この作品を見たのはもうかなり前のことだと思うけど、その頃スタンリーキューブリックに対してはすごく難解なイメージがあった。なんか評判を聞いてそう思っていただけなんだけど。この作品を見るとワタクシには大して難解には思えなかったし、「2001年宇宙の旅」なんかに比べると見やすい作品とも思えた。
悪いこと三昧の主人公マルコムマクダウェルが仲間の裏切りによって捕えられ、強制的に更正するように無理やり残虐な映像を見せられ、それに嫌悪感を抱くように教育される。そして、最終的に更正したかに思われたが…
製作年度は古い(1971年)がテーマは普遍的というかそれ以上にその当時に将来を予見したようなテーマとなっている。現在、先進国で実験がされている犯罪者の社会復帰プログラムに通じるものがある。今、現実的に行われようとしているプログラムの「倫理上の問題」というものをすべて無視してとっぱらってしまったようなやり方を映画の中ではしているのだ。だからこそ、面白い。
製作年度が古いがゆえに、どうしても今見るとチープに見えてしまうようなところがなきにしもあらずだけど、その辺は全ての映画に共通することで、その当時であれば斬新だったんだろうなと想像しながら見て欲しい。映像技術の進歩は日々めざましいものがあるから、その辺は仕方ないとしても映画自体の面白さは色あせないものだ。
結局、言わんとしていることは何かとか「悪とは?善とは?人間とは?」みたいなところまで掘り下げていくとやたらに哲学的なことを考えないといけないような気になってくるけど、特にそんなことをムリに考えなくてもこの作品は素直に娯楽として面白いんじゃないのかなぁ。最後の主人公のセリフにゾッとする。その瞬間のエンターテイメント性のために全編があると考えるだけでもワタクシはいいと思う。
悪いこと三昧の主人公マルコムマクダウェルが仲間の裏切りによって捕えられ、強制的に更正するように無理やり残虐な映像を見せられ、それに嫌悪感を抱くように教育される。そして、最終的に更正したかに思われたが…
製作年度は古い(1971年)がテーマは普遍的というかそれ以上にその当時に将来を予見したようなテーマとなっている。現在、先進国で実験がされている犯罪者の社会復帰プログラムに通じるものがある。今、現実的に行われようとしているプログラムの「倫理上の問題」というものをすべて無視してとっぱらってしまったようなやり方を映画の中ではしているのだ。だからこそ、面白い。
製作年度が古いがゆえに、どうしても今見るとチープに見えてしまうようなところがなきにしもあらずだけど、その辺は全ての映画に共通することで、その当時であれば斬新だったんだろうなと想像しながら見て欲しい。映像技術の進歩は日々めざましいものがあるから、その辺は仕方ないとしても映画自体の面白さは色あせないものだ。
結局、言わんとしていることは何かとか「悪とは?善とは?人間とは?」みたいなところまで掘り下げていくとやたらに哲学的なことを考えないといけないような気になってくるけど、特にそんなことをムリに考えなくてもこの作品は素直に娯楽として面白いんじゃないのかなぁ。最後の主人公のセリフにゾッとする。その瞬間のエンターテイメント性のために全編があると考えるだけでもワタクシはいいと思う。
当時の私には何がなにやらさっぱり
分からなかった記憶がありますね。
読ませてもらって「そうだったのか!」
という感じ(笑)
今の私なら理解できるかしら・・・
もう一度見たいけどずっと子どもが一緒
だから無理かな
お子さんがずっと一緒だとなかなか見れないですよね。一緒に見れる作品ではないですし…
訪問が遅くなって申し訳ございません。
色々なメッセージが含まれていると思うのですが、
気分が悪くなったので何回も見たいとは思えませんでした。
でもキューブリックの感性は素晴らしいと思います。
>気分が悪くなったので何回も見たいとは思えませんでした。
確かに、気分のいい作品とは言えないですね。それが監督の狙いなのかもしれませんね。
なるほど、確かにそういう点では面白いですね。・・・面白いというか、私の場合は興味深いっていう方が正しいかも。斬新かつ鋭くえぐってくるような映画でしたけど、・・・やっぱりダメ~
こちらもTBさせて頂きます。
キューブリックの作品は「興味深い」と思うものと「はぁ?」って思うものに分かれます。
ところが、途中から同じような酷い事をされてるのを見るとマルコムにちょっとだけ同情する。そしてマルコムが元通りになるとホッとする。それではいけないんですが・・・・・。
不思議な映画です。
>マルコムが元通りになるとホッとする
というのは面白い表現だと思いました。
現実世界では悪人が悪人に戻ってホッとするというのはありえないけど、それがフィクションの不思議かもしれません。
しかし、間諜X72さんがその前に書かれている悪人が罰せられても、それがあまりに酷いやり方だと同情するというのは現実でもありますよね。
ワタクシは悪人にあまり同情しないほうなので、現実世界で結構悪人への同情票が多いと「自分って酷い人間なのかな?」と考えたりします。