シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

エブリバディフェイマス

2005-05-02 | シネマ あ行
みなさんはフラマン語なるものをご存知だろうか?ワタクシはこの映画を見るまで知りませんでした。ワタクシは小さい頃から色んな国の映画を見続けてきたせいか、色んな言語を聞いてそれが何語なのかほぼ的確に当てることができます。

でも、何の予備知識もなくこの映画を見始めたとき「んーーーっ???これは何語???なんかゲルマン系の言語っぽいけど、通貨の単位は“フラン”って言ってるし、これはいったいどこの国の話やーーー???」と思いました。そのうち、セリフに「フラマン語」っていうのが出てきて、「ほぉーーーっ、フラマン語っちゅうんかぁ」どこの国やろ?。。。という疑問は解消されないまま映画は終わってしまいました。

全体的にはヨーロッパの田舎(この国自体が田舎っぽい)って感じで失礼ながら全体的になんか洗練されてなーい感じです。そしてそのヨーロッパの小国(←知りもしないうちから決め付け)の有名になりたい願望の小市民とその娘を有名にしてやりたい親バカおやじの話。

ちょっとネタバレ気味になりますが、多分これからこの映画を見ようと思っている人は非常に非常に少ないと思うので、お話しちゃいます。

娘を有名にしたいお父ちゃん、有名歌手を誘拐してそのプロデューサーに自分の鼻歌で作曲した曲をフルバンドで作らせ、娘をデビューさせろと要求します。その要求は呑まれたものの、肝心の人質は相棒と駆け落ち。

このあたりはまさに“ドジで人のいい誘拐犯”もの。

でもまぁね、こういう田舎ものはハッピーエンドと決まっています。娘は無事デビュー、父ちゃん作曲の曲はバカ売れ。人質は幸せになり父ちゃんは不起訴にってね。

そして、そのフラマン語調べて見ると、ベルギーのある地方で話されているオランダ語系の方言で言語学的には一言語としては扱われていないらしい。600万人弱が話す方言で、600万人弱というと千葉県の人口より少ないみたいですね。

こういう話す人が少ない言語で映画を作るということは、その言語を残していく上でとても大事なことだと思う。この映画の中でも父ちゃんがフラマン語で歌詞を付けることにこだわる。ヨーロッパの小国は自国の文化を残そうと頑張っている。そういう作品がワタクシは好きです。

今回は映画というよりもフラマン語の紹介でした。