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シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

バンクジョブ

2009-01-13 | シネマ は行
1971年、銀行の隣の隣のお店からトンネルを掘って、貸金庫から莫大な現金、宝石などを盗み出した強盗がいた。事件は数日間大きく報道されたが、その後突如として英国政府からのD通告(国家機密報道禁止令)により、まったく報道されなくなる。彼らが押し入った貸金庫には英国王室最大のスキャンダルや財界、政界の大物のスキャンダルが隠されていた。この事件の真相については2054年まで英国政府によって機密とされている。

という、実話を基にしてお話で、どこまでが本当でどこからがフィクションかよく分からないんだけど、一応のふれ込みでは9割が本当とされているらしい。

思いがけず大事件になってしまったこの銀行強盗だが、実行犯たちは特に筋金入りのワルでも、強盗のプロでもなんでもなく、単にお金に困った小ワルの集まり。そんな彼らが、一大スキャンダルに巻き込まれ、国家権力を相手に戦うハメになる。

この話のプロットを聞いただけで、おっおもしろそうだなと思ったんだけど、それがまた実話と聞いてさらに興味が湧いた。でも実話とはいえ、あまりにも奇想天外な話だったから、内容はもっとコミカルなものかと思ったら、ところがどっこいかなりシリアスじゃあないの。ワルが主役の映画だから、こいつらはうまいこと逃げおおせるんだろうなと思って気楽に構えていたら、仲間のデイヴダニエルメイズが殺されちゃったところから、こちらもかなり焦ってきて、「えっ?全員余裕で助かるんじゃないの?もしかして、主役の小ワルたちは全員死んじゃうみたいな展開?」と突然ドキドキしながら見ることに。

って、小ワル小ワルって言ってるんだけど、強盗団のリーダーで中古車屋オーナーのテリーを演じるのがジェイソンステイサムなもんだから、そのへんはちょっとなぁ。だってさ、ジェイソンステイサムって、冴えない小ワルというより、めちゃくちゃ粗野で強いイメージじゃないかな。彼だけは殺しても死なないってどっかで思っちゃうんですよ。だから、映画を見ながらジェイソンステイサムはこの役にはちょっと合わないなと思いました。

映画としては、70年代のお話だからどこかノスタルジックでいい感じだし、前半の銀行強盗から後半の国家スキャンダルに移るところが少しモタつくものの、後半のマフィア、汚職警官、国家権力を向こうに回したケチな強盗たちの奮闘はテンポ良く、ドキドキ感たっぷりに描かれ、見終わったあとに、少し人間関係などに混乱している自分がいてもう一度見たいと思わせる作品です。公開があまりにも細々としていて、たくさんの人に知られることなく終わってしまうのが残念な作品ですね。なんで、こんなに小さい公開だけなんだろう???

オマケ1この話「アンビリーバボー」とかで見たような気もするんですけど、うろ覚えです。覚えてらっしゃる方いらっしゃいますか?

オマケ22054年まで機密にされているという英国スキャンダルは当時の黒人解放運動家のマイケルXが撮ったマーガレット王妃のカリブ海でのオイタ写真というふうに映画では言われていたけど、ここまでバレちゃってて、2054年まで機密も何もないような気がするんですけどねー。


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