番手。アリストテレスはマークする形。ヴェルトライゼンデとサトノインプレッサは中団待機。ヴァルコスは最内を選択。サトノフラッグは14番手に下がり、ビターエンダーが最後方でゴール板を通過。
縦長の展開で1,2コーナーを過ぎて、向正面へ。キメラが単騎の逃げ、バビットガッチリ2番手、レクセ3番手は変わらず。離れた4番手集団には、ガロア4番手、ボンド5番手、グロワール6番手、コントレは7番手だが少し掛かり気味か?ヴァルコス8番手まで浮上し、アリテレ9番手。中団の10番手グループにはヴェルトラ・インプレッサ・ディアマンの3頭が並び、後方集団はビター・ソンキー・ブラホ・マンスピ・ターキッシュと固まり、サトフラは最後方まで下がった。
2周目の外回り3コーナーのところで、キメラとバビットとの差が徐々に縮まり、ガロア3番手、ボンド4番手に上がり、コントレは5番手。アリテレは6番手、ヴェルトラは外に持ち出し、ヴァルコス中団馬群、サトフラはまだ中団より後ろのところ。
4コーナー手前で先頭はバビットに変わり、ボンド2番手、コントレは4番手で最後の直線コースに入る。残り400mを切ってディープボンドが先頭に立つが、残り300mのところでコントレイルが早くも先頭!しかし、アリストテレスが外から並びかける!残り200mでコントレとアリテレのマッチレースの展開。アリテレがかわしにかかるが、内側のコントレが盛り返す!2頭の攻防はゴール前まで続いたが、コントレイルが先頭でゴールイン!粘って、凌いで、最後は勝った!コントレイル、苦しみながらも最後の1冠・菊花賞を制しました!





【菊花賞 全着順】 
1着③コントレイル    3分05秒5
2着⑨アリストテレス    クビ差
3着⑩サトノフラッグ    3馬身1/2
4着⑧ディープボンド    クビ差
5着⑮ブラックホール    クビ差
6着⑬ロバートソンキー 
7着⑥ヴェルトライゼンデ
8着⑭ヴァルコス 
9着②ガロアクリーク 
10着⑪バビット 
11着④マンオブスピリット 
12着⑤サトノインプレッサ 
13着①ディアマンミノル 
14着⑯ターキッシュパレス 
15着⑦ダノングロワール 
16着⑫レクセランス 
17着⑱ビターエンダー
18着⑰キメラヴェリテ

【払戻金】
単勝 ③ 110円
複勝 ③ 110円 ⑨ 350円 ⑩ 360円
枠連 2⃣-5⃣ 510円
馬連 ③-⑨ 910円
馬単 ③-⑨ 1,010円
ワイド ③-⑨ 530円  ③-⑩ 550円  ⑨-⑩ 2,780円
3連複 ③-⑨-⑩ 3,810円
3連単 ③-⑨-⑩ 8,740円


コントレイルがやってくれました!アリストテレスとの叩き合いを制し、2011年オルフェーブル以来の牡馬クラシック三冠制覇。1985年のシンボリルドルフ、2005年のディープインパクトに続き、15年ぶり史上3頭目の無敗の三冠馬となりました!父子2代での三冠馬は、日本競馬史上初の出来事。ディープもコントレも無敗で達成したのは凄いです。そして、「牡牝同時三冠達成」も現実のものに。今年の3歳路線は歴史的な1年となりましたねえ。
コントレイルはこれで通算成績7戦7勝。GⅠ勝利も4度目です。鞍上の福永祐一騎手は2013年のエピファネイアに次いで、菊花賞3勝目。3歳クラシック競走はこれが通算10勝目となります。矢作芳人調教師とノースヒルズはこのレース初勝利です。

皐月賞と日本ダービーのときは快勝といえる内容でしたが、この日は厳しい戦いでした。2周目4コーナーで5番手につけ、最後の直線で一気にぶっちぎりかと思ったら、アリストテレスとの叩き合いに。一度並ばれて、抜かれそうになりましたが、二の足を使ってアリストテレスを抑えて1着。コントレイルが勝負根性を出すのを初めて見たし、勝った瞬間「あぁ良かった」って気持ちになりました。本当に危なかったけれど、三冠達成できてよかった。
アリストテレスも終始コントレイルをマークし続け、ルメール騎手の勝利にかける執念も素晴らしかった。1992年のミホノブルボンの無敗三冠を止めたライスシャワーを思い出しました。世代最強馬を相手に大健闘を見せたのは、アリストテレス陣営にとっていい経験値になるに違いない。来年の春の天皇賞なら勝てるんじゃないかと思う。

コントレイルのこれからの事なんですが、体調次第でジャパンカップに向かうとのこと。JCにはサートゥルナーリア、ワールドプレミアが出走予定、さらには現役最強のアーモンドアイ、デアリングタクトも参戦を目論んでいるとかいないとか。
シンボリルドルフもディープインパクトも古馬初対戦のときはいずれも敗戦。ディープの場合は有馬記念でハーツクライに敗れて初黒星を喫しました。もしもコントレイルが古馬を一蹴すれば、偉大な父を越えることになると思います。今後も更なる活躍を期待したいですね。






この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« デアリングタクト秋華賞も完... | トップ | ルドルフ&ディープの壁を越... »
最新の画像もっと見る

競馬」カテゴリの最新記事