シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

ミシェルヴァイヨン

2006-04-11 | シネマ ま行
ワタクシはF1にはまったく興味がなく、それどころか車そのものにも対して興味はない。車は持っているが、「足」以外の何ものでもない。んなわけで、この映画に登場するレースがF1なのかどうかもはっきり分からないのだけど、とにかくカナダのロードレースやらル・マン24時間耐久レースが登場するお話。まぁ、モータースポーツのことは知らなくても「ル・マン」という名前くらいは聞いたことがある。まぁ、くわしく知らなくてもこの映画は楽しめる。くわしく知っていればもっと楽しめるのだろうなぁ~と思いつつ。

まぁ~とにもかくにも映像が美しいこれはもう、環境ビデオか?と思わせるほどに自然の映像が美しい。そして、レースのシーンもすごく臨場感があるし、雨粒がグラサンに一粒落ちるところや、蝶がスタートするレースカーから飛び立つところなど詩的な映像もあってこれもまた美しい。車に興味のないワタクシでも思わず感動してしまう。思わず、カーレーサー野郎になった気分になってしまう。なんてったって、実際に「ル・マン」に出場して撮影したってんですからね、そりゃ、興奮する映像に出来上がっているでしょ。

カーレーサーと聞くとなんだか横柄な自己中心野郎なイメージがあるが(ん?ワタクシだけか?)ここに出てくる「チームヴァイヨン」の連中は違う。家族経営であることもあるが、その他の仲間も全員「家族」なのだ。生死を預け合い、「生の喜び」と「情熱」を分かち合う仲間。そこに変な妬みや憎しみが存在しないところがワタクシは好きだった。

それに引き換え、敵チームがあまりに卑劣でその辺りが少しこの作品をチープなものにしているようで少し残念だった。敵がちょっと汚い手を使って勝とうとするというのはこういう映画では常套だけど、これでは少し行き過ぎていないか?と思ったら、このお話、もともとフランスの人気コミックなのねー。それを考えるとこのチープさも納得、納得。

そして、ヒロインを演じるダイアンクルーガーが美しい。「ナショナルトレジャー」でも「トロイ」でもそれほどもの凄く美しいとも思わなかったけど、この作品では非常に美しかった。彼女、ドイツ人だけど、フランス語のセリフは吹き替え?フランスに留学経験アリだから喋れるのかな?口の動きは自然だったけど。フランス人の役ではないから多少下手でも問題はないのでしょう。しかし、この映画のキャストを見るとどこにもダイアンクルーガーの名前がない。へっ?っと思っていると「ディアーヌクルージェ」???もしや…と思って調べたらやっぱり…フランス映画やからってフランス語読みするなよ、ややこしい。多分、当時彼女はほぼ無名だったからフランス映画だしフランス語読みされちゃったんだろうね。

ま、あんまり深く考えずに映像だけ楽しんじゃってください。


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