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暑すぎてつらい。

最後はエース上野が締めた!女子ソフトボール日本代表が13年越しの五輪連覇!

2021年07月27日 | Sports

「2020 東京オリンピック」は開催5日目の27日、横浜スタジアムで女子ソフトボールの決勝戦「日本VSアメリカ」の試合が行われました。13年前の北京五輪の決勝では、日本がアメリカを破って初の金メダル。前日の予選リーグ最終戦では、アメリカにサヨナラ負けを喫しました。ソフト日本は宿敵相手に予選での雪辱を果たし、13年ぶりの五輪連覇となるか?

両チームのスタメン
  【日本】
1(中)山田恵里
2(一)内藤実穂
3(右)原田のどか
4(三)山本優
5(DP)藤田倭
6(左)山崎早紀
7(捕)我妻悠香
8(二)市口侑果
9(遊)渥美万奈
 (投)上野由岐子

 【アメリカ】
1(中)マクレニー
2(左)リード
3(右)チデスター(DPに変更)
4(一)アリオト
5(二)アギュラー
6(遊)スポールディング
7(三)スチュアート
8(捕)ムンロ
9(DP)モールトリー(ライトに変更)
 (投) オスターマン



1回、日本の先頭・山田が投手強襲の内野安打で出塁すると、内野ゴロの間に3塁まで進塁。2死3塁と先制のチャンスを作ったが、4番・山本が倒れて先制ならず。
日本はその裏、エース・上野由岐子投手がが中1日で登板。先頭打者を打ち取って1死の後、2番・リードに左中間フェンス直撃の3塁打を浴びる。3番・チデスターの場面でパスボール→3塁走者が本塁に突入するが、キャッチャー我妻の好返球で本塁封殺!振り逃げで2死1塁となった後、上野が2度も暴投し、またもピンチを背負ったが、4番を三振に退けて0点に抑えた。
先制点が欲しい日本は、2回に山崎のレフトへの2塁打で再び得点圏に走者を置き、2死2塁で市口が米国2番手・オスターマンのボールを捉えたが、ライトフェンス手前で右翼手にキャッチされて無得点。3回もランナー2人出塁するも、またもチャンスをモノにできません。
上野が3回裏に米国打線を初めて3者凡退に抑える好投を見せた後、4回表に日本は先頭の藤田がセンター前ヒットを放つと、山崎の犠打、市口の四球で2死1,3塁。1点が欲しい場面で、渥美が米国2番手・カルダの4球目を叩きつけ、2塁へのタイムリー内野安打!3塁走者が生還し、日本が1点を先取します!
続く5回、2アウトから4番・山本がヒットで出塁すると、米国はカルダに代えてエースのアボットが3番手として登板。2死1塁でバッター・藤田の場面で、アボットが暴投してランナー2塁に進む。そして藤田が外角の球を振り抜き、ライト前ヒット。2塁から山本が生還し、日本に2点目が入った!
6回、アメリカ打線を無失点に抑え続けている上野が、米国先頭のモールトリーにヒットを許す。すると宇津木麗華監督は好投の上野に代わり、守護神・後藤希友が2番手として登板。後藤はマクレニーから三振を奪うが、続くリードにヒットを浴び、1死1,2塁。長打なら同点、一発が出れば逆転のピンチを背負い、チデスターに外の球を合わせられる。三塁線の打球は、三塁手・山本に当たった後、遊撃手・渥美がキャッチ。飛び出した2塁走者が戻れずダブルプレー。渥美がファインプレーで後藤と日本を救った!
7回、日本は2死1塁で、前の打席でタイムリーを放った藤田がアボットの外のボールを上手く捉え、レフトへの大きな打球はフェンスを越えるかと思ったが、左翼手・リードのジャンピングキャッチに阻まれてしまう。あと少しでダメ押し2ラン本塁打だった・・・。
日本2点リードで迎えた最終回の7回裏、日本は後藤ではなく上野が再びマウンドへ。最初の打者・アリオトをセンターフライで1アウトを取ると、続くアギュラーを1塁ゴロに打ち取り2アウト。そして、スポールディングを内角のボールで詰まらせ、キャッチャーフライで3アウト!最後はエース・上野が3者凡退で締めてゲームセット!日本がアメリカを下し、北京に続いての金メダル!



東京五輪 ソフトボール 決勝 日本VSアメリカ
7月27日 神奈川・横浜スタジアム
日本|0 0 0 1 1 0 0|2
米国|0 0 0 0 0 0 0|0
【日】 上野→後藤→上野
【米】 オスターマン→カルダ→アボット
【勝利投手】上野
【敗戦投手】カルダ



女子ソフトボール日本代表が見事、13年越しのオリンピック連覇を達成しました!エースの上野投手が6イニングを投げて無失点ピッチング。立ち上がりにパスボールや暴投もありましたが、3回と4回に3者凡退に抑える好投を見せました。最終回に再び登板し、3者凡退で締め括りました。後藤投手もピンチを作りながらも反撃を許さない好リリーフ。むしろ渥美選手に助けられた印象。
渥美選手は好守で貢献し、4回に試合の均衡を破る先制のタイムリー内野安打。守備でも6回に三塁手が弾いたボールをダイレクトキャッチ、その直後に2塁に投げてダブルプレー成立。打ったチデスター選手も「噓でしょ・・・」といった顔をしていました。藤田選手も代わったばかりのアボット投手からタイムリーを放つなど2安打1打点を記録しています。

今大会の日本の戦いを振り返ると、初戦のオーストラリア戦は一発攻勢で8-1のコールド勝ち、2戦目のメキシコ戦は3-2で8回サヨナラ勝ち、3戦目のイタリア戦は5-0の快勝。4戦目はカナダの前に7回まで両チーム無得点、延長8回に山田選手のタイムリーでサヨナラ勝ちを果たし、銀メダル以上確定。5戦目の米国戦は初回に先制しながらも、6回に同点とされ、延長7回に藤田投手が一発を浴びてサヨナラ負け。決勝も厳しい戦いでしたが、見事に逃げ切り勝ちを収めたのでした。
39歳の上野投手は4試合登板して2勝をマーク。今回の五輪は競技人生の集大成と言われていたので、金メダルで有終の美を飾りました。
上野投手以上に大活躍したのがチーム最年少の後藤投手で、メキシコ戦で神がかりなリリーフを見せれば、カナダ戦では6連続奪三振。5試合に登板して3勝を挙げ、22個の三振を奪いました。後藤投手が今大会のMVPに相応しいと思います。野手陣では藤田選手が3本塁打・7打点を挙げ、今大会のホームランと打点の二冠王に輝きました。山本選手も4番としての活躍が見られました。
 
今回の東京五輪で復帰したけど、次回のパリ大会では再び正式競技から除外されます。ヨーロッパ圏では野球やソフトボールは盛んじゃないし・・・。五輪復活&自国開催での金メダルは何より格別じゃないでしょうか。女子ソフトボールの皆さん、金メダル獲得おめでとうございます。


大会5日目の日本勢は、女子ソフトボールと柔道男子81Kg級の永瀬貴規選手が金メダルを獲得。男子柔道はこれで4階級連続で金メダルです。他にも、サーフィン競技で男子の五十嵐カノア選手が銀メダル、女子の都筑有夢路(あむろ)選手が銅メダル。女子重量挙げで安藤美希子選手が銅メダルを獲得しています。これで5日目を終えて、日本のメダル獲得数は金メダル10個、銀メダル3個、銅メダル5個、合計18個。もう5日目で金メダルが2ケタに到達しています。この調子で20個行ってほしいなぁ。



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