日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

2013年夏の甲子園FINAL 前橋育英が初出場初優勝!

2013年08月23日 | Sports

8月8日から阪神甲子園球場で開催されていた第95回全国高等学校野球選手権記念大会は、22日に決勝戦が行われました。今年の決勝カードは、前橋育英(群馬)VS延岡学園(宮崎)の組み合わせ。前回優勝校・大阪桐蔭、選抜王者・浦和学院、大会№1投手・安楽智大を擁する済美(愛媛)といった優勝候補が姿を消す中、ノーマークだった2校が決勝まで進出。前橋育英は初出場初優勝、延岡学園は宮崎県勢初の全国制覇に挑みました。



両チームのスタメン
  前橋育英             延岡学園
1(中)工藤陽平          (二)梶原翔斗
2(二)高橋知也          (遊)松元聖也
3(遊)土谷恵介          (中)坂元亮伍
4(三)荒井海斗          (右)岩重章仁
5(捕)小川駿輝          (左)浜田晋太朗
6(右)板垣文哉          (一)田中祐樹
7(投)高橋光成          (三)薄田  凌
8(左)田村駿人          (捕)柳瀬直也
9(一)楠  裕貴          (投)横瀬貴広



どちらが勝っても初優勝となる決勝戦は、初回に前橋育英が1死から高橋和の四球、土谷のセンター前ヒット、荒井のライト前ヒットで満塁のチャンスを作ります。しかし、小川が延岡学園先発・横瀬の初球を引っかけて捕手ゴロ。延岡・柳瀬捕手が本塁を踏んで2アウト、さらに1塁転送でダブルプレー。前橋育英は満塁のチャンスをわずか1球でフイにし、無得点で終わりました。前橋は3回にも楠と土谷のヒットで2死1,3塁とチャンスを得るも、新井が投手ゴロに倒れて2者残塁。
延岡は3回まで前橋先発・高橋光の前に無安打に抑えられていましたが、4回に1死から坂元が3塁強襲の内野安打でチーム初安打が生まれると、続く岩重がライト前ヒットでつなぎ、2死後に田中が四球を選んで満塁とします。一打先制の場面で薄田が直球を叩きつけて3塁ゴロ。これを前橋三塁手・荒井が1塁へ悪送球。この間に2人の走者が生還し、延岡が2点先制。なおも追加点のチャンスが続き、横瀬がライト前タイムリーヒットを放って1点追加。2塁走者も本塁を狙うが、前橋右翼手・板垣の好返球に阻まれ憤死。それでも延岡はこの回、高橋光から3点を奪いました。
3点を追う前橋育英は5回、先頭の田村が横瀬の2球目を捉え、打球はレフトへの大きく伸びてスタンドイン!田村が反撃の狼煙を上げるソロ本塁打で1点を返します。この後、延岡の内野陣のエラーが続出し、無死1,3塁となったところで延岡ベンチが動き、先発の横瀬に代えて井手一郎を2番手で送ります。反撃のチャンスを得た前橋は、高橋知がスクイズを決めて1点差に詰め寄ると、なおも2死1,2塁と一打同点のチャンスに小川がライト前ヒット。2塁走者が生還し、3-3の同点に追いつきました。
4回に3失点を喫した前橋先発・高橋光は、5回に2死からヒットによる走者を出すも、後続を退け0点。6回には打たせて取るピッチングで3者凡退に抑えます。
3-3の同点で迎えた7回、前橋は先頭の土谷がライト線を破る3塁打を打ち、無死3塁のチャンスを得ます。一打勝ち越しの場面で、4番・荒井が延岡3番手・奈須怜斗の2球目を弾き返し、3塁線を破るレフト前タイムリーヒット!前橋育英が4-3と逆転!
1点ビハインドとなった延岡学園は、8回に1死から坂元が四球を選ぶも、4番・岩重が遊撃ゴロ併殺打に倒れて同点ならず。9回表、奈須が2つの四球で2死1,3塁と追加点のピンチを背負うが、高橋光を遊撃ゴロに打ち取り、なんとか0点で踏ん張りました。
9回裏、ここまで8回を投げ切っている前橋・高橋光は、自身の完投狙いで続投。しかし、延岡先頭・浜田に死球を与えると、続く田中にセンター前ヒットを浴びてサヨナラの走者を出してしまう。これが優勝へのプレッシャーなのか?無死1,2塁と同点&サヨナラへ押せ押せムードな延岡は、薄田のところで野崎浩二が代打で登場するもレフトフライ。続く柳瀬はファウルフライに倒れる。2アウトとなり、迎えるバッターは奈須。高橋光成が踏ん張るか、それとも奈須怜斗が決めるか?ピッチャー同士の対決は、高橋光がフォークで空振り三振に仕留めてゲームセット!前橋育英が4-3で延岡学園を破り、初優勝を果たしました!



第95回全国高校野球選手権大会 第14日
決勝 2013/08/22(木) 前橋育英(群馬)-延岡学園(宮崎)
前橋育英 000 030 100  4
延岡学園 000 300 000  3
【投手】
(前)高橋光-小川
(延)横瀬、井手、奈須-柳瀬
【本塁打】
(前)田村2号ソロ(5回、横瀬)



全国3957校の頂点を決める一戦は、3回までは両チーム無得点で進みましたが、4回に延岡学園が3点を先取するも、5回に前橋育英が田村選手のホームランで1点を返し、相手のミスにつけこんで更に2点返して3-3の振り出しに戻し、7回にキャプテン・荒井選手の決勝タイムリーで逆転。その後は前橋育英のエース・高橋光投手が延岡の反撃を振り切って9回完投。前橋育英が、1991年の大阪桐蔭以来となる「初出場初優勝」の快挙を成し遂げました。群馬県勢の選手権優勝は、1999年の桐生第一以来2回目。夏の甲子園で初出場初優勝を果たしたチームは史上14校目となります。
胴上げ投手となったエースの高橋光成投手は、9回まで134球の力投を見せ、被安打6・5奪三振・5四死球・3失点・自責点2という内容でした。3回までは延岡打線を無安打に抑えるも、4回に初安打を許したのを機に3失点を喫しました。5回以降は無失点と立ち直り、ランナーを出しながらも相手の反撃を凌ぎました。高橋投手は準決勝まで自責点ゼロ、防御率0.00という数字を残していて、決勝でも自責点ゼロに抑えるのかなと思いましたが、自責点2がつきました。それでも6試合登板して防御率0.36と安定感の高さを証明しました。高橋投手はまだ2年生なので、来年のセンバツや選手権でも見られると思います。

前橋育英の優勝までの道のりを振り返ると、1回戦で岩国商(山口)では、高橋投手が9連続奪三振を含も13奪三振の快投を見せ、1-0で初戦突破。2回戦の樟南(鹿児島)戦でも1-0で勝利。2試合続けて最少スコアで勝ったのはマグレかなと誰もが思いました。3回戦では横浜高校を相手に7-1で快勝。工藤選手と高橋選手がホームランを放ち、高橋投手が1失点に抑え、投打で相手を圧倒しました。
準々決勝の常総学院(茨城)戦では、8回に0-2とリードされながらも、9回に2死2,3塁から高橋光投手が2点タイムリー3塁打を放ち、土壇場で同点に追いつくと、延長10回に土谷選手のタイムリーヒット。2点ビハインドをひっくり返し、3-2と劇的なサヨナラ勝ち。準決勝の日大山形戦では、初回に高橋投手が満塁のピンチを0点で凌いだところで流れが育英に傾き、3回までに3点を奪い、終盤に1点追加。4-1で日大山形を下し決勝進出。
そして迎えた延岡学園との決勝戦では、初回に満塁のチャンスで捕手ゴロゲッツー、3回もチャンスを作りながらも点が入らず。拙攻&先制点を取られたりと完全に悪い流れに陥ってたけど、中盤に反撃して逆転勝ちを収めました。決勝打を放ったキャプテンの荒井海斗選手は、父親がチームの監督(荒井直樹)、お母さんは野球部の寮母を務めています。4回の守備で悪送球したけど、終盤にバッティングでミスを見事に取り返しました。家族の絆で掴んだ日本一の栄冠、素敵な両親に育てられて幸せな事でしょう。
初出場ながら全国制覇を経験したチームを2度も破り、しかも決勝まで駒を進めただけでも素晴らしいことだと思うけど、優勝するなんて本当に凄いチームです。前橋育英のような「ミラクル」なチームは、これから先の高校野球界で出てくるのでしょうか?





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