シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

キルビル

2005-09-07 | シネマ か行

正直なところ、タランティーノにはちょっと飽き気味だったし、登場してきた頃の輝きがかなりあせて見えてきていたし、「辟易していた」という表現が一番合っているかな、そういう感じだったので、この作品が公開になるときもかなり興味がなかった。背景が日本だということもあって話題になっていたが、それがまた逆にワタクシの興味をなくさせた。いくら、タランティーノが日本オタク、ソニー千葉オタクだとは言え、奴が描く日本なんてデタラメに決まっているからだ。ま、DVDが出たら見るかーって感じでした。

そして、この度VOL.1&VOL.2をいっぺんに借りてきて立て続けに見ました。1、2と言うようりは同じ映画が続いているという「ロードオブザリング的」手法なので。

予想通り、彼の描く日本は限りなくデタラメですねぇ。。。ま、それはお遊びなのでいいですね。この映画全部がお遊びみたいなもんですからねー。

物語は単純明快です。結婚式のリハーサル中に自分が元いた組織の連中に新郎や友人を皆殺しにされ、お腹の子どももなくし、本人もリンチを受けからくも一命を取り留めた主人公ウマサーマンがその復讐をしてまわる。

その復讐を果たすためにまず沖縄へ渡りハットリハンゾウソニー千葉に刀を作ってもらいに行くなんてとこもある。


ハットリハンゾウの刀:priceless

らしいです。


少し微妙に時間軸がバラバラなのだけど、一人ずつ殺していくのだから、特に混乱することもない。一人目と二人目をひっくり返したのは、ウマサーマンとルーシーリューの対決をVOL.1の最後に持っていきたかったからか?ここで二人とも日本語を喋れる設定なので日本語で会話するのだけど、それを聞き取るのが大変で「もーええから、英語で喋ってー」と思っちゃいました。それにしても、ルーシーリューはさすがにアジア人の顔してるからあの真っ白の着物もまったく違和感なかったですねー。

まーとにかく全編アホパワー爆発で家でにゃおとギャーギャー言いながら見れたから良かったようなもんの、映画館でじっと見てたら耐えられなかったんじゃないかなー。けど、振り返って考えてみると話的にすじはきちんと通ってるんですよね。そこは、タランティーノらしいです。

同じ映画の続きなんですが、VOL.1とVOL.2では、VOL.1のほうが面白かったですね。いろいろと動きが多くて。VOL.1にも登場していたダリルハンナが演じる殺し屋がすごいカッコよかったし、MTV MOVIE AWARDで、BEST FIGHT 賞を取っていたから、ウマVSダリルを楽しみにVOL.2を見たんだけど、結構あっさり勝負がついてしまって(勝負の付き方はかなり面白かったけど)期待していただけにちょっとがっかりしちゃいました。もっとえげつなく暴れてくれても良かったかなと。(ダリルハンナがどうして片目かっていうエピソードなんかは結構ストーリーの中に合ってて良かったですけどね

全体的にはアホらしいながらも楽しんで見られました。駄目な人はまったく受け付けないと思いますけどね。衣装とかだけでも映画を楽しめる人なんかにはオススメですね。

 



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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
死ぬほど壮大(?)な・・・ (にゃお)
2005-09-07 12:17:33
痴話喧嘩よなぁ、このお話。

その喧嘩(男の嫉妬ともいう)の為にあんなに沢山の人が殺されていくって一体・・・

まぁ何も考えずにドタバタ物を観るには面白かったけどね。

ダリルハンナ。かっこ良かったねぇ
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Unknown (はやみ)
2005-09-07 12:41:07
年を取ったのか?この位単純なお話の方が見やすいよぉ~これってヤバイの??章ごとに分かれているのはタランティーノ的(べた)やけどアニメ(大人風劇画タッチ)は不思議な気分になったよ(゜Д゜)

2はチョット・・・ストーリーが貧弱な気がします。

土の中から出るのは無理。拳法の老師は強引過ぎでしょ。でもスカッとして楽しめました。  早見
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そうですな (coky)
2005-09-07 14:19:18
>にゃおへ



そうそう記事では割愛したけど、元はと言えばただの恋人同士のけんか、ほんと痴話げんかが原因なのよねー。そのアホらしさがタランティーノらしい。



>はやみへ



年って…はやみってワタクシらより年下じゃあ???いかんよ、おっさん化は。



アニメはちょっと長かったね。拳法の老師はもっとカッコよく描いてほしかったなぁ。その辺はちょっとタランティーノのアメリカ人度にがっかりよ。
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女同士のバトル (間諜X72)
2011-01-27 19:34:23
サーマンと黒人女性とのバトルが良かったです。
香港カンフー映画を意識したようなアクション。
それぞれの女優さんが後ろ向きになってる場面はスタントマン(スタントウーマン?)を使ってるんでしょうね。
黒人女性の子供が現れたから、一時休戦。
友達同士みたいな感じで、飲み物でも飲もうとするんだけど、お互いに相手を油断させたと思わせて第2ラウンド。サーマンの勝ち!
10年後、あの娘が復讐に来たりして・・・・・?
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間諜X72さんへ (coky)
2011-02-01 16:43:24
お返事遅くなりました。
インフルで寝込んでおりました。

そうそう。あの黒人女性とのバトル、すごく良かったですね。
子供が現れたときに休戦しようとするところが、タランティーノらしからぬ配慮で笑えました。
そのあたりはやはり女性が主役ということで母性も表してましたね。
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大丈夫ですか? (間諜X72)
2011-02-03 18:03:20
> cokyさん
インフルエンザですか?大変でしたね。
その後いかがですか?
そんな中、レスありがとうございました。お大事にして下さい。
母性。そうですよね。
子供が現れたから、子供の前で殺し合いは止めるかと僕は思いました。しかし、甘かった。

千葉真一さんの寿司屋。あまり美味そうではない。だけど刀に関しては超一流!あの描き方もさすがタランティーノ監督です。
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間諜X72さんへ (coky)
2011-02-04 14:41:46
インフルは治りました。
あとは喉の痛みと戦っております。
ありがとうございます。

タランティーノのトンデモニッポンにはあきれるやら、ウケるやらって感じでした。
とっ散らかっちゃってますが、ニッポンへの愛は感じますね。
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良かったですね。 (間諜X72)
2011-02-05 12:17:46
cokyさん。
回復されましたか。良かったですね。
喉がまだ痛みますか?お大事にして下さい。

ダリル・ハンナが出て来る場面。
画面で2面展開。
あれは何かのパロディでしょうか?
面白かったです。

またヤクザの親分達の会議。
ニッポンへの愛着を感じる映画ですね。
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間諜X72さんへ (coky)
2011-02-07 16:50:51
タランティーノほどの日本オタクの映画監督は世界中でもいないでしょうね。
なんか憎めない奴です。
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ビバ!ニッポン! (間諜X72)
2011-02-10 18:03:43
日本のヤクザの親分さん達との会議。放送禁止用語も飛び交う。
ルーシーさんがブチ切れて、国村さんの首が吹っ飛ぶ。
凄い場面でした。
その他にもアニメも凄かったです。

うーん・・・・・。やっぱり日本オタクの監督?
今朝CATVを見ていたら、梶芽衣子主演のドラマ(映画?)の予告で「あの『キル・ビル』の元ネタになった作品!」と言ってました。
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