13日の東京ヤクルト戦では、杉内俊哉の好投と松中信彦の一発などもあって9得点、オマケに完封勝利を飾った福岡ソフトバンクホークス。14日は千葉マリンスタジアムで千葉ロッテマリーンズとの対戦です。この日は22日の楽天戦で先発が予想されているスタンドリッジが先発。対するロッテの先発は、昨季の最優秀防御率投手・成瀬善久でした。今回は勝てないだろうと思っていたんですが、信じられない事態が起こりました…。
この日は川崎、松中、柴原、多村の主力が欠場。若手&中堅主体のメンバーで臨んだのですが、本当に打ち崩せないだろうと思っていました。
1回、ソフトバンクは成瀬の前に3者連続三振に倒れます。その裏、スタンドリッジが四球とエラーで無死2,3塁のピンチを招くと、福浦和也にセンター前タイムリーを打たれ、2点を先制されます。さらに大松尚逸のタイムリーとオーティズの犠牲フライもあって、この回4失点を喫す悲惨な立ち上がりとなりました。
ソフトバンク打線は、3回までヒット1本と成瀬に封じられましたが、4回にチャンスを迎えます。連続四球とヒットで1死満塁の場面で、井手正太郎がレフト線を破るタイムリー2塁打で2点を返すと、荒金久雄はバットを折りながらもレフト前タイムリーで1点追加、本間満のライト前タイムリーで同点に追いついて、今日のスタメンマスク・的山哲也のライト前タイムリーで逆転に成功します。この後仲澤忠厚の内野安打で1点を追加し、打者一巡の猛攻で成瀬から7点を奪いました。5回に成瀬は3者凡退に抑えて4回の悪夢を振り払い、マウンドを降りました。
対するスタンドリッジは、2回以降調子を上げ、ロッテ打線を無失点に抑えるピッチングを見せました。
試合は6回、2死2,3塁のチャンスに仲澤がライト線を破る2塁打で2点追加。さらに追加点のチャンスの場面で多村仁が代打で登場!その多村は左中間を大きく破るタイムリー3塁打!2点を追加して代打の役目を果たしました。この回4点追加で11-4と7点差に拡げました。7回には的山の3塁ゴロの間に1点追加し12点目。態勢は決しました。
投手陣は2番手の久米勇紀が、6回にベニーとオーティズを連続三振に仕留める場面もあり、2イニング連続で3者凡退に抑える好投。9回には「馬原代理テスト」で登板したガトームソンが無失点に抑えて試合終了。12-4でロッテに勝利。これで3連勝となりました。
オープン戦 2008/03/14(金)
ロッテ-ソフトバンク (千葉、13:00、4366人)
H 000 704 100 12
M 400 000 000 4
【投手】
(ソ)スタンドリッジ、久米、ニコースキー、
ガトームソン-的山
(ロ)成瀬、中郷、高木、神田、根本、荻野、
アブレイユ-里崎、橋本
【責任投手】
(勝)スタンドリッジ4試合2勝1敗
(敗)成瀬4試合1勝1敗
今回はマジで信じられないとしか言えません。控えメンバー主体で手強い相手に立ち向かうのは厳しいんじゃないかと思いましたが、4回に5連打で7点を挙げる猛攻を見せました。控え中心がエース級の投手を打ち崩したのは凄いですよね。ネットでのプロ野球速報で、ホークスが勝っているのを知った瞬間、「えっ、ウソだろ?」と思いました。まさに「嬉しい誤算」で成瀬をKOしたのでした。
その成瀬投手は、5つの三振を奪いましたが、被安打7・7失点を喫しました。4回の悪夢が無かったら、試合展開も大きく違っていたのに…。対するスタンドリッジは、初回の4失点以降、2回から5回までゼロに抑えました。この日は99球と球数が多く、3安打・3奪三振・4四死球の成績でした。スタンドリッジは「寒かったから気にしていない。シーズンには自信を持って臨める」とコメントしましたが、立ち上がりに課題を残したまま開幕に臨むこととなりました。
打線は12安打で11得点とこの日も2ケタ安打をマーク!井手は3安打2打点、2塁打も2本出ました。仲澤は3打点と大当たり。本間は4打数2安打1打点と結果を残しました。大村直之&本多雄一の代理争いはますますヒートアップしそうです。王監督も悩んでるでしょうなあ。
オープン戦も残り2試合、次戦は15日の横浜ベイスターズ戦(@横浜スタジアム)。17試合終了時点で10勝5敗2分け、勝率.667で現在同率首位です。首位が4チームあるんだな。残り2試合も内容&結果が上々であってほしいもんだ!