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暑すぎてつらい。

中央競馬総決算・有馬記念!最強牝馬ジェンティルドンナ、引退レースを勝利で飾る!

2014年12月29日 | 競馬

2014年の中央競馬の1年を締め括る大一番・第59回有馬記念(GI・芝2500m 16頭立て)が28日、中山競馬場で行われました。毎年様々なドラマが生まれる有馬記念、今年はGⅠ馬が10頭も参戦。ファン投票第1位⑭ゴールドシップ、世界ランク1位⑮ジャスタウェイ、ジャパンカップを圧勝した⑬エピファネイア、第81回日本ダービー馬③ワンアンドオンリー、さらには今回がラストランとなる④ジェンティルドンナ、①トーセンラー、②ヴィルシーナ、他にも⑩フェノーメノ、⑧メイショウマンボ、⑤ラキシス、GⅡ連勝中の⑦ラストインパクトなどが出走しました。




単勝の上位人気は、1番人気がゴールドシップ(3.5倍)、2番人気エピファネイア(4.0倍)、ジャスタウェイが3番人気(4.6倍)。4番人気以降はジェンティルドンナ(8.7倍)、ワンアンドオンリー、フェノーメノ、ラストインパクト、トーセンラーと続きました。
スタートでジャスタウェイとジェンティルドンナが好スタートを切ったのに対し、メイショウマンボがやや遅れる。先行争いでヴィルシーナが押しながら先手を奪い、エピファネイアが2番手、ジェンティルドンナは3番手につける。トーセンラーは5,6番手、ゴールドシップとジャスタウェイは中団に控える。1周目の正面スタンド前に差し掛かり、ヴィルシーナが単独先頭、エピファネイア単独2番手、ジェンティルドンナは3番手、ワンアンドオンリー6番手、ゴールドシップ11番手、ジャスタウェイは14番手に下げ、メイショウマンボが最後方でスタンド前を通過した。
1コーナーから向正面に出て、先頭を行くヴィルシーナは前半の1000mを62~63秒あたりで通過。スローペースに持ち込んだか。エピファはまだ2番手、少し離された3番手にジェンティル、それをぴったりとマークするような感じでトーセンラー4番手。5番手にラキシス、6番手ワンオン、外の7番手にフェノーメノ、8番手に⑥トゥザワールド、9番手ラストインパクト、その横にゴルシ10番手。中団より後ろのグループには⑫デニムアンドルビーと⑨ウインバリアシオン、その後ろの13番手にジャスタ追走。後方は⑯オーシャンブルー、⑪サトノノブレス、マンボが最後方という展開。
3コーナーを回り、ヴィルシーナが快調なペースで逃げるが、ゴールドシップが中団から追い上げ始め、一気に先頭集団に並びかける。それを見てジェンティルドンナ、ラキシス、フェノーメノ、バリアシオンも動く。残り400m手前でエピファネイアが先頭に立ち、トップで4コーナーを回って最後の直線に入る。間からはジェンティル、ラキシス、ゴルシが上がってきて、馬群の中からトーセンラーとトゥザワルも来ている。残り200mでジェンティルドンナがエビファネイアに並んで少し前に出るが、エピファが盛り返す。ゴールドシップも差を詰め、さらに大外からジャスタウェイが襲い掛かり、トゥザワールドが突っ込んで来たが、ジェンティルが抜け出して先頭ゴールイン!最強牝馬ジェンティルドンナ、ラストランを勝利で飾りました!!



有馬記念 全着順&払戻金
1着④ジェンティルドンナ  2分35秒3
2着⑥トゥザワールド     3/4馬身
3着⑭ゴールドシップ     ハナ
4着⑮ジャスタウェイ     クビ
5着⑬エピファネイア     ハナ
6着⑤ラキシス        アタマ
7着⑦ラストインパクト     クビ
8着①トーセンラー      1馬身
9着⑫デニムアンドルビー   クビ
10着⑩フェノーメノ      アタマ
11着⑪サトノノブレス    1馬身1/2
12着⑨ウインバリアシオン   ハナ
13着③ワンアンドオンリー  1/2馬身
14着②ヴィルシーナ      クビ
15着⑧メイショウマンボ   2馬身
16着⑯オーシャンブルー   ハナ


単勝 ④ 870円        
複勝 ④ 280円 ⑥ 500円 ⑭ 160円
枠連 [2]-[3] 2610円        
馬連 ④-⑥ 12350円
馬単 ④-⑥ 21190円        
ワイド ④-⑥ 3390円 ④-⑭ 850円 ⑥-⑭ 1190円       
3連複 ④-⑥-⑭ 15250円        
3連単 ④-⑥-⑭ 109590円


JRA総決算・有馬記念は、単勝4番人気のジェンティルドンナが優勝しました。道中3番手で追走し、直線でエピファネイアと競り合い、ゴール前で抜け出して1着になりました。牝馬の有馬記念制覇は、2008年のダイワスカーレット以来史上5頭目の快挙です。2着には3歳馬のトゥザワールドが入り、1番人気・ゴールドシップはハナ差の3着。トゥザワルは前走の菊花賞で16着と大敗したけど、今回見事に巻き返しました。ゴルシは3コーナーで一気に上昇したけど、直線伸びませんでした。3番人気・ジャスタウェイは4着、2番人気・エピファネイアは最後馬群に飲まれて5着。ジェンティル&ジャスタと同じくラストランだったトーセンラーは8着、スタートから逃げを打ったヴィルシーナは14着に終わりました。
有馬で有終の美を飾ったジェンティルドンナは、今年3月のドバイシーマクラシック以来の勝利で、GⅠ通算7勝目。「7冠」はシンボリルドルフ、テイエムオペラオー、ディープインパクト、ウオッカに並ぶ歴代最多タイです。鞍上の戸崎圭太騎手は有馬記念初勝利で、JRAのGⅠ3勝目。戸崎騎手は今年146勝を挙げ、今年の全国リーディングを獲得。最後の最後でGⅠタイトルを獲得できてよかったですねぇ。管理する石坂正調教師、ディープインパクト産駒は同レース初勝利。馬主のサンデーレーシングは、昨年のオルフェーヴルに次いでの連覇。2009年以降有馬で4勝しています。


今回のラストランでの勝利を見て、ジェンティルドンナは「恐ろしい馬」であり、「素晴らしい馬」だったことを改めて実感しました。最初で最後の中山コースで勝利し、「中山でも走れる」ことを印象付けました。「東京とドバイの左回りが得意」というイメージがありましたが、通算10勝のうち右回りでも6勝(有馬含む)しています。そして、この日は元巨人軍監督の長嶋茂雄さんが観戦に訪れましたが、ジェンティルとミスターの誕生日が同じ「2月20日」だそうです。偶然もあるだろうけど、長嶋氏のパワーがジェンティルに乗り移ったのではなかいと思います。
3歳時の2012年に桜花賞・オークス・秋華賞の牝馬3冠を達成し、ジャパンカップでオルフェーヴルを破り優勝。4冠達成で年度代表馬に選出。2013年はドバイSCから秋の天皇賞まで惜敗続きでしたが、ジャパンカップで史上初の連覇。今年はドバイで一年前の雪辱を果たしたけど、国内では京都記念で6着、宝塚記念9着、秋天2着、JC4着とピークが過ぎたかに見えました。でも、引退レースの有馬で劇的勝利を収めました。
レース後には引退式が行われ、ジェンティルドンナはピンクの耳カバーをつけて登場し、ターフに別れを告げました。力強くて男勝りなところがあるので、ピンクは違和感あると思うんだけどな…。今後は北海道安平町のノーザンファームで繁殖牝馬となり、初年度の配合相手には「ハービンジャーかキングカメハメハ」のいずれかに種付けされる予定。今度は母親として成功することを期待しています。通算成績19戦10勝、うちGⅠ競走で7勝。あなたは記録にも記憶に残る名牝であり、女王の中の女王でした。今まで本当にお疲れ様でした。
ジェンティルドンナが引退したことで、「牝馬の時代」が終わりを迎えようとしています。ウオッカから始まり、ダイワスカーレット、ブエナビスタ、そしてジェンティルと牡馬より強い牝馬が続々と現れました。これからはハープスターやヌーヴォレコルトあたりが後継者となるでしょう。ハープやヌーヴォには来年頑張ってほしいですね。


というわけで、今年の中央競馬はこれにて閉幕。上半期はジャスタウェイとジェンティルドンナがドバイでGⅠ制覇。ヌーヴォレコルトがオークス馬、ワンアンドオンリーがダービー馬になったりとハーツクライ産駒が大活躍。秋のGⅠでは、重賞未勝利だった馬が続々と優勝し、ディープインパクト産駒が大活躍。その一方で、凱旋門賞で日本勢が屈辱的惨敗を喫すれば、アドマイヤラクティがメルボルンカップレース後に急死という残念なニュースもありました。
年度代表馬争いは、国内GⅠを2勝した馬がいないため、例年以上に混戦模様。その中でも世界1位になったジャスタウェイと有馬を勝ったジェンティルドンナが有力候補といえるでしょう。JRA賞は1月7日か8日あたりに発表されます。
来年・2015年は1月4日に開幕し、新春恒例の東西金杯が行われます。骨折休養中のキズナも復帰に向けて調整開始、復帰戦となる京都記念ではハープスターとの対決が実現するかもしれません。ジャスタウェイ&ジェンティルドンナといったスターホース不在の来年の競馬界、主役になるのは一体誰になるのか?




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