かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

スギ花粉舞わない北海道で、快速気動車が完成だそうです。

2006-03-09 21:51:46 | Weblog
 キッセイ薬品工業という会社が、全国42カ所で観測されるスギ花粉の飛散状況を見せてくれるサイトを公開しています(http://www2.kissei.co.jp/kafun/sugi.htm)。観測を担当しているのは各地の医大や気象協会で、我が住まい近辺では同じ市内で車で10分もかからない県立医大に観測地があるので、私が吸っているのとほとんど同じ空気で調査されているという比較的恵まれた状況にあります。難点はデータ更新が遅く、たとえば今日の時点で3月6日のデータまでしか公開されておりません。ただ昨年の同時期のデータも同じグラフ上に描かれており、比較することができますし、隣の和歌山県や四国や九州など、うちよりも季節が進んでいると目される地域の状況も見ることができますので、ある程度予測したりすることもできます。北海道は観測地点がありませんけど、東北のデータを見ていますと花粉量の桁が明らかにこちらとは1,2桁少ない事に気づきます。きっと北海道にはスギ花粉症など存在しないのでしょう。寒いのはあまり得意ではありませんが、花粉症に悩まなくてもいい、というだけで、あちらに引っ越したくなります。ともあれ、この時期には絶対目を離せないサイトですね。
 
 その北海道のJRが、気動車の車体を8度傾け、カーブを高速で走りぬけることができるシステムを世界で始めて開発した、というニュースが出ていました。車体を傾けてカーブする技術はもうあったんじゃないだろうか? 確か振り子式とかいうやつが、と思いつつ読み直してみましたら、「気動車」というのに改めて目が留まりました。なるほど、「電車」ではなかったのですね。電車と気動車でどれくらい技術的な難度が変わるのか存じませんが、2003年から初めて2億円かけて開発、といいますから、それなりに困難な点もあったのでしょう。これで時速140キロでカーブを曲がれると記事にありますけど、できればそのカーブを通常どれくらいのスピードで走っているのかも書いてほしかった。なんとなく凄そうなのですけど、その凄さが伝わりきらないんじゃないでしょうか?
 ともかく、それでこの新システムを導入すると、現在3時間かかる札幌函館間を最大で15分位短縮できるそうです。うーん、15分。無理してがんばって15分縮めてもらうことの意味がどれほどあるのか、今ひとつ理解に苦しむ微妙な時間に感じます。速さを追い求めるあまり余裕をなくして前代未聞の大事故を見せ付けられてしまった関西の人間としては、失礼かもしれませんけど、北海道のような広いところでそんなに急ぐ必要がどれほどあるのか、と思わずにはいられません。それよりも、一般乗客にはどうでもよいことですけど加速に必要な燃料代とかのコスト削減のほうが、JRとしては重要なんじゃないかと思ったりいたします。
 まあ私は多分この先相当の期間は北海道に行くこともないでしょうし、ましてや札幌函館間の鉄路を利用することもないでしょう。そういう意味では本当に大きなお世話でしかないわけですが、速く走ることができるようになったからといってむやみやたらと速さを追求するのだけは自重してほしいです。

コメント
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