かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

やることは責任追及だけではないと思います。

2007-02-03 23:14:26 | Weblog

 寒い冬は昨日で終わり、今日は穏やかな晴れ模様に恵まれた春の気配漂う一日でした。更に、明日からはしばらく暖かい日が続くみたいで、今年はまさに暦の通り、節分で冬を終え、立春で春になるという按配なのかもしれません。もっとも新暦で節気がぴったり合うなんて事は、考えられなかったのですが、いやはやとんでもない年になたものです。

 さて、「納豆」で躓いた「あるある大辞典2」の元製作スタッフが、内容捏造の様子を証言したそうです。なんでも、海外の研究者へのインタビューにつけた字幕は、ちゃんと翻訳したものではなく、孫請け会社のディレクターが番組の都合のいいようにせりふを作り、資料についても、都合のいいグラフをネットで探すよう命令して、条件に合うものを使っていたんだとか。まあ今更ではありますが、なんとも馬鹿げた話です。はじめに「納豆は効果あり!」という結論がありきで、それにあうようにデータを集めるばかりか、無ければ捏造してしまうという姿勢がありありと見えるのがなんとも情けない限り。健康食品の業界でも、最も効果のある数値が出た、いわゆるチャンピオンデータだけでその食品や成分のすばらしさを喧伝することはよくある話なのですが、これはそれ以上にひどい話だといえます。でも、事は「あるある」だけではないでしょう。別の局の番組もそれはもうひどいものですし、比較的良心的といえる某公営放送だって、内容の正否はともかく、実験と称してやってることは正直噴飯物である場合がままあります。でも、そんなことは今に限ったことではなく、以前から指摘のあったことで、不正・捏造など目新しくもなんとも無いのでは、と感じるのですが、マスコミではいまだにこの問題、いかに不正があったか、というような犯人探しないし責任追及に精を出しているようです。
 しかし、本来なら国民一般がこういうバラエティ番組で流される情報を鵜呑みにすること自体がおかしいはずです。一応はそのことを指摘する記事もあるものの、怪しげな情報に対する嗅覚を磨くよう勧めたり、独自に研究者達に取材して正しい情報を頻繁に提供していくよう勤めたりして、これを積極的に改善していこうという考えは、マスコミには無いみたいです。時間もかかるし人気も無いかもしれませんが、国民全体に影響力を行使できる媒体がそういう声を上げていくことこそ、マスコミが追うべき使命であり、責任であろうと思うのです。


 
コメント
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