シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

友だちのうちはどこ?

2005-05-25 | シネマ た行
イランのアッバスキアロスタミ監督の「ジグザグ道三部作」の第一作目だ。

主役の子供の表情やしゃべり方がものすごくかわいい。(アラビア語なのでニュアンス的なものさえさっぱり分からないけど)

物語はとっても単純だ。学校で隣の席の子のノートを間違えて持って帰ってきてしまい、そのお友だちが宿題ができないからノートを返しに行こうとするんだけど、その子の家が分かんなくって…というお話。

今、大人になって考えればそんなこと大したことじゃないのに、小学生にとってはそれはそれは大変なこと。うん、振り返ってみれば自分もきっとそうだったんだろうなー。

それが、日本ならクラスの名簿かなんか見て電話しておうちを聞けばいいのだけど、国の事情が違うイランのこと、名簿がないか電話がないかなんだろう。だから、主人公はどうするか?近所の人に聞きながらお友達のうちを探すのです。まさに、「友だちのうちはどこ?」です。詳しい地理のことはよく分からないけど、日本なら小学校の校区が同じならそう大して遠くはないはずだけど、これもお国柄、きっと、すごく遠くから学校に通っている子もいるのだろう。しかも、小学校低学年の感覚ならなおのこと。

一生懸命探すうちに周りは真っ暗になってしまう。この男の子どうするんだろ…?

うー、けなげだ。

残念ながら、この作品以降似たような作品ばかりでイラン映画にはワタクシは少し飽きてしまったけど。イラン映画を見たことがない人は是非どうぞ。