シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

モンスターズユニバーシティ

2013-07-25 | シネマ ま行

これは公開のずっと前から楽しみにしていた作品です。

前作からもう12年も経っているんですね。うちにはDVDがあるしTVでも何度も見ているのでそんなに前な気がしません。あの面白さが色褪せることはないし。

あの完全に出来上がった世界に続編を作るとどうなっちゃうの?と思っていたんですが、前日譚になるということで、前作の世界を壊すことなく面白いものが見られるだろうなと思っていました。

見た目が可愛く誰からも相手にされないマイクワゾウスキビリークリスタルは「怖がらせ屋」に憧れて小さい時から猛勉強し、モンスターズユニバーシティに入学する。怖がらせ屋学部にはジェームズサリバンジョングッドマンたちを中心とするエリート集団が集まっており、やはりマイクは落ちこぼれだった。実技では全然ダメなマイクだが、真面目なマイクは怖がらせの理論では誰にも負けなかった。

それでもハードスクラブル学長ヘレンミレンには認めてもらえず、試験の日にサリーと小競り合いをして学長の大切な記念悲鳴ボンベを壊してしまいサリーとともに学部を追い出される。マイクは学内の怖がらせ屋コンテストで優勝したら学部に戻してくれるよう学長に約束を取り付ける。果たして他の落ちこぼれ集団と一緒に怖がらせ屋コンテスト優勝を目指してマイクは必死で努力するのだった。

モンスターズインクという作品が先にあって、そこでの電力源は人間の子供の悲鳴というものすごく面白い設定があって、サリーとブーの友情があって、マイクの奮闘があって、、、という前作に比べるとその世界観を知っている分驚きというものがないだけに新鮮味に欠けてしまう。前作の最後で、子供の悲鳴より笑い声のほうがパワーがあるという結論に達しているだけに、子供を怖がらせることに必死なモンスターたちに少し違和感を感じてしまうのも事実。が、そこはさすがのピクサー、当然及第点の面白さまではもってくる。

最初は仲が悪かったサリーとマイクがどうして仲良くなったのか?名門の生まれでイヤな奴だったサリーがどうして良い奴になったのか?最初は友達だったランドールスティーブブシェミとはどうして確執が生じたのか?そして2人はどうやってモンスターズインクに入ったのか?こういう歴史をきちんと語ってくれてとても楽しいです。

あと、やはりこれもピクサーの真骨頂だと思うのですが、とにかく細かいところまでこだわりが見えます。マイクが小さいときにメガネをかけている絵だとか。(そう言えばインクではマイクはコンタクトなんですよねー)。マイクの学生証の顔がちゃんと写ってないのにすごく喜ぶシーンとか。最後のほうに登場するあのインクのおばちゃんとか所長がちゃんと若くて毛が生えていたり(笑)あと、マイクがカレンダーに毎日赤いマジックで印をつけているんですが、すでにかかれた印より今日書いた印がちょっとだけ色鮮やかなんです。油性のマジックって本当にそんな感じ!それにキャラクターをそれぞれ大学生にするってすごいなぁと。子供にするんだったらまだ簡単だと思うんです。でも大学生って中途半端な若者にしないといけない。しかも人間じゃないモンスターをですよ。それがちゃんとできているところがさすがピクサーだと思いました。

アメリカの大学の雰囲気もすごく出てましたね。社交クラブとかパーティとか、よくテレビや映画で見るアメリカの大学の感じでそういうところはリアルなんですよね。

声の出演としてはどちらかというとマイクはビリークリスタルより爆笑の田中のほうが合ってるって思っちゃう。今回は字幕で見ましたが、テレビで吹き替えで見るのも楽しみだな。ハードスクラブル学長のキャストをチェックしていなくて、見ている最中は「んー?シガニーウィバー?でもちょっと違うような…」と思いながら見ていたらヘレンミレンだったんですね。納得です。

最後にNG集がなかったのはちょっと残念でした。インクに入ってからの2人の写真がとても可愛かったです。



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