シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

ライフオブデビッドゲイル

2005-05-27 | シネマ ら行
日本人にはあまりピンとこないかもしれないが、欧米先進国では死刑を廃止する国が近年増えた。この作品はそれがテーマだ。

死刑は是か非か?社会派のアランパーカーだけあってそれが全面に押し出された作品だ。もちろん、製作者側は死刑制度反対を主張するための映画ではないと言っているが、ワタクシはこれを見てそうは思わなかった。別にそれを良い悪い言うつもりはない。

ただ、映画として見た時どうかというと、映画としては非常にうまくできていて面白い。ケートウィンスレット演じる記者がデビッドゲイルケビンスペイシーが仕掛けてくる謎にどこまで迫れるか?そして、デビッドゲイルの真意は何なのか?

途中、話がややこしくなって「ついて行かれへーーーん」と思っちゃうかもしれないけど、謎解きはちゃんとされるようになっています。そして、これが解けなければならない、このタイミングで解けるべく意図された謎であったということも、デビッドゲイルの真意が明かされるところで分かるようになっています。「何もそこまでして…っつーか息子もいるのにそこまでするかなぁぁぁ」というのが正直な感想ではありましたが…

そして、なんせケートウィンスレットとケビンスペイシーだ。好き嫌いはあるにしても、役者同士としてゾクゾクするような顔合わせではないか!ストーリーのテンションと緊張感溢れる演技合戦に見ているこちらも気が抜けない。最近の「エターナルサンシャイン」もそうだったが、少し英語の分かる方はケートのアメリカンイングリシュにも耳を傾けてみて欲しい。