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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
since 2007.4.16
写真など一切の転用、転載を禁止します

次だ藤岡

2012-08-20 00:27:32 | 千葉ロッテ

ようやくに札幌ドームでの今季初勝利とは驚いたのですが、実は東京ドームで5試合を行っているので札幌ドームでは6試合目でしかありません。
しかしそれでも1勝4敗1分はあまりに酷すぎる対戦成績ですし、これを一つのきっかけとしたいところです。
そして週明けからは鬼門を払拭したのか3勝1敗1分と勝ち越しをしているKスタ宮城での楽天戦ですから、調子の落ちているチーム同士の殴り合いに勝ち抜いてもらいたいです。

久しぶりの一軍復帰で先発として登場をした藤岡は、5回を3安打無失点とまずまずのピッチングでした。
3四球はいただけませんし89球と球数も多かったのですが、数字ではなく課題として考えていたポイントをギリギリながらもクリアしてくれたことが喜ばしいです。
そのポイントはストレートがコンスタントに140キロ台を投げられること、右打者の膝元に投げ込めること、この2点です。
そして札幌ドームの性向が分からないながらもそのストレートはほぼ140キロ台前半でしたし、まずまず内角を攻めることができていました。
もちろん藤岡らしい140キロ台半ばのストレートをクロスファイヤーで決めるピッチングはできていませんでしたが、それでも調子は取り戻しつつあるように思います。
カーブを有効に使えたことで緩急を活かした攻めができたのは里崎のひらめきもあったのでしょうが、今後の一つの指針にもなりそうです。
気になるとすればやはり走者を背負ったときに挙動不審になることで、メンタル面でのひ弱さの改善はまだできていないのでしょう。
それも白星がついてくれば自信にも繋がるでしょうから、とにかく藤岡には次が正念場だと考えて気持ちを引き締めてもらいたいです。
またもう一つ踏み込んで言えば五回にフラフラとしたことは確かですがここで代えては伸びしろを引き出すことなどはできやしないと、温室栽培なのか信用をしていないのかは分かりませんが、こういったことを繰り返していれば藤岡の大成は望めないだろうと危惧をします。

そしてこれまた危惧のとおりに六回からは大谷で、そんな大谷に白星がついたことが喜ばしい限りです。
どうしちゃったのかと思うぐらいに大谷もカーブを駆使してのピッチングでしたが、攻めの姿勢を崩していなかったので逆にこちらはメンタル面の問題はないでしょう。
南昌もカーブにフォークと落ちる球を有効に使えましたし、ストレートもスピードが戻り始めましたので大事に使えば勝利の方程式に組み込めるかもしれません。
そして皮肉なことに負けが込み始めたことで登板間隔が空き始めた益田の調子が上がりつつあるようで、そして藪田は藪田のままです。
そもそもが状態が上向いてきたから守護神に返り咲いたのだとは見ていませんでしたので今日の劇場にも驚きはありませんでしたが、それが最適かどうかは別としてもフォークを軸にしてここのところは抑えてきた藪田に強気のストレートを要求し続けた里崎の思惑が今ひとつ分からず、何とも気になります。

打線は今日も豪快にいじってきましたが、こういった試行錯誤は嫌いではありません。
前回に三番に座ったときには結果を残せなかった角中が今日は貴重な追加点を叩き出すタイムリーを含むマルチヒットですので、今度こそ定位置確保を成し遂げてもらいたいです。
根元と入れ替えた方が落ち着きがいいのではないかとも思える鈴木も今江を忘れさせるような3割を維持していますし、ホワイトセルの存在感も見逃せません。
そうなるとやはりポイントは井口とサブローで、かつてのクリーンアップが下位にいる怖い打線とは言いようですが、しかし六番であっても七番であってもバントのサインを出せないのであれば取りうる作戦の範囲が狭まってきますので、これは痛し痒しでしょう。
バントの好き嫌いはあろうと思いますがどうしても先制点が欲しい展開でしたので二回の無死一二塁でサブローにバントのサインを出せないベンチが何とも歯がゆく、あるいは井口にバントをさせたいぐらいの思いで淡々と流れる試合を眺めていました。
結果的に伸長著しい若手の左打者トリオが打ったことで勝利しましたが、ただ打ったから勝ったでは重みも繋がりもありません。
打順を入れ替えることで活性化をするのを傍観するのではなく、そこに采配というスパイスを加えてもらいたいです。
何はともあれ白星に勝る妙薬はありませんので、久しぶりのこの余韻を楽しみたいと思います。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

千葉ロッテ

0 0 0 0 0 0 2 0 0 2 9 0

日本ハム

0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 7

0


◆8月19日(日) 日本ハム-千葉ロッテ17回戦(日本ハム12勝4敗1分、13時、札幌ドーム、30,739人)
▽勝 大谷 34試合3勝5敗
▽S 藪田 47試合1勝4敗20S
▽敗 森内 47試合1敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 藤岡、大谷、南昌、益田、藪田―里崎
日本ハム 中村、森内、モルケン、根本―鶴岡

 

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予定調和なBクラス転落

2012-08-19 03:36:11 | 千葉ロッテ

8月の半ばにして日本ハムにシーズンの勝ち越しを許してしまうという苦手全開な12敗目で、ついにBクラスに転落です。
こと数字だけを見れば首位とのゲーム差は4ですからCSどころかリーグ優勝をも諦めるような状況ではないものの、しかし交流戦以降のロッテな野球を見せられてきましたので先行きが明るいとはとても言えず、それでも1つでも上を目指して頑張ってもらいたいのですが、そのために将来に禍根を残すようなことだけは勘弁です。
もちろんそれは適当に手を抜けということではなく、自分の身は自分で守りつつ、しかし全力を尽くしてその技をファンにアピールをしてもらいましょう。

来日をして2度目の先発となったマシスは期待を裏切る背信投球で3回も持たずの5失点ですから、この流れからいけば浦和での調整を命じられると思います。
前回と同様にさほどに悪いピッチングとは思いませんでしたが、やる気の無くなったときの里崎の典型的とも言える腕だけを伸ばして捕る高めに抜けたボールが目立ち、ストレートも変化球も思いどおりに制御ができないままに打ちのめされたといった感じです。
またしてもここにもロッテキラーが、今季9本中の5本をロッテ戦でスタンドに叩き込んだホフパワーには殺意すら覚えましたし、とにかく腹立たしくてなりません。
それにしても二死から満塁のピンチになってもマウンドに向かって一呼吸を入れない西本コーチには疑問を感じますし、映像には映っていなかったので分からなかったのですが、まさか内野陣も自分のポジションで腕組みをしているだけではなく声かけなどをしてくれていたと信じています。
何にせよこれでマシスの次があれば吉見や上野が爆発をするでしょうから、次の日曜日には先日に浦和で神ピッチをした吉見を見ることになるでしょう。

そしてマシスの後始末をしたのが大谷で、もうこういった立ち位置なのだと思うしかありません。
まだ回が浅かったから試合を諦めないためにも、との考え方もあるでしょうが、しかしやはり納得できるものではない、これが自分のスタンスです。
こういった展開の試合を橋本やロサで繋いでこそ意味も意義もあり、結果的に負けましたので大谷も中郷も南昌も無駄遣いに終わってしまったことになります。
これが大谷ではなく例えば橋本で、そして1点差に迫ったところから中郷や南昌を突っ込むのであればそれを否定するつもりはありません。
しかしこれで明日に競った展開となればどうするのか、また今日に30球近くを投げた大谷と中郷に連投を強いるいつものパターンなのか、明日が楽しみでもあり怖くもあります。

打線は一試合一回の爆発で追いつき追い越せなかった時点で、申し訳ないですが敗色濃厚だと思ってしまいました。
よく粘って1点差までいきましたが、あともう一歩が進めないところが今の実力なのでしょう。
実質的にはマルチヒットの鈴木のシャープなバッティングに得意の不細工なフォームで粘って難しいボールを拾った角中など、個々の選手の能力は他のチームに劣ってはいません。
今日も魅せてくれた岡田の守備などは球界に誇ってもいい芸術の域に近づきつつありますし、ホワイトセルも好調を維持してます。
しかしそれがチーム全体の力になりえていないのはベンチの作戦ももちろんですが、選手のプレーにもスローガンの積極的な解釈が足りていないような気がしてなりません。
他人任せな和になっていないか、その答えを出すための残り41試合を考えながらやっていってもらいたいです。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

千葉ロッテ

0 0 0 0 0 4 0 0 0 4 8 0

日本ハム

1 0 4 0 0 0 0 0 X 5 15

1


◆8月18日(土) 日本ハム-千葉ロッテ16回戦(日本ハム12勝3敗1分、15時、札幌ドーム、42,063人)
▽勝 多田野 14試合5勝3敗
▽S 武田久 38試合4勝3敗19S
▽敗 マシス 2試合2敗
▽本塁打 ホフパワー9号(マシス)

▽バッテリー
千葉ロッテ マシス、大谷、中郷、南昌―里崎
日本ハム 多田野、森内、宮西、増井、武田久―鶴岡

 

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ボーダーレスな対馬 史跡巡り篇 対馬の巻

2012-08-19 00:59:19 | 日本史

 

心配をしていた天気も夜明けから暫くは曇った感じでしたが、それもすぐに逆光に困るぐらいの日差しとなりました。
トップの写真は夜明けからさして時間が経っていない清水山城跡から見下ろした厳原港で、よってまだまだもやった感じがあるのは仕方がありません。
約10時間ほどの対馬での滞在でしたが、ここ清水山城跡がその第一歩目です。

レンタサイクルを借りられる時間帯までは3時間ほどあったので、その自転車では行けそうにないところから攻めたのがこの清水山城跡です。
この登り口まで達するまでも汗だくになるような坂がありましたし、ここから数分は鬱蒼とした山林の中を登る必要があります。
さして歴史が古くはない清水山城は朝鮮出兵の際の兵站基地として築かれたもので、残念ながら建築物は遺されていませんが石垣はかなりのものがありました。
その目的からすれば山城である必要はないと思うのですが、それなりの思惑と事情があったのでしょう。

清水山城のある清水山の麓にあるのが金石城跡で、こちらは宗氏の居城です。
それまでの池の館が内乱で炎上をしたことで14代の将盛がここ金石に金石の館を築き、21代の義真が櫓などを築いて金石城と称しました。
ただ天守閣はなく、いくつかの門と櫓、そして居館のある平城だったようです。

その金石城の二重櫓門と、高麗門です。
左の二重櫓門は大正時代に解体をされたものを古写真を基にして1990年に木造で再建をされたもので、入母屋二重櫓の下が城門となっています。
右の高麗門は金石城が拡張をされた際に同時期に築かれた桟原城の大手門だったもので、1988年に今の場所に移築をされました。
この金石城と桟原城を合わせて金石城とも呼んでいたらしく、これは一国一城令との絡みもあるのかもしれません。

金石城跡からほど近いところに、宗氏の菩提寺である万松院があります。
対馬藩2代藩主の義成が父である初代藩主の義智を供養するために建立をしたもので、その名は義智の戒名からきています。
ここにある宗氏墓所は金沢の前田氏墓所、萩の毛利氏墓所と並ぶ日本三大墓所の一つで、対馬に来たらここを外す手はありません。

百雁木と呼ばれる132段の石段の両脇には石灯籠が並び、秋の万松院まつりの際には明かりが灯されるそうです。
この先に宗氏墓所があり、下御霊屋、中御霊屋、上御霊屋の三箇所に分かれていますが、右は歴代藩主が眠る上御霊屋です。
日本で名だたる墓所だけのことはあり、その規模に圧倒をされました。

中御霊屋と下御霊屋には一族や側室などの墓があるのですが、例外として10代の貞国の墓が中御霊屋にあります。
一般的には11代とも言われている貞国ですが、ここ宗氏墓所では10代とされています。
初期の宗氏の系図には混乱が見られて6代と7代には同名の頼茂がありますので、あるいはこれを一代と数えているのかもしれません。
先にご紹介をした14代の将盛も貞国を10代としての代数で、その他の場所でも対馬ではこの数え方をしています。
この貞国が対馬藩初代藩主の義智の祖であることは間違いないようですが、しかしその出自が直系かどうかは異論があるようです。

その義智は宗氏としては19代で、14代の将盛の四男です。
長兄の成尚が17代、次兄の義純が18代ではありましたが、それにしても父との代数が離れすぎています。
これは本来の直系である晴康が将盛の嗣子として15代を継ぎ、その子の義調が16代となったことが理由ですが、そこに一族内の争いが感じられてなりません。
将盛が金石の館を築いたのが1529年で、また1509年生まれとも言われていますから嗣子とした1475年生まれの晴康よりも年下です。
晴康が家督を継いだのが1539年ですから将盛はまだ壮年ですので、家督を奪われたと考えるのが妥当でしょう。
結局は将盛の子が義調の跡を継ぎましたので元に戻った形にはなりましたが、何とも微妙な感じです。
そんな義智は小西行長の娘を正室としたことで朝鮮の役でも行長の第一軍に属し、行長と石田三成の和睦交渉に荷担をします。
関ヶ原の戦いでも西軍として伏見城や大津城の攻撃に参加をしましたので戦後に改易をされても当然のはずが、しかし朝鮮との交渉窓口としての存在を重要視されたのか所領を安堵されて、幕府と朝鮮との仲立ちをすることで生き抜いていくことができました。
長男の義成は20代となりますが国書偽造に絡む柳川一件の罪で改易の危機に面したものの、やはりその特殊な立ち位置から切り抜けて逆に藩内の統制を強めることになります。
写真は左が義智、右が義成です。

ここからは駆け足です。
21代の義真は義成の嫡男で、隠居をした後も死するまで藩政を握り続けました。
そして次男の義倫が22代を継いだものの24歳で、四男で23代の義方も35歳で、七男で24代の義誠も39歳で早世をしたために九男の方熈が25代となるなど義真の子が続けて家督を継ぎましたが、方熈はそもそもが繋ぎの継承だったために義誠の子の義如が17歳となったところで隠居をして家督を譲ります。
26代となった義如はしかし父と同じく39歳で早世をしたために次弟の義蕃が繋ぎの27代として続き、義如の子の義暢が28代、その子の義功が29代となり、義功の子の義質が30代、その子の義章が31代、弟の義和が32代となって幕末を迎えました。
早世の当主が多いながらも男系が続いていることは喜ばしく、それも対馬という閉鎖された環境があってのことかもしれません。
写真は上段左から義真、義倫、義方、義誠、方熈、義如、義蕃、義暢、義功、義質、義章、義和です。

ここまでが対馬藩の当主の全てでしたが、実はもう一人だけ影の当主がいます。
それが高源院殿とされている猪三郎で、28代の義暢の四男です。
8歳で家督を継いだものの元服をすることなく15歳で病死をしてしまい、幕閣も黙認をして弟の種寿が猪三郎の替え玉として29代の義功となりました。
よって公式には存在をしない当主ではありますが、29代を猪三郎、30代を種寿義功とするのが本当のところのようです。

中御霊屋と下御霊屋にある一族の墓のうち、その中で男系と思われるものだけをピックアップしてみました。
台林院は23代の義方の子で岩丸、覚源院は26代の義如の一子で万千代、顕光院は28代の義暢の子で富寿、春泰院は同じく義暢の子、龍珠院は29代の種寿義功の子、玉了院は32代義和の嫡男で彦三郎、大明院は次男で勝千代、天樓院は輝之允、雲行院は田鶴丸、情潔院も義和の子です。
ただ情潔院はその戒名からして女性かもしれず、確たることは分かりません。
写真は上段左から台林院、覚源院、顕光院、春泰院、龍珠院、玉了院、大明院、天樓院、雲行院、情潔院です。

暫くは墓巡りが続きます。
太平寺は少弐氏に所以のある寺で、ここでは住職さんにいろいろとお世話になりました。
目指す墓には何の標識もなく、おそらくは一人で探していれば見つけることはできなかったでしょう。
わざわざ案内を、また対馬や宗氏のことなどのお話を聞かせていただきました。

門をくぐって左の方にひっそりとたたずむのが、少弐氏の13代である嘉頼の墓です。
大内氏との抗争で父の満貞と兄の資嗣が討ち死にをしたために家督を継ぎましたが、ここ対馬に亡命を余儀なくされます。
宗氏の援助を受けて再興の戦いを繰り広げるものの夢破れて、願いが叶わないままに対馬で没しました。

竹藪などを払いながら数分ほど裏山を登ると、宗氏の16代の義調の墓があります。
ここにもやはり何の案内もなく「46」と側の石に貼ってあるシールを見てここだと住職さんが教えてくれましたので、自分の生き方に間違いはないと確信をした次第です。
義調は14代の将盛の弟である調親の叛乱を鎮めて宗氏の統一を成し遂げましたが、やはりその叛乱があったことからして父の晴康の家督継承はいわく付きだったのでしょう。
将盛の子を養子として家督を譲ったのも、そのあたりが理由なのかもしれません。

知足院跡には宗氏の12代の義盛の墓がありますが、今は西山寺の裏手となっています。
これまた寺の方に場所を聞かなければなかなか行き着けない場所にあり、ここでもお世話になりました。
義盛は10代の貞国の孫ですが、さしたる事績はないようです。

この義盛だけではなく11代の材盛、18代の義純の墓の情報も現地に入ってから手に入れたのですが、残念ながら他の墓を探し出すことはできませんでした。
材盛の墓は醴泉院にあるとのことで訪ねたのですが過去帳まで持ち出して調べてもらいましたが分からないままで、それではとスマフォを駆使してチェックをしてみれば隣の天沢院ではないかとのことになったのですが、やはりここの住職さんもご存じないとのことでしたので諦めるしかありません。
義純の墓があるはずの長寿院では住職さんがお留守でお子さんしかいなかったことで、これはもうあっさりと断念です。
それでも醴泉院、天沢寺ともにいろいろとお話をさせていただき、いい時間を過ごすことができました。
写真は左から醴泉院、天沢寺、長寿院です。

これらの現地で入手をした情報は、長崎県立対馬歴史民俗資料館に展示があった対馬の年表のボードにあったものです。
ただ資料館の方に聞いても具体的な場所までは分からなかったので、どこまで正しいものかは不明です。
展示としてはそのボードが興味を引いただけで、自分の嗜好に合うものはほとんどありませんでした。

この資料館の脇には朝鮮通信使之碑がありましたし、市街のここそこに朝鮮通信使幕府接遇の地の跡が残されています。
いわゆる史跡と言えるようなものではないのですが、やはり対馬の歴史は朝鮮とは切っても切れない関係にあるようです。
写真は左が朝鮮通信使之碑で、右が朝鮮通信使幕府接遇の地です。

国分寺は朝鮮通信使の来聘に際して、その客館として使われました。
やはりここにも朝鮮通信使幕府接遇の地、との説明の碑が立っています。
対馬では唯一の四脚門の山門は市指定有形文化財ですが、残念ながら絶賛工事中でした。

対馬での最大の失敗は、対馬藩お船江跡に行き着けなかったことです。
近くまでは行けたのですが案内も何もないのでよく分からず、近くの老人ホームの方に聞いたところ橋の途中にある階段を降りたところだと教えていただき船着き場っぽい雰囲気のあった左の写真がそれだと思ったのですが、どうやらこの左の方をもっと奥に行ったところが正しい場所だったようです。
観光マップに載っているものとは違ったので先の資料館の方に写真を見てもらったのですが、あっさりと否定をされました。
藩船が係留をされていた場所とのことで石垣なども遺されているようなのですが、しかし実のところはさして興味がなかったので痛手ではなかったと強がりを言ってみるものの、それでもそれなりのアップダウンの3キロをこなしてのことなのでもったいなかったのが正直な思いです。
また宗家館跡はありがちな役所になっており、この看板が虚しく感じられました。

対馬での最後の目的地に向かう途中で見つけた、文字どおりに見つけたのが対馬藩家老屋敷跡と藩校日新館門です。
左の対馬藩家老屋敷跡は宗氏の一門であり家老でもあった氏江氏のもので、当時ものとのことです。
右の藩校日新館門は宗氏の中屋敷門だったものが幕末に転じられましたが、勤王党の拠点として粛正の舞台となったそうです。

そして今は陸上自衛隊の対馬駐屯地と化した、桟原館跡です。
本来は桟原城なのでしょうが、先に書いた理由もあってか館という扱いとなっています。
もっとも天守閣などがなければ城も館もさして変わらないでしょうし、そこを気にしても仕方がありません。
金石城が拡張をされた際に築かれて、その後は幕末まで対馬藩の中心はこの桟原館が担うこととなりました。
それであればもっと詳しく見たいところなのですが、お国のためを思えば我慢をするのが日本人です。

まだ日が高かったのですが、博多に戻るフェリーが15時過ぎに出港となりますのでこれにて終了です。
予定では宗氏の初代である重尚の墓がある木武古婆神社や2代の助国の首塚や胴塚などにも行きたかったのですが、島の中腹部を目指して暫く行ったところで半端ない上り坂に気弱になってしまい、ただ結果的に帰りのフェリーがギリギリの乗船でしたので正解だったかもしれません。
次の機会があるかどうかは分かりませんが、そのときには原チャリでチャレンジをしてみようと思います。


【2012年7月 福岡の旅】
ボーダーレスな対馬 
ボーダーレスな対馬 旅程篇
ボーダーレスな対馬 旅情篇
ボーダーレスな対馬 史跡巡り篇 福岡の巻
ボーダーレスな対馬 史跡巡り篇 柳川、久留米の巻
ボーダーレスな対馬 グルメ篇
ボーダーレスな対馬 スイーツ篇
ボーダーレスな対馬 おみやげ篇

 

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どうした荻野貴

2012-08-18 02:31:30 | 千葉ロッテ

こういったものは連鎖をするとはよく言いますが、それを目の当たりにすると全身から力が抜けていきます。
なぜ荻野貴はあそこでボールから目を切ったのか、二死ですから走者の動きを気にする必要はないはずです。
ダッシュで前進をしての捕球で追いついたことにホッとした油断だとしか思えず、集中力の欠如だと言われても弁解はできないでしょう。
昨日の今江のプレーもそうでしたし、どこか弛緩をしているように思えます。
チームに負けが込んできたことでの焦りがそうさせているのか、あるいは他に何か原因があるのか、しかし何が理由であれプロですから言い訳はできません。
そして一塁への悪送球はおそらくは一塁コーチャーを一塁手と見間違ってのプレーであり、ユニフォームの色に惑わされたのだと思います。
ただあのプレーで青野はどこにいたのか、どこにいるべきだったのか、フィールドに足をかけていた一塁コーチャーは守備妨害ではないのか、いろいろと疑念は尽きません。
何にせよ今のチーム状態を象徴するかのようなお粗末なプレーによる失点での敗戦は成瀬を茫然自失とさせるのに充分で、ここは明日のマシスの奇蹟を祈ることにします。

成瀬は自責ゼロでの敗戦ですから、これはもう責めようがありません。
三回までは完璧でしたし、あの四回の失点がなければ完封ペースだったでしょう。
ここのところはオリックス戦で打ち込まれるなど下降線だっただけに、反転を期待するには充分な投球内容でした。
そうなればあとは気持ちの切り替えでしょうから、周りがあまり腫れ物に触るような対応をしないことが肝要かと、それは成瀬に対してだけではなく、荻野貴に対してもです。

その荻野貴は汚名返上の二死満塁のチャンスでも凡退の4タコで、懲罰でもないでしょうが途中交代となった岡田にも巡ってきた同じく二死満塁のチャンスをも活かせなかったのですから、これはもう戦士に睨まれた鴎とでも言いますか、さすがに同一カードで借金を8つも抱えるのは重すぎます。
ついにスタメンから落ちた今江の代わりに三塁に入ったのが鈴木は妥当なところですし、ファンの期待どおりの展開ではありましたが、しかし青野まで名を連ねたのは想定外でした。
左腕に対して鈴木を配したのですから福浦と青野の天秤で青野に傾いた理由が今ひとつ分からず、さして左腕を得手としているわけではないサブローと対左腕が3割を越えている角中を入れ替えたのはなぜなのか、まさか昨日が猛打賞だったからのご褒美でもないでしょう。
ベンチが迷走をして選手も力を発揮できていないという、まさに弱り目に祟り目といったところです。

しかしそんなことを言っても仕方がありません。
とにかく選手たちにはできることをしっかりとやってくれれば文句もありませんし、その姿を見せてもらいたいです。
精神論ではありますが打ったら全力で走る、そんなところから始めるのもよいでしょう。
チャンスを潰しながらも一塁にダラダラと走る選手よりは、それこそヘッドスライディングをする選手の方が見ていて納得感があります。
いつの間にやら夏の甲子園大会が始まっていますが、高校球児として無心にボールを追っていたころの自分に対しての負い目はないのか、自問自答をしてもらいたいです。
力が足りずに負けることは悔しいですが恥でも何でもありませんが、力を尽くさずに負けることは恥以外の何ものでもありません。
それはベンチにも言えることですので、全知全能を尽くしてチームのあるべき姿を模索することを願います。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

千葉ロッテ

0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 9 2

日本ハム

0 0 0 2 0 0 0 0 X 2 7

0


◆8月17日(金) 日本ハム-千葉ロッテ15回戦(日本ハム11勝3敗1分、18時1分、札幌ドーム、24,071人)
▽勝 吉川 19試合10勝4敗
▽S 武田久 37試合4勝3敗18S
▽敗 成瀬 20試合11勝6敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬、益田―里崎
日本ハム 吉川、宮西、増井、武田久―鶴岡

 

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どうした今江

2012-08-17 03:01:19 | 千葉ロッテ

ちょっと今江がどつぼにはまっています。
今日もタイミングはアウトの三盗のベースカバーが遅れて送球を弾いたことで同点にされてしまい、もう世間では完全に戦犯扱いでしょう。
キャプテンとしての重荷が今江を苦しめているのか、どうにも表情が冴えません。
さすがにベンチも怒ったのか最後は代打を出される始末で、そうなると明日の三塁は青野か鈴木が守っている可能性もありそうです。
何も考えずに使い続けるか、あるいは冷却期間を置くか、もがく今江にとってどちらがプラスになるかは悩ましいですが、何にせよチームの顔としてキャプテンが目立たなければ上位進出は覚束ないでしょうから、一日でも早く今江の笑顔が見られる日が来ることを願っています。

先発を一回飛ばしてチームに迷惑をかけた小野は8回を5安打2失点ですから汚名返上で、老体に鞭打って頑張ってくれました。
ここのところは球数が多くても大丈夫なのか、このタイミングで言うのもちょっとあれですし投げられるときに限った話ではありますが、今季は体調面での不安が少ないのでしょう。
小野らしいといった感じではありませんが粘り強く気持ちの入ったピッチングで、先日のお立ち台での言葉をしっかりと実践してくれているようです。
チームの下降線をベテランが支える構図が今は理想的ですので、小野には次も気合いのピッチングを願います。

そんな小野の粘りも同じくベテランの藪田が4球で終わらせてしまい、もうこれは仕方がありません。
ストレートが高めに浮いてのものでしたし、昨日に続いて小久保推しの柳田に一発を食らっての負けですからこれも巡り合わせなのでしょう。
ロッテらしさから言えばKYにソフトバンクを叩きのめすところなのですが、やはり何かが狂ってきているようにも思えます。
いずれにせよフォークな藪田がストレートオンリーでの撃沈ですし、そもそも消去法的な守護神への復帰だと見ていましたので、実はさほどのショックはありません。
悔しいですが覚悟はできていたと、そんなところです。

もっともやはり打線の援護が足りていないことが問題で、誉めた途端にこれですから暫くは鞭と鞭でいくしかないのかなとは嘆き節です。
かなり打線をいじってきましたし、岡田の企画などはいい感じで拍手を送りたい気分ですが、なかなかにそれが繋がりません。
そんなときもあるさ、とはあまりに不調が長すぎますし、これが実力なのだと思うしかないのかなと、ルーキーと勢いという下駄をどこかに放り出してしまったのでしょう。
これで明日に成瀬が吉川に投げ負ければ気持ちが切れてしまうファンが出てくるかもしれず、そうなればまずは打線の援護です。
こと打撃に関しては歪な選手起用を除けばベンチに瑕疵はありませんから、あとは選手の奮起次第です。
さらにはとにかく神頼み、北の地で風向きが変わってくれることを願いましょう。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

千葉ロッテ

1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 2 8 1

ソフトバンク 

1 0 0 1 0 0 0 0 0 1X 3 6

0


◆8月16日(木) ソフトバンク-千葉ロッテ18回戦(ロッテ9勝7敗2分、18時、ヤフードーム、36,414人)
▽勝 藤岡 18試合1勝
▽敗 藪田 46試合1勝4敗19S
▽本塁打 柳田3号(藪田)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小野、益田、藪田―里崎
ソフトバンク ドイル、吉川、金澤、森福、柳瀬、岡島、藤岡―細川、山崎

 

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お楽しみいただけましたでしょうか

2012-08-17 01:26:48 | 映画

どうしてもリメイク作品はそのオリジナルとの比較をしてしまいますが、制作サイドもそれは覚悟の上でしょう。
今日の「トータル・リコール」はアーノルド・シュワルツェネッガーの代表作の一つだけに、当然のごとく注目度も違ってきます。
そんな中でもう20年以上も前の作品ですので技術力の差がありますから単純な比較はできませんが、世間的な評価はあまり芳しくはないようです。
ただ自分としては意外に楽しめたかなと、純粋な娯楽作品としては上出来の部類ではないかと思います。

トータル・リコール

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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オリジナルが火星だったのに対してリメイクでは化学戦争後に住める場所が限られた地球という舞台背景に差異はありますが、基本的な筋書きに変わりはありません。
記憶を操作されて二重スパイとしてレジスタンスに送り込まれた主人公が、しかし新しい自分を手に入れて独裁者を倒すといったストーリーです。
撮影技術が進歩をしたことで映像の迫力はリメイクの方が華々しいですし、オリジナルのように肉体美を前面に押し出してくることもありません。
ですから同じシナリオを基にした全く別の作品だと、そう考えて臨む方がよいような気がします。

結果的に夢オチが大前提なのか全体を通してそれを暗示するかのような青いフラッシュが時折に見られましたし、ラストシーンなどはまさにそれでしょう。
そのちょっと前に主人公が目覚めかけたときには驚きで、これでリコール社の担当が出てきて「お楽しみいただけましたでしょうか」などと言ったらどうしようかとビクビクとしたのですが、さすがにそこまでの露骨な演出はやらなかったようです。
観る側に判断をしてくださいと、そんな感じなのでしょう。
複雑さや深みという点では「インセプション」には遠く及びませんが、逆にその単純さがスクリーンに没頭できた理由かもしれません。
オリジナルを観ているのとそうでないのとどちらがよかったかは悩ましいですが、どうしてもなぞらえてしまったことから後者かなと思います。
何はともあれ記憶なんてものは主観的に過ぎないことを思い知らされた、そんな夢うつつです。


2012年8月16日 鑑賞  ★★★★☆(4点)

 

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ボーダーレスな対馬 旅情篇

2012-08-16 02:16:35 | 独り言

 

きちんと調べたわけではありませんが地図を見た感じでは九州よりも朝鮮半島に近い対馬ですので、歴史的にも朝鮮との繋がりが深くあります。
釜山との直接航路もあるようですし、この場合の入国手続きはどうやっているのだろうと不思議に思った厳原港だったりもするのですが、実際に韓国からの観光客が多かったです。
地元の方と話をしたところでは以前は7万人ほどいた住民も今は半分ぐらいに減っているそうで、その代わりに韓国人が増えたと言っていました。
だいたい女性の服装を見ればそれと分かるのはお国柄なのでしょうが、個人的には公共の場では静かに願いたいです。

そんな対馬へはフェリーで4時間半ほどの航路で、日が変わったぐらいに博多港を後にしました。
船室は1等指定、2等指定、2等がそれぞれ800円差だったので迷ったのですが、空いている場合は2等がベターだと聞いていたので写真の2等をチョイスです。
ドラマなどでは見たことがあるのですが初めての雑魚寝状態、出航して30分ほどは中央管理の照明とテレビが消えずに、またモーター音と振動でこりゃ徹夜だと思ったのも一瞬のことで、暗くなったなと思ったところであっさりと記憶が途切れました。
学生のころからの寝台特急でも苦もなく寝られる体質に変わりはないようで、自分が思っているよりは図太くできているようです。

ちなみに左が1等指定、右が2等指定です。
2等では1枚50円で貸し出している毛布が2等指定では無料、1等指定ではさらにグレードアップをしていることと、また同じく2等では剥き出しの枕が2等指定では枕カバーがついて、1等指定では枕の質がどうやら高そうなのがぱっと見の違いです。
この差に800円、あるいは1600円の価値を見いだすかどうかは個々人の価値観によるのでしょうが、結果的に2等を選んで正解でした。
知り合いのグループで同じ個室に入るのであればまだしも、一人でこの狭い空間に他人と押し込められるのは自分にはきっと耐えられません。
もし一人旅をされる際にフェリーを利用することがあれば、強く2等をお奨めします。

そんなこんなで着いた対馬は、やはり朝鮮の影響が色濃くありました。
最近は中国や韓国からの観光客が多いので都心でも中国語や韓国語の案内はありますが、さすがに韓国語だけのものは初めて見ました。
日本にとっては重要な場所ですので陸上自衛隊の駐屯地もあり、きちんと許可をもらってから撮影をしたのがトップの写真です。

対馬は朝鮮通信使の仲介を担ったことで、そういった史跡も残されています。
それ以外でも当時の姿を描いたものが街中に飾られるなど、耕作地が少なく朝鮮との貿易が生命線だった対馬らしい感じがあります。
この朝鮮通信使の行列を再現した、お祭りみたいなものもあるようです。

そして対馬と言えば宗氏であり、その家紋である隅立て四つ目結がしっかりとアピールをしていました。
上から撮ったので分かりづらいでしょうが、これは歩道にあった高さ50センチほどの足元灯のようなものです。
種子島でもそうでしたが、こういった歴史の流れや重みを感じさせるものが自然ととけ込んでいることが羨ましくてなりません。

自分にとっての対馬は宗氏ですが、一般的にはツシマヤマネコかもしれません。
この写真を見ただけでは野性的な野良猫ぐらいにしか見えませんし、自宅の側で見かけても何とも思わないでしょうが、しっかりとした天然記念物です。
生息数は100頭を切っていると見られており、絶滅危惧種にも指定をされています。

対馬からの帰りも当然のようにフェリーでしたが、厳原港を出たのが15時過ぎでしたので行きとは違って海を楽しませてもらいました。
種子島のときの高速フェリーは外には出られませんでしたが、普通のフェリーでは甲板に出られます。
四方八方が海という体験は生まれて初めてで、救命ボートや浮き輪が備え付けてありましたが気休め程度にしか思えず、とにかく海が穏やかだったことで船酔いもせず、大袈裟かもしれませんが生命の危機を感じることもなく、無事に生還ができたことを喜んでいます。

博多港から厳原港、またその逆も直行ではなく、壱岐の郷ノ浦港を経由します。
降りることはできませんが、せっかくですので写真を撮っておきました。
左の写真は船首から見たところですが、接岸をしているときには持ち上がって車などの出し入れをしています。
ああいったものはどうやって乗り込んでいるのかと春日三球・照代な疑問があったのですが、これで解消です。

ここからは自然シリーズです。
城の堀などにアヒルや白鳥などがいるのは珍しくもありませんが、普通の川に鴨、たぶん鴨だと思うのですが、これはちょっと驚きです。
言うほどに都会にばかり住んでいたわけでもないのですが、自分の住環境にはない世界です。
おそらくはつがいなのでしょうが、ちょっと不思議な位置に首と言いますかクチバシがあるのが気にはなるものの、仲睦まじく朝ご飯を食べていました。

こんな挑戦的なかたつむりや、巨大なナメクジも見たことがありません。
まるでウルトラマンに出てくる怪獣のような人相のかたつむりは、子どものころであっても捕まえて遊ぶ気にはならなかったでしょう。
そして横にタバコの箱を置きたくもなったなめくじは、自分の手のひらよりも長さがありました。
これはさすがに気持ち悪くて近寄る気にもなれず、望遠で撮ったので画像が粗くなってしまったことをご容赦ください。

昆虫もなかなかバラエティに富んでいました。
じっとしていないので写真が撮れたのはこれぐらいなのですが、初めて見るようなものも少なくはありません。
カメムシあたりであれば何とも思いませんが、これまた人相の悪い蝿みたいなやつなどは出会わないで済むのであれば出会わないままに一生を終えたいです。

気を取り直して、こちらは四王寺県民の森です。
日本100名城の一つである大野城は太宰府の北に築かれた古代の山城で、標高400メートルを越す四王寺山がそれにあたります。
ここをえっちらおっちら自転車で登ったわけで、途中で3キロほどは押して歩く羽目になったことで何度か心が折れかけました。
しかし耐えて登り切ったご褒美がありましたので、やはり努力は報われるといったところでしょう。
このあたりは史跡巡り篇でご紹介をしたいと思います。

福岡城の近くには、平和台球場の記念碑がありました。
ご存じの通り西鉄、太平洋クラブ、クラウンライターの本拠地となった球場で、ダイエーも一時はホームとしていました。
しかし球場の改修工事の際に遺跡が発掘されたことで解体撤去となり、今はその名残もありません。
ここはオリオンズとライオンズの遺恨の場としても有名ですが、さすがにその時代はよく覚えていませんので軽くスルーです。

柳川ではやはり川下りで、西鉄柳川駅前では客引きのような声が飛び交っていました。
数日前までの豪雨で心配をしていたのですが、自分の行動範囲内では土石流のような大きな被害の跡は見られませんでした。
ただ肝心の川が濁っているのが普段からなのか、あるいは豪雨の影響なのかはよく分かりません。
平日ということもありましたが、ちょっと寂しい客入りです。

鳩山兄弟のお小遣いで話題となったブリヂストンの、その発祥の地は久留米です。
久留米工場の前の道はブリヂストン通りと名付けられており、ちょっとした豊田市みたいな感じなのでしょう。
駅前には世界最大級のタイヤが飾ってありましたし、ブリヂストンが落とす税収で持っているところもあるのだと思います。
そんなブリヂストンも創業家一族は大株主なのでしょうが経営の一線からは退いたようで、それでも生まれたときからのお金持ちは羨ましいです。

そして帰りはポケモンジェットに乗りました。
乗降口で混雑をしているので何かと思ったのですが、この写真を撮るために立ち止まっていたのですからポケモンは大人気です。
せっかくですので右に倣えで撮ったものの、乗ってしまえばもう何も分かりません。
背もたれカバーにイラストがありましたが、最初のころの新鮮さはどこへやらで離陸前に爆睡状態になるのがここのところですから、羽田に着いたころにはすっかりと忘れていました。


【2012年7月 福岡の旅】
ボーダーレスな対馬 
ボーダーレスな対馬 旅程篇
ボーダーレスな対馬 史跡巡り篇 対馬の巻
ボーダーレスな対馬 史跡巡り篇 福岡の巻
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ボーダーレスな対馬 グルメ篇
ボーダーレスな対馬 スイーツ篇
ボーダーレスな対馬 おみやげ篇

 

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二度あることは三度なく、三度目の小池

2012-08-15 23:44:54 | 千葉ロッテ

小池が一軍登録をされたのはこれで三度目のはずで、もし違ったらタイトルの意味がなくなるので、気がついてもスルーでお願いします。
おそらくは19日に藤岡が登録をされるまでの4日間の命なのでしょうが、そんな小池がついにプロ初出場を果たしました。
田中の代打での登場でしたがオープンスタンスの弱点を突かれてしまい、外寄りのボールを手打ちでのセカンドゴロですからほろ苦いデビューです。
それでも初マスクはまずまず無難にこなしましたし、できうる限り実戦で経験を積んで浦和に戻ってもらいたいです。
そんな今日のスタメンマスクは前回、前々回と阿部と組んだことが理由であろう田中でしたが、そういった経験を重視であれば小池でも面白かったとは思いつつも、そんな大冒険を西村監督に求めることが無い物ねだりであることは言うまでもありません。
そもそも自分の評価と同じく田中の捕手としての先行きに見切りをつけたからこそ干していたのだと思うのですが、ここにきての重用ぶりは理解しがたいものがあります。
チームが下降線の理由を田中に求めるつもりはありませんが、同じ転げ落ちるのであれば足元ではなくもっと遠くを見ながら転げ落ちたいです。

ついに西武に抜かれて3位となってしまいました。
首位とのゲーム差はさして変わりませんし、4位とのゲーム差よりも首位とのゲーム差の方が小さいので慌てる必要はないのかもしれませんが、それでもオールスター戦以降の負けっぷりを見るとどこで踏みとどまれるのか、踏みとどまる場所が本当に見つかるのか、などなど不安に苛まれているロッテファンは少なくはないでしょう。
現実から目を背けての「首位だから」「貯金があるから」との牙城もあと4歩下がれば消え失せてしまいますし、とにかく負け方が悪すぎます。
それでも動くことで乗り越えるのではなく嵐が過ぎ去るのを待っているだけのように見えるのがどうにも歯がゆく、腹立たしく、そして情けないです。
6点ビハインドの八回、7点ビハインドの九回に井口、ホワイトセル、サブローをそのまま打たせて何の意味があるのか、それであれば鈴木、早坂、大松、青野らを使うべきでした。
この展開で大谷と中郷を投げさせるなど愚の骨頂で、橋本とロサの使われ方を南昌らは羨ましく見ていたことと思います。

今日の阿部は地元での登板がプレッシャーとなったのか、これまでと比べればコントロールが緩かったのが痛手でした。
おそらくは両親や親戚などが駆けつけていたでしょうし、持っていないと言ってしまえばそれまでなのですが、これがプロの厳しさなのでしょう。
柳田のこすったような打球が中段まで飛んでいったのには驚きましたが、真ん中低めはリーチのある打者には美味しいボールだったのかもしれません。
細川の交通事故はこれまたカーブが真ん中高めに抜けてしまった失投で、このぐらいの打者でもスタンドインをされる怖さを覚えたであろうことが今日の阿部の収穫です。
ただ5失点ながらも4安打しか打たれていませんので、滅多打ちだった昨年との違いを見せてくれています。
次に同じことを繰り返さなければ暫くはローテーションを任されるでしょうから、この1敗にめげずに頑張ってもらいましょう。

被弾は仕方ないながらも後続で失点を重ねたのが阿部としては反省ポイントで、しかし二回のそれは今江のエラーから始まりました。
満塁のチャンスを潰したことを引きずったかのようなお手玉は弁解の余地もなく、これでまた鈴木待望論が盛り上がるでしょう。
キャプテン今江を渇望していた自分としては何とも言えない不甲斐なさぶりで、同じく期待をしていた選手会長の大松ともども誤算どころの騒ぎではありません。
だからすぐにレギュラーから外せなどとは言いませんが、しかしこのまま使い続けるのはチームにとっても今江にとってもマイナスだと考えます。
それが鈴木であっても青野であってもよいので、スタメンから外す厳しさを見せるベンチであるべきです。
どうにもあまりの完敗で試合内容そっちのけの話になってしまいましたが、このイヤ流れを断ちきる小野の贖罪ピッチングに期待を繋ぎます。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

千葉ロッテ

0 0 0 0 0

0

0 0 0 0 3 2

ソフトバンク 

0 3 0 2 1 0 1 0 X 7 10

0


◆8月15日(水) ソフトバンク-千葉ロッテ17回戦(ロッテ9勝6敗2分、18時1分、ヤフードーム、32,717人)
▽勝 攝津 20試合11勝5敗
▽敗 阿部 3試合1敗
▽本塁打 柳田2号(阿部)、細川1号(阿部)

▽バッテリー
千葉ロッテ 阿部、橋本、ロサ、大谷、中郷―田中、小池
ソフトバンク 攝津、金澤、森福、柳瀬―細川、山崎

 

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グレートシンガーがあまり考えずに完投勝利

2012-08-14 23:40:18 | 千葉ロッテ

初回の攻撃を僅か10球で終わり、その裏に5球で先制をされたところで今度は次の回に同じ10球で逆転と、序盤はどんな打ち合いになるのかと思わせた試合でしたが、一転して中盤からは全くの音無し状態になるのですから野球なんてものはやたらと難しく、なかなか一筋縄ではいきません。
そんな中でグライシンガーが2ヶ月ぶりの勝利を3年ぶりの完投で飾り、僅差の試合でしたのでブルペンに控えていたと思われますから完全休養とはならなかったでしょうが、ここのところの場当たり的な継投で疲弊していたリリーフ陣にとっては後光が射しているかのようなグライシンガーだったでしょう。
明日は阿部と攝津というマッチメイクで、また小久保が引退会見を開いたことで厳しい試合になるでしょうが、この勢いのままに一気に勝ち越しといきたいところです。

いきなりの失点でどうなることかと思ったのですが、グライシンガーが4安打無四球のグレートな1失点完投で7勝目を手にしました。
107球での完投ですから省エネピッチングで、早打ちにも助けられましたがストライク先行でテンポよく投げ込んだことがよかったのでしょう。
考えないことがよいのかどうかは微妙ながらも、久しぶりにお気に入りの里崎とバッテリーを組んだことも気分転換になったのかもしれません。
心配をされた背中の張りもこれだけ投げられれば大丈夫でしょうし、成瀬が下降気味なのでグライシンガーが持ち直してくれると助かります。
どうにも打線とかみ合わずに、今日もかみ合ったとは言い難いところがありましたが、不憫な境遇は自らの力で解消するのが一番だと分かったはずです。
黙々と、ただ黙々と今後も投げ続けてくれるグライシンガーが、次のQVCマリンでの登板のときにはグッズTシャツを着てのお立ち台となることを期待しましょう。

打線は6安打3得点と充分な援護とはなりませんでしたが、失点の直後の逆転と流れとしてはいい感じでした。
どうもああいった当たりが目立つホワイトセルのレフト前に落ちるヒットはバットを振り切ったからこそでしょうし、この調子でいけばヤクルトの1年目に近い率は残せるかもしれません。
そして角中は逆球となった甘い内角寄りのボールを見逃さずにライトスタンドに叩き込み、クリーンアップでの打点はやはりチームを活気づけます。
また貴重な追加点となったサブローのタイムリーは外角の際どいところに投げ続けたバッテリーの配球を見透かしたかのようなベテランの読みが当たり、フルカウントになってのオートスタートだったこともありますが早坂もよく走ってくれました。
ロッテらしくない効率的な攻めも相性のいいソフトバンクが相手だったからかもしれず、また多田野ばりの山田の発言への奮起だと思いたいです。
何としてでもこのカードは勝ち越しをしておきたいので、明日はカードを見越した試合運びをしてくれることを願います。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

千葉ロッテ

0 2 0 0 0

0

0 1 0 3 6 0

ソフトバンク 

1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 4

1


◆8月14日(火) ソフトバンク-千葉ロッテ16回戦(ロッテ9勝5敗2分、18時、ヤフードーム、37,135人)
▽勝 グライシンガー 17試合7勝6敗
▽敗 山田 18試合6勝8敗
▽本塁打 角中3号(山田)

▽バッテリー
千葉ロッテ グライシンガー―里崎
ソフトバンク 山田、金澤、神内、藤岡―高谷

 

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藤岡が一軍復帰だとさ

2012-08-14 01:55:43 | 千葉ロッテ

上野が登録抹消になったと思ったら、どうやら昨日にフューチャーズを相手に好投をした藤岡が一軍に戻ってくるようです。
先日の浦和での登板ではマスコミですら「粘投」という表現を使わざるをえなかった内容で、また実際に見た人の話からしても課題を克服できたとも思えないのですが、どのみち浦和に送り込んだときの西村監督のコメントなどは端っから信用はしていませんでしたので、とにかくスーパールーキーの意地と底力に期待をしましょう。
終盤まで140キロ台中盤のスピードが維持できていたとの言葉にすがるような思いで、ホームユニを着ての札幌ドームに注目です。

それにしても上野、あそこまで言われるような酷いピッチングだったとは思えません。
ここ2試合連続しての四回KOではありましたが、それではその前の3試合の評価はスルーなのか、藤岡を上げるためのスケープゴートのような気もします。
もちろん昨日の投球内容は誉められたものではありませんでしたが2失点でしたし、それ以上の炎上をしても一軍に居続けた投手を自分は知っています。
いずれにせよそれが上野に対する今のベンチの評価であれば仕方がありませんので、上野には来季以降に向けてあるべき姿を追い求めて爪を研いでもらいましょう。
迎合をして自分を見失っては本末転倒ですので、5試合に先発をして防御率が2.77の成績を胸に浦和で頑張ってもらいたいです。

 

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惰性な輪廻

2012-08-14 00:28:53 | 映画

今日は日中に外に出る機会があったのですが、灼熱の太陽とアスファルトの照り返しで完熟の目玉焼きになるところでした。
夏ってこんなに暑かったっけ、とは毎年のように思うのですが、やはり地球が壊れつつあるのでしょう。
しかしエアコンには懲りましたのであとは定番のホラーしかなく、チームがロードに出ている暇の書き入れ時とばかりに映画館に行ってきました。

アナザー

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そんな今日の「アナザー」はジャンルから言えばホラーのはずなのですが、しかしかなりの肩すかしでした。
傘が喉に刺さったり首が飛んだりとスプラッタなシーンはあるものの、低予算が理由なのかあまりにチープで鳥肌よりも失笑です。
それを求めていたわけではありませんし、ストーリーとしての重要性があるわけでもないのですが、もうちょっとやりようがあったでしょう。
袴田吉彦が演ずる図書館司書が転落をしていくところなどは、いつの時代の映画だよと突っ込みたくもなりました。

どうやらこの映画にも原作があるようですが、その原作に忠実かどうかは分かりません。
終盤までは謎解きのような感じでかなりのめり込めましたし、学芸会のような演技もさほど気にはなりませんでした。
ただどうにも脚本が悪いのか全てにおいて中途半端で、伏線と思しきものが最後まで忘れられたままだったり、言うなれば超常現象ですから理屈を求めても仕方がないのですが、その中途半端さの後始末をそこでごまかしているような気がします。
過保護なヒロインの継母や、オタク男子の意味深な視線に取り出したチェーンソーは何だったのか、いくら何でも放置をし過ぎでしょう。
さすがに最後のシーンはあまりに意外で驚きましたが、そうなるとなぜにこの輪廻が続いていくのか、もはや惰性でしかありません。
冒頭の臨死体験みたいなものも思わせぶりなだけで後が続かず、また中盤の淡いラブストーリーも余計でしたし、避暑のつもりが知恵熱で今夜は寝付きが悪くなりそうです。


2012年8月13日 鑑賞  ★★★☆☆(3点)

 

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闇夜

2012-08-13 02:17:22 | 千葉ロッテ

 

ブラックブラックナイトの勝率がどのぐらいかは分からないのですが、どうにもこの手のイベントものは相性が悪いような気がしています。
帰ってみればTEAM26のアンケートがありましたので、とりあえずは年一回でと回答をしておきました。
それなりに盛り上がるものの年に数回はやり過ぎでしょうし、その度にグッズ購入を迫られてはたまりません。
ここのところはすっかりと球団に落とすお金が減りつつあったのですが、今日はちょっとした散財でした。

それにしても散々な試合でした。
昨日もかなり辛かったのですが、それとほぼ似たような修行に近い、あるいはロッテファンとしての踏み絵を迫られているような感じです。
レフトスタンドからのお客様ありがとう、みたいな野次には腹が立ちましたが、何も言い返せないのが情けなさ過ぎます。
これも相性と言ってしまえば簡単なのですが、どうにもオリックスを相手にすると自分たちの野球ができていないようですし、そもそも仰木監督時代から試合そっちのけでむかつくことが多かったので、たまにはボコボコにするぐらいのシーズンを見せて欲しいと願ってやみません。
もちろんただの愚痴でしかありませんが、かなりマジで怒っています。

先発の上野は5戦目にして今季初黒星で、今日は4回6安打2死球と乱れ気味でした。
死球はいずれもユニフォームにかすっただけのものですからレオタードでも着ろと言いたくもなりますが、内角を攻めた結果ですので不満はありません。
それよりもやはり気合いだけではどうにもならない、その130キロ台後半のストレートに限界を感じます。
武器であるスライダーを活かすには140キロ台前半ぐらいは球速が欲しいですし、あるいは逆に緩いカーブなりチェンジアップでもよいでしょう。
もっと緩急がつけられないと長いイニング、長いシーズンを戦い抜くには丸腰に過ぎます。
投げないのか、投げられないのかは分かりませんが、四球で崩れなくなった代償が今の姿であれば、そんな上野は好きではありません。
ただそれでも4回2失点で代えるのはベンチに辛抱がなさ過ぎで、ここを乗り越えさせなければいつまで経っても四回戦ボーイのままです。
壁を自分で越えていく選手などは限られているのですから、尻を持ち上げるぐらいのサポートを願いたいものです。

上野の後は橋本、南昌、中郷、ロサのリレーでしたが、橋本の写真だけがないのは他意はありません。
まさか上野が四回で交代になるとは思いもよらずに混雑のトイレに特攻をしたのが理由で、しかしまあ個人的にはもうどうでもよかったりもします。
南昌は上野と同じ道を歩んでいるのではないかとの心配がありますが、ちょっと甘かったもののカーブで三振が取れましたので今日はOKです。
ただ学生時代はもっと躍動感がありましたので、こぢんまりとロッテ化をしないことをただただ願うしかありません。
またなぜかカメラ目線の中郷は痛い失点をしましたが、ここぞとばかりに責め立てる向きにはこの一週間の中郷を思い出してもらいたいです。
先発をしてから中1日で三連投、そして一日空けての今日の2イニングですから、8日間で160球も投げています。
ブルペンでの準備を合わせれば相当な球数になりますので、その目線に哀愁を感じたこともあり擁護の論陣を張ることにしました。
それよりも昨年からそうなのですが見るからにやる気のなさげなロサをどうするのか、早くレデズマを見てみたいものです。

打線は来日初登板の昨日のマシスを援護できませんでしたが、今日のマエストリはしっかりと援護をしてしまいました。
初回の荻野貴の暴走、敢えて暴走と書きますが、ああいった走塁をする隙がどこにあったのかを激しく知りたいです。
根元と里崎が戻ってきたことは喜ばしいですし頼もしいですが、しかし今のチーム状態の特効薬にはなりません。
打撃好調ながらもベンチスタートに追いやられた鈴木が今江の代打でヒットを打ったのが小気味よかったですが、これで週明けの三塁スタメンが確保できたわけでもないでしょう。
今日の打たれっぷりを見れば捕手のリードだけではいかんともしがたいところがあることもハッキリとしましたし、ちょっと打つ手が無い感じです。
見せかけでもいいから円陣を組んでアピールをしろよと、ここのところはすっかりと大人しくなった今江に代わって福浦が積極的に投手に声がけをしていたのが印象的でしたが、それは自分の仕事だと思えないような今江であればベンチで頭を冷やすための機会を設けた方がよいでしょう。
勝てないときは見るもの聞くものがブルーに思えてしまいますが、果たして次にQVCマリンに戻ってくるときにCS圏内にいてくれればいいなと、論理立てた対応が取れないのであればこんなときこそユニフォームが泥だらけになるような気持ちの入ったプレーを見せて欲しいと心から願います。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

オリックス

0 0 2 0 0

0

1 1 1 5 16 0

千葉ロッテ

0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 6

0


◆8月12日(日) 千葉ロッテ-オリックス17回戦(オリックス10勝6敗1分、17時、QVCマリン、26,095人)
▽勝 マエストリ 1試合1勝
▽敗 上野 5試合1敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 上野、橋本、南昌、中郷、ロサ―里崎、田中
オリックス マエストリ、平野、岸田―伊藤

 

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ボーダーレスな対馬 旅程篇

2012-08-12 03:04:39 | 独り言

 

対馬を銘打ちながらも福岡の史跡巡りが中心だったりもしたのですが、船中泊と博多2泊の3泊4日の旅でした。
もっとも毎度のことながら初日は移動のみですので、実質的には3泊3日です。
ややぐずついた日もありましたがここのところではお天道様に恵まれた方でしたし、空あり海あり陸ありと縦横無尽な旅程を楽しませてもらいました。

もはや改めて語るまでもないルートでT-CATから羽田空港に向かい、そこから福岡空港までは1時間40分ぐらいですのであっという間です。
そして空港から数分歩いたところにある福岡市地下鉄の福岡空港駅から博多駅までは5分ですので、やはり空港へのアクセスは電車に限ります。
時間的、コスト的にもバスに比べれば雲泥の差がありますので、このアドバンテージは見逃せません。
九州で言えば福岡、宮崎、那覇が最高で、石垣はバスですがそう遠くないので次点、大分、熊本、鹿児島はちょっと遠すぎます。
次に訪れる予定の佐賀と長崎もバスで1時間ぐらいはかかるようなので、今からちょっと気が重くなっています。

博多でホテルに荷物を預けてそのまま博多港まで歩いて行き、そこからフェリーで対馬に向かいました。
種子島に行ったときには高速フェリーでしたが今回は普通のフェリーで、4時間半ほどの航行で日の出の前に厳原港に到着をしましたので夜行列車に乗ったような効率の良さです。
高速フェリーももちろんあったのですが時間を有効に使うのであれば普通のフェリーというダイヤとなっており、自分のスタイルからすれば選択の余地はありません。
行きは真夜中でしたので大人しく船中にいましたが、帰りは夕方から夜にかけてでしたので甲板に出て海を楽しませてもらい、ちょっと怖くもありましたがいい経験になりました。

博多近辺、とは言いながらも博多を中心に北は立花、南は太宰府とそれなりに広範囲ではありましたが、ここはレンタサイクルで駆け巡りました。
そして柳川へは西鉄福岡駅から西鉄柳川駅と文字どおりに西鉄で向かい、しかし福岡駅なのか天神駅なのかをハッキリとしてもらいたいです。
柳川から久留米に向かうのには西鉄久留米駅に出てからバスでJR久留米駅に向かうのがベターだと分かっていたのですが、以前に久留米を訪れたときに西鉄とJRの間をバスで右往左往したトラウマがあったために、無駄を承知で西鉄大牟田駅からJR大牟田駅に乗り替えてのJR久留米駅です。
そのまま博多駅で戻って行きとは逆方向で福岡空港、羽田空港、そして今回も時間が早かったために直通バスは西船橋行きだったのでJRを使って船橋駅まで帰り着きました。

レンタサイクルは初日の対馬と三日目の柳川&久留米は25キロ前後でしたのでQVCマリンとの往復程度ですから何でもありませんでしたが、二日目の博多はいい運動になりました。
ママチャリで100キロ超えは初めての体験ですし、それもアップダウンがかなり激しいところですので、打倒!大多喜に向けての自信にもなります。
もっとも四王寺県民の森では上り坂を3キロほども押して歩きましたので、ここは今後の課題でしょう。
たださすがにあの坂をママチャリで越えるのは常人では無理だと思いますので、あまり気にはしないことにします。


【2012年7月 福岡の旅】
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マシスは初陣を飾れず

2012-08-11 23:45:34 | 千葉ロッテ

 

心配をしていた天気は八街などでは局地的な豪雨となったようですが船橋は雷がゴロゴロと鳴っただけでしたし、QVCマリンでも雨に降られることはありませんでした。
どうやら明日も何とかなりそうですし、そうなれば望むのは白星のみです。
どうにもロッテ戦がなければ年俸の大幅ダウンな選手が顔を揃えているオリックスを相手の負け越しをこれ以上は見たくもありませんので、いい加減になんとかしてもらいましょう。
上野にもそろそろ白星をプレゼントしなければ腐ってしまいそうですから、気持ちのよい週明けのためにも快勝を願います。

来日初登板、初先発となったマシスは6回途中で4失点ですから、数字的には今ひとつの初陣でした。
ただ個人的には好きなタイプで、MAX146キロのストレートにスライダー、チェンジアップ、カットボール、あとはよく分からなかったのですがシュートのような変化球とバランスが取れていますし、ちょっとストライクゾーンで勝負をし過ぎだったのがコントロールの不安の裏返しではないかと思いつつも、まずまず大きな破綻はしないのではないかと思います。
気持ちが前に出る感じなのも好印象で、上手く乗せてあげれば意外な活躍をしてくれるかもしれません。
もっとも先発がベストかと問われれば微妙なところがあり、初回は見事なぐらいに低めに集まっていたボールが二回からは高めに浮き始めて、三回からは口で息をしながらといったスタミナ面での不安を感じさせましたので、あるいは中継ぎで全力投球をさせた方が持ち味を発揮できるような気もします。
今のチーム事情を考えれば先発でやってもらわなければ困りますし、実戦から三週間ほど離れていたことを考えれば判断をするにはまだ早いとは思うものの、空振りが取れないことや走者を背負ったときのテンポの悪さが不安ながらも先発であれ中継ぎであれマシスが戦力となってくれれば大きな力になりますので、次回の登板を楽しみにしています。

そのマシスは五回でいっぱいいっぱいかと思ったのですが、六回を投げさせたのは耐久テストの意味合いを持っていたのだと考えることにします。
マシスを継いだ橋本は相変わらずに面白くないピッチングで、本人には申し訳ないながらもこういったスタイルであれば橋本である必要はありません。
ロサにはマシスを刺激に気合いの入ったところを見せてもらいたかったのですが、こちらも相変わらずにマイペースだったようです。
それならば服部の現状をと意気込んだもののマシスと入れ替わりで浦和に送り返されたのですから、もう笑うしかありません。
他に落とす選手はいないのか、試しもせずにまた小さな輪で野球を続けるつもりなのか、どういう意図で登録抹消をしているのかの説明が欲しいところです。

打線はそれなりにチャンスがありながらも零封をされてしまい、盛り上がりに欠ける試合でした。
三回の二死満塁で角中が凡退をしたのが痛かったですが、新満塁男も常に打てるわけではありませんので仕方がありません。
心配をしていた荻野貴がスタメンに復帰をしたことを安心してよいのかは悩ましいですが、その荻野貴の牽制死ももったいなかったです。
中盤以降は併殺、見逃し三振、併殺とスペシャルな攻撃が続き、これではなかなかリピーターは増えないでしょう。
初回の守備でバウンドを合わせ損なった鈴木は打撃では好調さを維持してのマルチヒットで、前評判は逆だったのでやはり使ってみなければ分からないことはいくらでもあります。
井口やサブローをフル出場させる必要はあったのかと、塀内を二塁で使うことを試してみたらどうよ、使わないなら大松を落とすべきなんじゃないの、などなど思うところはままありますが、とにかくいい加減にしっかりとバットを握った今江が見てみたいなと、そんなことでは困るのですがドラフトで即戦力の三塁手の補強を考えたくもなった蒸し暑い夏の夜でした。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

オリックス

1 0 0 1 1

1

0 0 0 4 12 0

千葉ロッテ

0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 6

0


◆8月11日(土) 千葉ロッテ-オリックス16回戦(オリックス9勝6敗1分、18時、QVCマリン、21,135人)
▽勝 小松 14試合2勝2敗
▽敗 マシス 1試合1敗

▽バッテリー
千葉ロッテ マシス、橋本、ロサ―金澤、田中
オリックス 小松、中山、平野、岸田―伊藤

 

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フォークな藪田

2012-08-11 02:10:31 | 千葉ロッテ

今日は球場に行けるような状況ではなかったために大人しくパ・リーグTVでの観戦でしたが、勝ち試合を球場で味わえなかったのは残念至極ながらも、今日も4時間近いこの六連戦を象徴するかのような長丁場だったためにいい休養になったかなと、そう思って雨の週末に臨むことにします。
明日は新外国人投手のマシスの初陣ですが、実戦から三週間程度のブランクがあるところで浦和での調整なしに起用をするのは西村監督からすれば異例中の異例ですから、自業自得の側面がありながらもそれだけ追い詰められている証左でもあり、救世主となりうるのかどうかを楽しみにしています。
代わりに浦和に送られるのが誰なのかもかなりの注目で、マルチヒットながらもあまり評価をしていない青野がそれでも守備でそれなりのところを見せてくれていますので、ひしめき合う一塁手のうちから選手会長の大松がこぼれるのが妥当ではないかと思いつつも、ベンチがどういった判断をするのかを待つことにしましょう。

そして今日も風神に感謝をしなければならない、そんな試合でした。
逆に言えば風を上手く利用したロッテ打線と言えなくもありませんが、おそらくは単なる偶然でしょう。
高く舞い上がった李大浩の打球が風で戻される一方で、低い弾道だったサブローやホワイトセルの打球は外野の間を抜いていきました。
これもホームアドバンテージですから気にせずに恩恵に感謝して、しかし明日は雨模様ですし初陣のマシスにはデメリットにもなりかねませんので、穏やかな一日を願うことにします。

それにしても四番が活躍をすると白星が近くなる、ここのところはそういった試合が多くて素直に嬉しいです。
お立ち台のホワイトセルは左腕から見事なハードヒッティングでの走者一掃のツーベースで、今月は.447の4本塁打で13打点ですからまさに主砲の仕事をしてくれています。
鈍足ながらも必死に走る姿は好印象ですし、一塁を守ったときでも今のところは意外に柔らかいグラブ捌きを見せて破綻はありません。
こうなるともっと早く浦和から引っ張り上げたかったとは後の祭りですが、ほぼDH専門が気に入らないながらも浦和で試合に出続けて調子を上げてきたことが今の活躍に繋がっているとも言えますので、過去を振り返らずに未来の爆発に夢を馳せたいと思います。
気がかりは右肩をアイシングしていたことで、その決勝ツーベースはやや強引にスイングをしたような感じがあっただけにそのときに痛めたのかもしれず、大事ないことを願います。

そのホワイトセルを筆頭に、今日は打線が常に先行をされる展開でもめげずに追いつく珍しい粘り腰を見せてくれました。
マクレーンや中山が乱調気味ということもありましたが、満塁のチャンスをきっちりと得点に結びつけるところなどは素敵に過ぎます。
井口の久しぶりのホームランはチームとして2年ぶりの2桁アーチにリーチをかけるとともに、マクレーンを捉える狼煙となりました。
無理に引っ張らずに左中間を破った角中のこれまた走者一掃のツーベースはらしい見事なものでしたし、地味ながらも左腕から四球を選んだ鈴木もポイントが高いです。
サブローも甘いボールはさすがに見逃さずにマルチヒットで一息つけましたから、あとはバントを失敗した今江でしょう。
どうにも淡泊さと言いますか場をわきまえないバッティングが続いていますので、そろそろお灸を据えることも考えたいです。
またやはり先日のクロスプレーでどこぞを痛めたのか荻野貴が欠場をしていることも心配材料で、小野ともども暫くは無理であればさっさと抹消をするべきで、使えない選手を無駄にベンチに入れて枠を埋めるのであれば香月なり荻野忠なり小池なり青松なり高濱なりを昇格させた方がチームの、そして本人のためにもなります。

成瀬は前回のリベンジとばかりに気負っていたようですが、結果的には返り討ちの6回6失点です。
ボールが全体的に高めだったことで長打を浴びたのが致命的で、まるで一昨年の被弾王を思い出させるかのような渋い表情でした。
全体的に長期低落傾向にある中でなんとか悪いなりのピッチングでエースらしい踏ん張りを見せていましたが、やはり中5日などでの相応の疲労もあるのでしょう。
それでも白星を手にできたことを栄養剤に、最多勝を目指す11勝目は大きな力となるはずです。
あとは里崎の復帰が成瀬にとっては心待ちかもしれず、その全てが捕手のリードのせいでないことは言うまでもありませんが、里崎が離脱をして以降に田中がスタメンマスクを被った9試合で11被弾は今季の96試合で54被弾からしても倍以上のペースですから、何が悪いのかを山中コーチらと分析をする田中であってもらいたいです。

成瀬の後は中郷、益田、藪田と苦心のリレーで、これまたお疲れ気味の中郷は闘志を表に出す熱投で何とか凌ぎきり、益田は久しぶりに145キロオーバーが見られたので一安心、そして守護神への復帰が今日でほぼ決定的な藪田はフォーク連投での19セーブはリーグ単独トップです。
昨日に続いてのこのフォーク連投が金澤のリードを見て田中がパクったのか、あるいはベンチからの指示だったのかは分かりませんが、微妙な感じがしないでもありません。
これまでの藪田にはなかった組み立てですので当面は目先が変わって抑えられるかもしれませんが、付け焼き刃であれば長くは持たないでしょう。
そのストレートの球威の衰えに変わりはないようですから、長持ちをするにはいかにコントロールの精度を上げるかにかかっていると考えます。
ベテランが元気であってこそチームは落ち着きますので、小野に藪田に渡辺俊、井口にサブローに福浦、そして里崎のラストスパートに期待をします。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

オリックス

0 2 0 0 3

1

1 0 0 7 11 0

千葉ロッテ

0 0 1 1 3 3 0 0 X 8 9

0


◆8月10日(金) 千葉ロッテ-オリックス15回戦(オリックス8勝6敗1分、18時15分、QVCマリン、15,132人)
▽勝 成瀬 19試合11勝5敗
▽S 藪田 45試合1勝3敗19S
▽敗 中山 28試合1勝6敗
▽本塁打 T-岡田4号(成瀬)、井口9号(マクレーン)、スケールズ4号(成瀬)

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬、中郷、益田、藪田―田中
オリックス マクレーン、ミンチェ、中山、香月、平野―斉藤

 

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