日曜日に有馬記念が控えておりますが、その前日の27日は阪神競馬場で「第9回阪神カップ」(GⅡ・芝1400m 18頭立て)が行われました。短距離とマイル戦線の実力馬が集うこのレース、⑧リアルインパクト(昨年優勝)と⑪サンカルロ(2011年,12年と連覇)の歴代優勝馬をはじめ、⑱コパノリチャード、⑩ハクサンムーン、⑰トーホウアマポーラ、②フォーエバーマークの「スプリント組」、⑥ミッキーアイル・③ダイワマッジョーレ・⑯クラレント・⑮サダムパテックの「マイルCSリベンジ組」が参戦しました。
単勝オッズは、ハクサンムーンが3.7倍で1番人気、2番人気に⑭ロサギガンティア(5.2倍)、3番人気のコパリチャード(7.5倍)までが10倍以下。4番人気以降はクラレント、ダイワマッジョーレ、①ウリウリ、サンカルロ、リアルインパクトと続きました。
ほぼ揃ったスタートで始まったこのレース、スタートから飛び出したハクサンムーンが先手を奪い、ミッキーアイルが2番手に控え、コパノリチャードとフォーエバーマークが3,4番手で並ぶ。5,6番手にリアルインパクトと④オリービン、中団グループにはダイワマッジョーレ・クラレント・トーホウアマポーラ・⑬アドマイヤサガス・ウリウリと固まっている。12番手にロサギガンティア、内の13番手に⑤サクラアドニス、14,15番手に⑨ホエールキャプチャと⑦ダノンプログラマーが並走。後方はサンカルロ16番手、17番手サダムパテック、最後方に⑫タガノブルグが追走する。
内回り3,4コーナー中間点を通過し、ハクサンが依然として先頭だが、アイルが外から並びかける。リチャードが単独3番手に浮上。リアルが5番手につけ、クラレントとギガンティアはまだ中団待機。4コーナーを回って最後の直線に差し掛かり、ミッキーアイルがハクサンムーンをかわして先頭に立つが、コパノリチャードとリアルインパクトが追い上げる。さら大外からウリウリが脚を伸ばし、馬群の中からダイワマッジョーレが突っ込んできた。ラスト100mでリチャードが前にでるが、内からマッジョーレ、外からリアルが並びかけ、最後は3頭が並んでゴールイン!コパノリチャードが粘ったか?それともリアルインパクトが最後捕らえたか?ダイワマッジョーレは3着か?
阪神カップ 全着順&払戻金
1着⑧リアルインパクト 1分20秒7
2着⑱コパノリチャード ハナ
3着③ダイワマッジョーレ クビ
4着①ウリウリ 1馬身
5着⑨ホエールキャプチャ 3/4馬身
6着④オリービン ハナ
7着⑥ミッキーアイル クビ
8着⑤サクラアドニス クビ
9着⑦ダノンプログラマー アタマ
10着⑫タガノブルグ 1/2馬身
11着⑮サダムパテック 1馬身
12着②フォーエバーマーク ハナ
13着⑪サンカルロ ハナ
14着⑯クラレント アタマ
15着⑭ロサギガンティア アタマ
16着⑬アドマイヤサガス 1馬身3/4
17着⑰トーホウアマポーラ 1馬身1/2
18着⑩ハクサンムーン 2馬身1/2
単勝 ⑧ 1,440円
複勝 ⑧ 490円 ⑱ 360円 ③ 330円
枠連 [4]-[8] 3,580円
馬連 ⑧-⑱ 9,230円
馬単 ⑧-⑱ 19,610円
ワイド ⑨-⑱ 3,280円 ③-⑧ 2,300円 ③-⑱ 2,410円
3連複 ③-⑧-⑬ 31,640円
3連単 ⑧-⑱-③ 213,360円
来年の短距離&マイル戦線を占う一戦は、単勝8番人気のリアルインパクトがコパノリチャードとダイワマッジョーレとの叩き合いの末。コパノリチャードがハナ差の2着、最内のダイワマッジョーレが3着という結果でした。リチャードが先頭に立ったかと思いきや、リアルがゴール手前で差しきりました。1番人気だったミッキーアイルは、最後の直線で一旦抜け出すも7着に沈みました。2番人気のロサギガンティアは見せ場なく15着惨敗に終わりました。
勝ったリアルインパクトは、昨年に続いての2連覇を果たし、重賞も今回で3勝目。阪神カップの連覇はキンシャサノキセキ、サンカルロに次いで史上3頭目です。昨年はライアン・ムーア騎手とのコンビで2年半ぶりの復活勝利、今年は前走・キャピタルステークスから-20kg(538Kg→518kg)で優勝。馬体重を大幅に減らした分、体がよく動いたのではないでしょうか。
鞍上のウィリアム・ビュイック騎手は、今年の重賞2勝目をマーク。有馬記念ではトゥザワールドに騎乗。その前日にキャロットファームの馬と勝負服で重賞勝ちをおさめました。そんなビュイック騎手ですが、阪神7レースで騎乗馬が外側に斜行→他馬の進路を狭くしたとして、2015年1月4日~11日まで(開催4日分)の騎乗停止処分を受けてしまいました。それに制裁点が30点を超えたため、来年1年間日本での騎乗ができません…。やっちまったな。