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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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男だ!大谷!

2012-08-10 02:06:38 | 千葉ロッテ

 

かなり厳しい試合展開でしたが、この勝利は大きいです。
それは3位転落の危機を免れたことではなく、苦労人の大谷に白星がついて両目が開いたという吉事に他なりません。
やはり苦労をした人が報われるというストーリーは心温まりますし、こうでなくっちゃやっていられないでしょう。
今度こそローテーションでしっかりとした間隔を空けての起用となることを、伏してお願いします。

そんな今日の試合は冷静に見てみると、よくぞ大谷が持ちこたえてくれたといった展開でした。
いきなり初回に四球連発でノーヒットでの失点、そして次の回に被弾ですので、流れとしては最悪だったと言ってよいでしょう。
三回こそ三者凡退に抑えましたが味方が逆転をしてくれた直後に無死一三塁のピンチを迎えて、しかしここを抑えきったのは大谷の気迫が相手に勝ったからこそです。
普段は淡々とした大谷が珍しくも雄叫びを上げるかのようなガッツポーズには痺れましたし、心の叫びを聞いたような気がしました。
ピッチングとしては疲れからかボールの伸び、キレともに今ひとつでしたが、非科学的であっても気持ちがプレーに影響をするという実体験もありますので、やはり気迫、気迫です。
とにかく細かいことを抜きにして大谷にはよくやってくれたとスタンディングオベーション、もうそれしかありません。
球場の割れんばかりの拍手が少しでも疲労への癒しになってくれればと、本当に勝ててよかったと心の底から思います。

その高揚感に冷や水をぶちかけられたような、ノースローの願いが虚しい南昌の三連投です。
ロッテの試合という意味では五連投になりますし、これは右肩のリハビリで昨年の一年間を費やした病み上がりのほぼルーキーに対する使い方ではないでしょう。
現状を考えれば大谷の粘りに報いるベストな継投だったのかもしれませんが、それで南昌が壊れてしまっては意味がありません。
この場当たり的なノープランはいったいいつまで続くのか、まさにチキンレースです。
そんな南昌は武器であるはずのカーブがほとんど決まらないのが気がかりで、それでも渡辺監督の薄ら笑いがむかつく難癖や毅然とした態度を見せない審判団の醜態にもめげずにしっかりと抑えたことは財産になるでしょうから、手を抜けとは言いませんが自分を守ることを忘れずにやっていってもらいたいです。

その後は中郷、益田で最後は藪田、これは日替わりの結果なのか益田を見切ったのかは分かりませんが、かなりの冒険で生きた心地がしませんでした。
先日にベテランの意地を見せてもらいましたが、あくまで意地であり投球内容が格段とアップしたわけではありません。
今日もお約束のように劇場の幕を上げてギリギリで逃げ切りましたが、このやり方ですと誰がいつ投げるかがハッキリとせずにブルペンでこれまで以上に肩を作るための負荷がかかりそうですので、本人が前向きに意欲を見せている益田に固定をすべきだと考えます。
ただその益田も昨日に続いてストレートに数字が出ていないのが心配材料で、何かの予兆ではないことを願っています。

打線はお家芸の一回限りのお祭り騒ぎが大爆発での5得点、鈴木のバントミスで終わったかと思ったところで井口のタイムリーに汚名返上とばかりの鈴木の積極的な走塁が牧田を追い詰めたのか、そこから理想どおりにホワイトセルを警戒しまくっての四球で塁が埋まり、これまた昨日の5タコを挽回するように角中が低めの難しいボールを巧みなバットコントロールでライトに運び、サブローががら空きの三遊間に転がしての4点目、最後は地味に福浦の内野ゴロで締めくくってくれました。
例によって中盤以降は手も足も出ない状態になりましたので、何かベンチの効果的な作戦、あるいは選手の考えたプレーといったものではなかったことが残念ではありましたが、ミスが出ても取り戻せる繋がりがあることからしても底からは脱したのではないかと、そう思いたいものです。
さりげなく金澤がいい働きをしましたし、これはおそらくアンダースローを意識しての左打者が理由のスタメンマスクなのでしょうが、田中へのいい刺激にもなったでしょう。
繰り返しになりますがここにもう一枚でも加えたいと、同じ試合の中で捕手が競い合える体制にしてもらいたいです。
そして今日の荻野貴の欠場が昨日のクロスプレーによる影響ではないことを祈るとともに、野手にも適度な休養を与えるような全員野球でのラストスパートへの準備を願います。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

 西武

1 1 0 0 1

0

0 0 1 4 9 0

千葉ロッテ

0 0 5 0 0 0 0 0 X 5 10

0


◆8月9日(木) 千葉ロッテ-西武15回戦(ロッテ8勝5敗2分、18時15分、QVCマリン、12,469人)
▽勝 大谷 31試合2勝5敗
▽S 藪田 44試合1勝3敗18S
▽敗 牧田 18試合8勝6敗
▽本塁打 オーティズ1号(大谷)

▽バッテリー
千葉ロッテ 大谷、南昌、中郷、益田、藪田―金澤
西武 牧田、宮田、田中―炭谷

 

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阿部ンジャーズにはなれず

2012-08-09 02:54:33 | 千葉ロッテ

地球の危機を救うのがアベンジャーズであればロッテの危機を救うのは阿部ンジャーズ、そんな期待を持っての観戦でしたが、残念ながら映画ほどには事は上手くは運びません。
負けに等しい引き分け、と言えるほどに流れを掴んでいた試合でもありませんでしたが、失ったものがあまりに大きすぎます。
どうにも勝ちきれないことを愚痴っている西村監督の試合後のコメントは突っ込みどころが満載なので触れる気にもなれず、また明日と開き直るにも厳しい現実が立ちはだかります。
あの頼もしいヒーローインタビューから一週間で姿を消した小野は阿部ンジャーズの一員として戻ってこれるのか、胸突き八丁はまだ先ですので立ち止まっている暇はありません。

阿部は自己最長の7回2/3を1失点ですからプロ初勝利を手にしてもおかしくはないピッチングでしたが、残念ながら勝利の女神は微笑んでくれませんでした。
前回と同様にストライクを簡単に取れるだけのコントロールが冴えていたことでボール先行となっても慌てませんでしたし、外角低めに決まるストレートも伸びがあり、昨年に失敗をした二戦目の轍を踏むことなくむしろ期待という名の風船がはち切れんばかりに膨らんで空に飛び立つかのようです。
特筆すべきはその落ち着きぶりで、これは昨年のプロ初先発のときにも指摘をしたことですが、勝利投手の権利がかかる五回であっても落ち着き払ったマウンド捌きはとてもプロ未勝利の投手とは思えず、表情をあまり変えないところなどは同期の唐川に似たところがあります。
これはロッテの投手陣の中では稀有な存在になりうるだけの財産ですので阿部には大切にしてもらいたいですし、そしてピッチングの支えにもなるでしょう。
ストレートのスピード、キレ、変化球と昨年から劣化をしていないのも心強く、次回こそは三度目の正直で頑張ってもらいたいです。

阿部の後は藪田、益田の必勝リレーで締めくくる予定が、益田が同点に追いつかれる誤算です。
ちょっと可変に過ぎるんじゃないの、とのストライクゾーンに泣かされたこともありますが、益田としては先頭打者を歩かせたことが反省材料でしょう。
やたらとストレート偏重の田中のリードながらもそのストレートにスピードが足りていなかったことが気がかりではありましたが、腕は振れていたのであまり気にしないことにします。
それよりも次は南昌かよ、との声がスタンドからも聞こえた5日間で4試合の64球はあんまりに過ぎますので、明日はブルペンにも入らずのノースローで願います。
飽きっぽいけど偏食家、そんなベンチにこれ以上の玩具を与えるのはチームの将来にとっては禍根でしかありません。

勝っていれば阿部とともにお立ち台が約束をされていたであろうホワイトセルの二打席連発はいずれも打った瞬間にそれと分かる破壊力抜群の大アーチで、これこそが大砲です。
真ん中高めの甘いボールながらもあそこまで飛ばせるのはリーグでもそう多くはいませんし、いつの間にか打率も3割を越えました。
それだけに角中の5タコが痛すぎで、今日はかなりバットが下から出ていましたので修正が必要そうです。
難しいバントをきっちりと決めた今江もチャンスでは注文どおりの併殺でしたし、相変わらずにバットの軌道が遠回りな青野、ハードヒッティングができない大松と、完封はされずとも3点をなかなか超えられないという微妙な打線のやや低空飛行は今後も続いていきそうです。

それだけにベンチの采配で何とかしなければならないのですが、今日も動かざること山の如しです。
珍しくもベンチを空にするほどに多くの選手が出場をした試合でしたが、肝心なポイントがずれているとしか言いようがありません。
なぜ七回に先頭打者でヒットを放ったサブローに代走を出さなかったのか、その後の守備のことを考えれば守りきるためにもあそこは岡田に代えるべきでした。
サブローの走塁死はビックプレーとの裏返しですのでどうこう言うつもりはありませんが、しかし岡田であればセーフだったでしょう。
また鈴木が追いすぎたプレーもレフトが角中であればあそこまで追ったかどうか、昨日の福浦の代打の出しどころもそうですが、それが結果に繋がらずとも「やるべきことはやった」と胸を張れるような采配をして欲しく、最終回の井口のところではなくホワイトセルのところに代走を出したのも意味が分かりませんでした。
なぜか二塁に戻りかけてスタートが遅れた荻野貴を突っ込ませた佐藤コーチも含めて、ちょっと悪いところばかりが目立っています。
もちろんいいところもあるベンチですから、チーム状態が今ひとつなときこそ楽しむぐらいの余裕を見せてくれるよう願います。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11

 西武

0 0 0 0 0 0 1 0 1 0 0 2 7 1

千葉ロッテ

0 0 0 1 0 1 0 0 0 0 0 2 8

0


◆8月8日(水) 千葉ロッテ-西武14回戦(ロッテ7勝5敗2分、18時15分、QVCマリン、14,012人)

▽本塁打 ホワイトセル4号(菊池)、5号(菊池)、ヘルマン3号(阿部)

▽バッテリー
千葉ロッテ 阿部、藪田、益田、中郷、南昌―田中、金澤
西武 菊池、長田、ウィリアムス、涌井、十亀、岡本篤―炭谷、上本

 

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咳が辛い

2012-08-08 23:50:06 | 独り言

先週の月曜日ですから10日ほども前の話ですが、あまりに暑かったので8年前に買ってから都合10時間も使っていないエアコンを1時間タイマーで切る設定にして寝たのですが、その3時間後ぐらいに寒さと喉のイガイガ感による咳の連打で目が覚めるという失態を犯しました。
その喉の状態が一向に回復をせず、もはや別人のような声の状態が続いています。
風邪をひいたわけではないですし、高を括っていたところもあったのですが、さすがに辛くなってきました。
何より咳で2時間と続けて寝ていられないのが最悪で、ここのところは慢性の睡眠不足に悩まされています。
今となっては先週末の宴会をパスするかどうかを迷った挙げ句に暴発したことが先に立たない後悔だったようで、まあ仕方がありません。

長い前置きではありましたが、いただいたコメントのお返事を書く時間に充てていた昼休みなどを仮眠に突っ込んだりもしていますので、暫くはまとめのお返事が増えると思います。
心苦しくもあるのですが、ご理解の程をよろしくお願いします。
またお気遣いをいただくことは重ねて恐縮ですので、この件についてのコメントはご遠慮させていただきますことあしからずご了承ください。

 


個が組織に粉砕される

2012-08-07 23:58:09 | 千葉ロッテ

 

地元での六連戦が今日から始まりましたが、初っ端からいきなり不快指数が上がるような逆転負けです。
珍しくも西村監督が継投ミスとコメントをしていたようですが、確かにそこが気にならないわけではありません。
ただそれよりも個で戦う上での限界とでも言いますか、お題目でしかない「和」が組織の前に撃沈をしたような敗戦にかなりダメージを受けたのが今日の所感です。

三回までノーヒットに抑えていたグライシンガーが乱れ始めたのは四回からで、その回の攻撃が始まる前に西武ベンチでは円陣が組まれていました。
八回になってようやく、なんてロッテな円陣を見ていただけに、何ともイヤな感じがしたのが正直なところです。
そしていきなり秋山がバントの構えで牽制をしつつ、ここから一気に連打ですから、その円陣が理由ではないにせよバッテリーからすれば不気味な感じがしたでしょう。
何かやってくるのではないか、狙い球などを変えてくるのではないか、そうやって相手に考えさせることも一つの戦略です。
またグライシンガーがマウンド上で孤独だったのに対して、岸にはピンチの一歩手前で中島らが声をかけたり、あるいは早い段階で投手コーチがマウンドに向かいました。
そういうことを嫌う選手もいますので一概にそれがいいとは言いませんが、チームとして戦っているように見えたのは間違いなく西武です。
それが勝敗に直結する要素とはならずとも、日本人のDNAに訴えかけるのは組織を第一義と考える生き様です。
悔しい逆転負けを喫したからこそ目立ったのですが、どうにも苦いものを感じさせられた今日の試合でした。

それにしても継投のタイミング、やはりよく分かりません。
上野や阿部、中郷らをグライシンガーと同列で語ることはできませんが、まさか100球を越えて七回を投げさせるとは思ってもいませんでした。
六回から継投に入るのではないかと思ったぐらいで、その六回が簡単に二死となったので調子に乗って七回があるのではないかと心配をしたところでの大崎のバントヒットに思わず拍手をしてしまったのですが、どうにもロッテの継投はあまりに奥深くて読み切るのには相当な修行が必要そうです。
もちろん先発としては七回が一つの目処でもありますから続投も選択肢としてありだとは思いますが、つい先日とのギャップについていけない自分がいます。
そもそものグライシンガーは好調の要因の一つであったストレートのスピード、キレともに陰りが見えていたものの、まずまず可もなく不可もないピッチングでした。
中盤のピンチを首を振りまくってしっかりと粘り強く抑えたことは、きっと今後の糧になるでしょう。
気がつけば勝敗がタイになってしまいましたが、あまり気にせずに自分のペースで淡々と、打線の援護があれば儲けものぐらいのつもりで投げていってもらいたいと思います。

グライシンガーが指先の影響もあったのかもしれませんが勝ち越しを許し、そして登場をしたのが大谷です。
あの滅多打ちから一気に序列を落としてしまったようで、つい先日に内に代わる守護神は大谷しかいないだろうなどと語っていたのが遠い昔のように思えます。
七回のピンチは切り抜けたものの八回はボールが真ん中に集まりすぎて一死満塁のピンチを招き、そして出てきたのが古谷ですのでこれまた驚くしかありません。
先日に阿部のプロ初勝利をぶち壊した被弾から数日をおいてのこの場面での登板とは余程にベンチの信頼が厚いのか、左打者に.333と打たれまくっているところに左腕には.323と滅法強い栗山ですから逃げまくっての押し出し四球で、さらには左腕には弱いはずの秋山にも四球の後の甘いボールを軽く流されての2失点で試合は決まってしまいました。
その後に南昌、ロサとくるのですから中継ぎ陣の序列がさっぱり分からず、今後も継投の意図を考えさせられることになりそうです。

打線は岸から序盤に2得点とまずまずの攻撃ぶりで、ミスがありながらもよく点を取ってくれました。
三回の岡田のバント失敗は走者無し、あるいは押せ押せの展開であれば冒険的なセーフティーもよいとは思いますが、あそこは確実に送ることを優先させるべきだったでしょう。
結果的に後続が繋がり大きな痛手とはなりませんでしたが、ここは大塚コーチあたりがしっかりと指導をしてくれることを願います。
不思議だったのはそのときの走者である田中をやたらに岸が警戒をしていたことで、それなりに脚力がありながらもあそこまで気にする必要があったとは思えません。
田中に見るような動きがあったとも思えなかったのですが、荻野貴からの攻撃を支えた一要素だったのではないかと見ています。
それが理由でもないでしょうが六回の無死満塁で今江が倒れた後に福浦を使わずにそのまま田中を打たせたこと、ここが今日の試合の鍵だったと考えます。
もしかしたら捕手二人体制の弊害かもしれず、九回の福浦の代打タイムリーがかなり虚しく思えました。

明日は大事な二戦目となる阿部が先発です。
負け試合でしたのでいろいろと目につくことが多かったのですが、こと攻撃面では全く点が取れないような不安感はありません。
どうにも個の繋ぎ、ではなく繋がりに賭けるしかないところがあまりに弱すぎるのですが、ここは残念なことに一朝一夕に改善のできるような生半可なものではありませんから、そうなればその個を最大限に発揮して一騎駆けぐらいのつもりで試合に臨んでもらいたいと思います。
さすがに二度も菊池を誉めている場合ではありませんし、明日はスタメンに青野が出てきたらどうしようなんて思いつつも、楽しめる試合としてくれることに期待をします。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

 西武

0 0 0 2 0

0

1 2 1 6 11 0

千葉ロッテ

0 0 2 0 0 0 0 0 1 3 9

0


◆8月7日(火) 千葉ロッテ-西武13回戦(ロッテ7勝5敗1分、18時15分、QVCマリン、12,367人)
▽勝 岸 17試合9勝8敗
▽敗 グライシンガー 16試合6勝6敗
▽本塁打 カーター1号(ロサ)

▽バッテリー
千葉ロッテ グライシンガー、大谷、古谷、南昌、ロサ―田中
西武 岸、涌井―炭谷

 

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二軍と書いてファームと読む

2012-08-06 23:57:20 | 千葉ロッテ

明日からは地元での六連戦、オールスター明けからボロボロのチーム状態に変わりはありませんが、ホームでのファンの応援は選手の後押しに貢献できるはずです。
一週間ほど前から喉を痛めて、無理をして金曜日に宴会に出たために最悪な週末となってしまいましたが、何とか球場で自分の目でしっかりと見届けたいと思います。
とんと白星から遠ざかっているグライシンガーもそろそろ勝ちたいところですし、しかしロッテ無双な岸を相手にまたしても援護は期待薄ですので、ここはもう耐えるしかありません。
中島と中村も怖いですが、それよりも栗山と浅村にしくじらないよう注意を願います。

故障者や不調な選手が続出をするのは昨年と似たような感じですが、ここは浦和からの穴埋めで凌いでこその組織です。
二軍と書いてファームとはまさに農場、育ててこそ意味も意義もあります。
ここにきて先発投手についての議論が盛んになっていますが、やはり気になるのは浦和で先発をする投手が長いイニングを投げる鍛錬が足りていないのではないかと思えることで、このあたりはどのチームも似たり寄ったりなところはありますが、これと思う投手にはもっと負荷をかけてよいのではないかと考えます。
吉見にしても上野にしても阿部にしても一軍でそのあたりで代えられてしまうのは、そういった理由があるのでしょう。
これはオープン戦でも感じていたことなのですが、分業制の弊害と投手が溢れかえっている浦和の現状がロッテの場合はかなり悪い方向に作用しているような気がします。
またベンチがしっかりとした目標を与えての練習、実戦となっているのか、報道の流れからすると今週にも藤岡が一軍復帰という感じもありますが、その報道ですら粘投という無理矢理な表現を使わざるをえない藤岡を一軍に戻すだけの何か材料を見つけたのか、そうでなければもう一度の中郷か、気が進みませんが今であれば光原が妥当なところでしょう。
中途半端に一軍に上げて地蔵にした挙げ句に浦和に送り返した中後は四球を連発しての大炎上をしたようで、これが140キロ台後半のストレートを取り戻してのことであればまだ期待もできますが、ロッテな投手のスタイルのままであれば今季はもう終わった感すら漂います。
藤岡には報道にあった146キロというストレートが常時とは言わずとも、コンスタントに140キロ台が投げられるようになるまで戻ってこなくていいとは自分のスタンスです。

野手は高濱や小池、青松などをいい加減に一軍で使ってやりたい思いが強く、そうしなければ井の中の蛙として腐っていくでしょう。
こちらは一軍に呼ばれやすいように、が理由なのかは分かりませんが、複数ポジションを守らせているのはGoodなやり方だと思います。
ただそうなるとどうしても守備の破綻が目立ってしまうのは仕方のないところで、それにしてもここのところのエラーの多さは酷すぎるかなと、三塁では翔太の56試合で13失策や高濱の6試合で3失策は論外レベルですし、ちょっと投手泣かせどころではないぐらいにミスが続出しています。
まだまだ未熟な選手たちが多い浦和ではあるのですが、守備に問題のある選手は相当に打撃のアドバンテージが無ければ一軍に呼ばれるはずもなく、数字としてはいい感じの高濱がくすぶっているのはそういったところに原因があるのでしょうから土を噛んででも上達をするしかありません。
こういった使いづらいところのある選手を使いこなすだけの度量と器量のあるベンチではありませんので、万能を目指すのか一芸に秀でるのかを自分でしっかりと方針を決めて、周りの声は参考程度に聞き流しつつ自己責任を強く意識した若カモメの飛躍を一日千秋の思いで待っています。

 

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読みは違えど仕打ちは同じ、その名は大樹

2012-08-05 23:25:26 | 千葉ロッテ

危うく、まさに間一髪のところで最下位のオリックスを相手の3タテを食らうことなく新しい週に臨めます。
しかし弱いチームらしい中継ぎ陣の無計画起用合戦で勝利、いやこれは敗北と言った方がいいのか、とにかくこんな戦い方をしていればBクラスに落ちるのもそう遠くはないでしょう。
打線はホワイトセルが四番に座ったことで少しずつですが活気が出てきましたし、采配としても悪くはないだけに、とにかく投手起用を何とかして欲しいとの一語に尽きます。
ひやひやながらも南昌のプロ初勝利は目出度い限りで、またまだ日替わりなんて緩いことを言っている西村監督のようですが中3日を空けての今日の益田のピッチングを見ればプロ初セーブをきっかけに酷使から遠ざけて新人王へのアシストをすべきではないかとも考えますが、何にせよここのところは西本コーチがマウンドに向かう歩き方にすら嫌悪感を覚える、そんな状態になりつつある自分の気持ちの持っていきように困っています。

それにしても行き当たりばったりに過ぎやしないかと、ここのところの先発、中継ぎの起用法には首を傾げています。
先発陣に故障者が続出をしていますから苦しいのは分かりますし、その先発陣の穴は先発陣で埋めるべきとのスタンスを置いておけば中郷の先発も仕方のないところではあるのですが、しかしベンチのやり方を見れば目先の急場さえ凌げればよいとの思いが透けて見えてきます。
今日の中郷は初回にいきなり捕まっての失点、そして味方が逆転をしてくれた直後の失点と点の取られ方がイヤな感じではあったものの、プロ初先発で4回を2失点ですから上々の出来でしたし、必死に打者に向かっていく気迫が顔つきに表れていて好感を持って見ていました。
それだけにリードが広がった五回に橋本がマウンドに登ったときには唖然呆然で、西村監督のコメントからすれば65球が中郷の限界との判断だったようですが、それであれば余程にとんとん拍子でもなければ五回を投げさせるつもりはさらさら無かったことになりますので、それでは中継ぎ陣もたまりません。
その中継ぎもただ抑えていただけで内容が伴っていない橋本は三連投、プロ初登板から中1日で都合37球を投げた南昌は連投ですから、とりあえず抑えた投手を使っていこう、南昌も1イニングを抑えたから次の回、そもそも中郷も前回に長いイニングを抑えたから先発に使っただけ、おそらくはそんなところなのでしょう。
橋本がそのうち炎上をすることはそのピッチングを見ていれば容易に想像がつきましたし、半月も地蔵だったのに月末月初で連投となった古谷も似たようなもので、とにかくピンチだからこそ計画的に次の手を打っていこうとの考えが全くと言っていいほどに感じられません。
イニング跨ぎの藪田にもゾッとしませんでしたがしっかりと抑えてくれたことに拍手を送りつつも、こんなやりくりがいつまでも持つとはとても思えませんので、既に不信任案は提出済みですが、その対象に十中八九はこれらを主導しているのであろう西本コーチの名前を追加しておきます。

それでも今日はとにかく白星が嬉しい、と言うよりは助かりました。
今日は先発全員安打で15安打6得点だった打線が勝利の要因で、ややもたもたしたところはありましたが平野を打っての逆転勝利ですから贅沢は言いません。
やはりホワイトセルの魅力は一発で、いくら三振をしてもああいった試合の流れを変えるホームランを打ってくれれば文句無しでしょう。
やや振り遅れた感じで目線と気持ちとは裏腹に逆方向に飛んだ打球があそこまでいくのですからそのパワーは恐るべしで、あれでフラフラながらも持ちこたえていたフィガロが一気に崩れましたのでヒーローインタビューに呼んでもいいぐらいの活躍で、五打席目のヒットを見ればそこそこ率も残せるのではないかと思います。
心配をしていた守備も打球が飛ばないので横への動きなどはまだ分かりませんが、グラブ捌きなどは意外な柔らかさを見せてくれています。
ホワイトセル、そしてベンチとしては疲れが出始めるであろうお盆の前後に我慢をしきれるかどうか、そのあたりが鍵になるでしょう。

鈴木は今日もシャープなスイングでのマルチヒットで、これだけのバッティングを見せてくれれば多少の守備の乱れなどは勉強だと割り切れますし、シーズン序盤の根元の守備を考えればまだまだ可愛いものだと、そして焦っているのは故障離脱をしているその根元ではなく実は今日も最後に引っ込んだ井口かもしれません。
経験から割り出したポジション取りで上手く打球を処理してはいますが、今季の守備の衰えは福浦と双璧なぐらいに顕著です。
年齢からくるものなのか、あるいは昨年の轍を踏むまいとパワーアップを図ったことによる代償なのかは分かりませんが、根元が復帰をしたときに鈴木をセカンドになんて声はあちらこちらから当然に聞こえてくるでしょうし、もし鈴木がこの好調さを維持していればベンチは決断を迫られることになるでしょう。
しかしホワイトセルが一塁に入ったことで残りのポジションはDHしかなく、その雰囲気を肌で感じたからでもないでしょうがサブローが逆転タイムリーとアピールをしましたので、今日に猛打賞の井口と俺たちの福浦ともどもベテラン三人を同一ポジションで競わせるような度胸はないものと思われます。
そうなればサブローをレフトで起用をするのか、しかし角中は落ちそうで落ちずに100安打が目の前ですし、地味に荻野貴は調子を上げつつあり、また岡田の守備が外せないのは言うまでもありませんので、ちょっと意図していたものとは違いますがこういった状況は大歓迎です。
大松には浦和で出直しを命じて小池なり青松なりを上げて捕手三人制とし、どうにも被弾が多いここのところの原因を探るのも手でしょう。
まるで小さなブライアンかと思わせたスケールズや、中郷を救った初回の荻野貴の好返球に球場が騒然となるきっかけとなった五回の井口のタッチプレー、四回に荒れ球をしっかりとバントした今江に欲張りすぎの田中の走塁と、いろいろと見どころのあった長い試合も終わりよければ全てよしと片付けてよいのかどうか、意見が分かれる週初になりそうです。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

 千葉ロッテ

0 0 0 3 1

0

2 0 0 6 15 0

 オリックス

1 0 0 1 3 0 0 0 0 5 9

1


◆8月5日(日) オリックス-千葉ロッテ14回戦(オリックス8勝5敗1分、13時、京セラドーム、23,412人)
▽勝 南昌 3試合1勝
▽S 益田 47試合1敗1S

▽敗 中山 27試合1勝5敗
▽本塁打 ホワイトセル3号(フィガロ)、T-岡田3号(橋本)

▽バッテリー
千葉ロッテ 中郷、橋本、南昌、藪田、益田―田中
オリックス フィガロ、古川、ミンチェ、中山、平野、岸田―伊藤

 

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ローが七武海だって!

2012-08-05 01:26:39 | ワンピース

 

ONE PIECE 67

集英社

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ワンピースの67巻が発売となりました。
コミックス派としては待ちに待った最新刊なので、情報が遅れている感は否めません。
まさかのローが七武海に入っていたのには驚きましたが、黒ひげと同じく何らかの目的があってのことをほのめかす描写もありますし、一筋縄ではいかないのでしょう。
いきなり四皇のビッグ・マムとの激突になるかと思いきや横道に逸れた展開なのがもどかしいところもありますが、その四皇の一人を引きずり下ろすためにローからの同盟の申し出をルフィがどう判断をするのか、あまり難しいことを考えるのが苦手なだけにあっさりと手を組むことになりそうで、先行きが楽しみであり、また不安でもあります。

ちょっと気になるのは、ここのところ絵がごちゃごちゃとしてきているところです。
手抜きなどではなく、むしろ細かなところまで筆が入ってのことではあるのですが、それが逆に災いをしているようにも思えます。
バン!とかズン!とかでごまかすようなのもどうかとは思いますが、もう少し大胆なコマ割りがあってもよいのではないかと、このあたりが最近に一部で不評な理由なのでしょう。
文字数が多いことは自分としてはさほど気になりませんが、おおざっぱさも一つの技法だと思いますので、この傾向に拍車がかからないことを願っています。

 

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仏滅じゃぁ

2012-08-04 23:57:20 | 千葉ロッテ

 

昨日の成瀬に続いて大谷が打たれての敗戦、こりゃ参ったなとしか言いようがありません。
大雨が降り続く中で持ちこたえていた堤防が決壊をしたかのようで、このまま押し流されて見慣れた光景のところまで行き着やしないかと心配にもなります。
まだ首位だから、Aクラスだから、貯金があるから、なんて緩いことを言っているうちに追い詰められてしまうのでしょうが、しかし焦っても仕方がありません。
ここで踏ん張るためにはどうすればいいのか、一歩でも二歩でも引いてチームを俯瞰して次の手を打つベンチであってもらいたいです。

それにしても投手の交代のタイミングの基準が、どうにもよく分かりません。
四回に二発を食らって逆転を喫したものの上野の球数はまだ61球、そこまでのピッチングを考えれば慌てて代える必要があったとは思えず、中継ぎ陣の負担を考えれば尚更です。
橋本と南昌が抑えたことで結果的には六回まで先発が投げたのと似たような感じにはなりましたが、しかし上野にとっては経験値の積み重ねのチャンスを失ったことになります。
味方が追いついてくれたことで「さあ、これから」とネジを巻き直していたことは想像に難くなく、この交代で拍子抜けをしていることでしょう。
130キロ台半ばのストレートと武器のスライダーのコンビネーションは安定感を求めるには迫力に欠けるところはありましたが、そこに気迫というスパイスをプラスして大引の見逃しの三振のストレートなどは見事でしたし、こういった展開を乗り切ることで一皮むけるためのきっかけとすべきところでベンチが梯子を外しては意味がありません。
いい加減に辛抱という言葉を、辞書に刻みつけてもらいたいものです。

その上野を継いだ橋本は京セラドームでも140キロが出なければ零封をしても評価はできませんし、魅力も感じられません。
あの150キロに近いストレートを投げ込んでこその橋本ですから、もし故障であれロッテな投手化であれ投げられなくなったのであれば浦和に戻される日も近いでしょう。
南昌はマッチポンプな無死満塁からの連続三振に外野フライでの無失点は微妙なところで、カーブを投げなかったのも気になります。
やたらと落ちるボール、たぶんフォークだとは思うのですが、これを田中がベターだと見極めてチョイスをしたのだとしてもストレートにスピードが戻っていないだけに緩急をつけるためのカーブは有効だったでしょうし、しかしいろいろな事情もあるのでしょうから暫くは様子見のスタンスに変わりはありません。
そして大谷は守備に足を引っ張られた形ではありましたが、あれよあれよの5連打はあまり見たことがない姿で、ちょっとボールを揃えすぎた感があります。
ここのところの投手陣の乱れを田中のリードと片付けてしまえば簡単なのですが、むしろリードとしては悪くないのではないかと見ているだけに、ちょっと悩ましいところです。
明日のことを考えれば藪田を突っ込んだのも自分には理解ができないもので、その明日に悔やむことにならないよう願いましょう。

打線は序盤に3点を叩き出すまずまずのスタートでしたが、七回のチャンスを逃したのが痛かったです。
前の回に同じ満塁のピンチを切り抜けただけに、堅実に1点を取りにいくような野球をして欲しかったのが正直なところです。
バント推進派ということもありますが、例えば初回であれば攻撃的に盗塁やエンドランを仕掛けることに反対はしませんが、この七回に死球で出塁をした荻野貴は確実に得点圏に進めるべきで、一昨日の残像を追い求めたことによる一か八かに失敗をしたような気がしてなりません。
送っていればホワイトセルのヒットで勝ち越し、なんてのは結果論でしかありませんが、その姿勢こそが大切だと考えます。
また積極的なのはいいのですが例によって初球から手を出しての今江の凡退、これでイヤな予感に苛まれたロッテファンは多かったでしょう。
こと打撃に関しては意外にも数字を残しそうな鈴木のシャープなスイングや、落ちそうで落ちない角中の粘り、四番を任せても大丈夫そうなホワイトセルの変化球打ちなど見るべきところも多かっただけに、何としてでも白星で終わりたかった今日の試合です。
そして明日はプロ初先発の中郷ですが、先発投手の穴は先発投手で埋めてこその組織、との考え方からして納得のいくものではないですし、先日にちょっと長いイニングを抑えたことでのベンチの気まぐれのようにも思えて面白くもないのですが、中郷にとっては大きなチャンスですので頑張ってもらいたいです。
ここで2点ぐらいに抑えられれば今季の一軍ベンチは担保されたも同然ですから、あまり先を考えずに目の前の打者を確実に打ち取るような攻めのピッチングに期待をします。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

 千葉ロッテ

0 0 2 1 1

0

0 0 0 4 9 1

 オリックス

0 0 0 4 0 0 3 0 X 7 12

1


◆8月4日(土) オリックス-千葉ロッテ13回戦(オリックス8勝4敗1分、18時、京セラドーム、18,872人)
▽勝 平野 49試合5勝4敗1S
▽S 岸田 42試合3勝2敗18S

▽敗 大谷 29試合1勝5敗
▽本塁打 李大浩19号(上野)、竹原4号(上野)

▽バッテリー
千葉ロッテ 上野、橋本、南昌、藪田、ロサ―田中、金澤
オリックス 西、小松、中山、平野、岸田―伊藤

 

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成瀬が沈没

2012-08-03 23:49:00 | 千葉ロッテ

今日は宴会で酩酊状態、しかも頭がガンガンするのでさらっといきます。
ここまでの全てにしっかりと試合を作ってくれていた成瀬が沈んだのですから、もう仕方がありません。
キラーの後藤やロッテ戦だけで首が繋がりそうな竹原にやられたのが腹立たしくもありますが、これも巡り合わせなのでしょう。
それよりも密かに期待をしていた橋本のストレートが130キロ台半ばとは何の冗談かと、そちらの方がショックです。
こんな橋本であれば魅力のかけらもありませんので、早々に退場を願います。

打線はオリックスを上回る11安打ながらも3得点、ロッテらしい不経済な攻撃ぶりでした。
角中がタコだとこうなってしまうのかと、1000本安打の今江が爆発をしただけにもったいなさすぎです。
送るべきところでしっかりと送ってチャンスを作りながらも一本がなかなか出なかったのですから、もう力不足としか言いようがないでしょう。
日本ハムだけではなくオリックスと苦手チームが2つもあるとリーグ優勝などは夢のまた夢ですので、週末には連勝を願います。
これまた苦手にしている西と絶賛不憫中の上野というイヤな組み合わせですが、そろそろ進退をかけてのサブローの奮起に期待です。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

 千葉ロッテ

0 0 0 0 0

1

0 0 2 3 11 1

 オリックス

0 0 2 1 2 0 1 0 X 6 8

0


◆8月3日(金) オリックス-千葉ロッテ12回戦(オリックス7勝4敗1分、18時、ほっと神戸、24,315人)
▽勝 寺原 13試合6勝6敗
▽S 岸田 41試合3勝2敗17S

▽敗 成瀬 18試合10勝5敗
▽本塁打 竹原3号(成瀬)、後藤4号(成瀬)

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬、橋本―田中
オリックス 寺原、中山、ミンチェ、海田、岸田―伊藤

 

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戦う小野

2012-08-02 23:59:57 | 千葉ロッテ

 

今日は出遅れた上に途中で後輪の空気が抜けていることに気がついてセオサイクルに寄ったらパンクとのことで、合わせて前輪のゆがみの矯正などまるで歯医者に行ったときのようにあれこれ直しているうちに30分近くをロスしてしまったため、球場に着いたのは小野が糸井に勝ち越しツーベースを打たれたところでした。
まるで昨日とは真逆の展開だったのでこれも真逆に勝てるのではないかとの期待どおりに、明日以降に残しておけばと思うぐらいの猛爆の勝利です。
もたもたしたところはありましたがベテランの粘り強いピッチングに四番の一発と勢いに乗るには充分すぎるぐらいの勝ち方でしたので、明日の成瀬が続いてくれることを願います。

やはり四番はこれでなくっちゃ、そう思わせるホワイトセルのグランドスラムでした。
2打席連続の三振でもチャンスで一発を打ってこその四番ですから、額面どおりの仕事をしてくれたと思います。
そしてポイントは次の打席での四球で、こういった恐怖感のある打者はバッテリーも警戒をしてきますし、長短ありながらもボールを見るタイプのホワイトセルですからなおさらです。
下位や代打などではホワイトセルの持ち味は活かせない、我慢をしてでも四番で使い続けるべきだと言ってきた甲斐がありました。
もちろん今後に研究をされて打率が伸び悩むことにはなるでしょうが、そこに神経が集まることで周りが活きてくるという副次的な効果もありますので、表面の数字だけを追うことなく打線全体を俯瞰してホワイトセルの存在意義を考えるベンチであってもらいたいです。

小野は連続四球にタイムリーなど序盤は微妙なコントロールに苦しんでらしくない投球内容でしたが、中盤以降は大量リードをバックに日本ハム打線を翻弄しての8回2失点ですから見事なピッチングで、そしてその戦う姿勢と意気込みを言葉にして表してくれたことが何より嬉しいです。
こういったことは言葉にしないと分からない人もいますし、小野もそれを口にした以上は不甲斐ないピッチングはできません。
無計画な継投の余波で121球も投げることになったのでしょうが、これだけ投げられることを証明できたことは小野にとってもプラスでしょう。
そろそろ打たれるかななんて思っていたのが正直なところですが、どっこい今季は先発をした4試合の全てがQSですので珍しくも頼もしいベテランのミリオンダラーズです。
この頑張りに他の選手が奮起をしなければ嘘ですので、小野にはぐいぐいとチームを引っ張っていってもらいたいです。

そしてチーム事情で小野が完投を諦めた、なんてのは本当のこととは思っていませんが、南昌がプロ初登板を果たしました。
緊張からか先頭打者を歩かせたものの二者連続三振に内野ゴロと、まずは無難なデビュー戦です。
個人的にはあの担ぎ投げは好きでないとはドラフトのときにも書きましたが、あれでアマチュア時代はMAX151キロは置いておくとしても140キロ台後半のストレートにカーブを武器にしていたのですから魅力的な素材であることは間違いなく、そうなれば肩の故障からの復帰具合が気になります。
今日のMAXは142キロで大半が130キロ台後半とはロッテな投手の典型ですし、1球だけ投げたカーブが大きく外れたのがもったいなかったのですが、しかしプロ初登板ですし得点差からストレート中心のリードも頷けますので、このあたりはもう少し様子見でしょう。
南昌が一軍で投げられるようになれば先発であれ中継ぎであれチームにとっては大きなプラスになりますので、過負荷でもなく地蔵でもなく起用をしていってもらいたいです。

今日のヒーローは小野とホワイトセルでしたが、もっと呼べるのであれば岡田と鈴木でしょう。
谷元を打ちあぐねていたところでのあの岡田のセーフティーバントはいい狙いでしたし、注文どおりの場所に転がすことができました。
おそらくは本人の発案でしょうがそれに引きずられる形での荻野貴とのエンドランも見事で、そして昨日に続いての鈴木の同点タイムリーです。
どうにも持っていない感が漂う根元が捻挫で登録を抹消になったところで、この鈴木の勝負強さは根元にとっては脅威でしょう。
獲物を狙うような厳しい目線と溢れるような闘志が感じられるのが、とにかく素敵に過ぎます。
こうなると根元が戻ってきたらどうしよう、なんて悩むぐらいの活躍を期待しますし、少なくとも今季中にぶつかるべき壁にはぶつかってもらいたいです。

今日の打線はホワイトセルに一塁を守らせての角中、岡田、荻野貴という外野の布陣で、現状ではこれがベストだと思います。
DHのサブローが今ひとつですが、ここを福浦と共存できれば問題はありません。
浦和でホワイトセルをほとんど守らせなかったことからするとベンチとしては誤算ではあるのでしょうが、そういった臨機応変さも采配の一つです。
昨日にタコだった今江とサブローがマルチヒットでしたし、少しは気持ちを楽にして神戸に臨めるのではないかと思います。
ただ不満なのは右腕の張りで抹消となった里崎の代わりに浦和から引っ張り上げた捕手が金澤だけだということで、そうなれば田中を軸にしていくつもりなのでしょうが、衰えることはあっても持ち直すことは期待できない年齢にきている里崎を考えれば小池でも青松でもいいですから捕手三人体制にすべきでしょう。
そもそもが一昨年まではほぼ干していた田中をここにきて軸にするのであれば無計画に過ぎますし、将来的な展望も見えてきません。
根元の代わりは内野の全ポジションを守れるアドバンテージと浦和での成績から高濱が妥当ながらも一軍ベンチの右左のバランスの悪さを考えれば青野はベストではなくともベターチョイスですが、8点リードの八回にその青野を井口の代打ではなく代走で使うのですから頭が痛くなります。
この苦境が、そして昨年の醜態がコンチプランの弱さにあったことが全く理解できていないとしか言いようがなく、今日の大勝でニコニコとしているだけであれば神戸で痛い目に遭わされるでしょうし、そして不振の理由に故障者の多さを挙げるという昨年と同じことの繰り返しが目に浮かびます。
西川や近藤のプレーが眩しかったのは、おそらくは私だけではないでしょう。
勝っているときにしか、あるいは負けているときにしかできないこともありますので、もう少し顎を上げて遠くを見てくれることを望みます。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

 日本ハム

0 0 0 1 1 0 0 0 0 2 7 1

千葉ロッテ 

0 1 0 0 5 0 0 6 X 12 13

0


◆8月2日(木) 千葉ロッテ-日本ハム14回戦(日本ハム10勝3敗1分、18時15分、QVCマリン、20,396人)
▽勝 小野 7試合2勝1敗
▽敗 谷元 22試合1勝2敗
▽本塁打 ホワイトセル2号(谷元)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小野、南昌―田中
日本ハム 谷元、モルケン、乾、矢貫―鶴岡

 

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同じことの繰り返し

2012-08-01 23:50:02 | 千葉ロッテ

 

何とかマウンド上の阿部を見ようと頑張って普段よりは早く球場に向かって着いたのが一回裏、ホワイトセルが先制タイムリーを放ったところでした。
これは幸先がよいと喜んだものの、まさかここから3時間半以上もの試合になるとは思いもよらず、しかも負け試合ですから疲れも倍増です。
またよほどに序盤からの大量点の援護がない限りはぽっと出の先発投手が白星を手にすることは容易ではない、そんなベンチの継投にうんざりとさせられた夏の夜でした。

今季初登板、初先発の阿部は5回を4安打に抑えての零封ですので、充分すぎるピッチングでした。
全体的に高めに抜けるボールが目立って日本ハム打線が捉えきれていなかったのがちょっと不思議ではあったのですが、昨年と同じく140キロ台のストレートがチラホラの130キロ台後半が中心のストレートにスライダー、チェンジアップ、ほんの数球でしたがカーブやシュート系の変化球といった組み立てで、空振りこそ取れませんでしたが各打者ともにやや差し込まれていた感じがありましたので数字以上のキレがあったのでしょう。
体つきも一回り大きくなったように見えましたし、プロ初先発のときと同様に勝利投手の権利がかかったイニングでも表情を変えずに淡々と投げていたのは素晴らしいと思います。
カウントを悪くしてもあっさりと歩かせずに粘りのピッチングができたこと、これも大きな収穫でした。
だからこそ五回で代えたのには落胆をしましたし、シーズン序盤の鉄壁な中継ぎ陣が控えているのであればプロ初勝利のために総動員といった判断はありだとは思いますが、阿部からすれば「大谷さんや益田ならともかく、それ以外であれば自分に任せてくれ」との思いがあったのではないかと、またその思いを持つ阿部であって欲しいです。
吉見にしても上野にしても、そして今回の阿部と同じことの繰り返しで、こんなことをやっていては逞しい選手は育ちません。
失敗をして覚えることもあるのですから、せめて追いつかれるまでは阿部に試合を任せるべきだったと考えます。
そして阿部にはビギナーズラックなところがあっての好投という側面もあることは昨年で経験をしたでしょうから、次はそこから成長をした姿を見せてくれることを楽しみにしています。

阿部の白星を吹っ飛ばした古谷は二死から四球を絡めての被弾ですので本人もベンチもスタンドも茫然自失、まさにそんなところでしょう。
もっとも打たれたことは結果でしかありませんので、それはよいです。
むしろこういった場面で古谷を使ったベンチの肝の据わり方を評価したいぐらいで、ただ無計画に過ぎるとの指摘は免れません。
それであれば普段からもっと登板機会を増やしておけと、古谷ぐらいになれば言い訳はできませんが、それでもいきなりのこの場面は相応のプレッシャーがあったはずです。
どうもチャンスを与えたのではなく前回が良かったから、といった思いつきに近い起用と言いますか使い倒し系の虫が騒いだだけのような気がしてならず、それは十回に中郷ではなくロサを持ってきたところからも窺えますので、もっとも中郷は38球を投げてからの中2日ですからここでも行き当たりばったりのツケが出たとも言えます。
今日の大谷の伊藤二世襲名登板もそうですし、どうやら本気で抑えは日替わり、気変わり、そうやってジリ貧になっていくのでしょう。
いくら何でも継投のセンスがなさ過ぎ、手当たり次第、明日は明日の風が吹く、いくら言っても言い足りませんが虚しくなるだけですのでこのぐらいにしておきます。

打線はやはりもう一押しが足りませんでしたが、それでも今日はチャンスに一本がそれなりに出ました。
ホワイトセルは無理に引っ張らずに流した先制タイムリーを含む猛打賞、左腕から追加点をもぎ取った角中のタイムリー、狂喜乱舞の荻野貴の同点アーチ、そしてプレッシャーのかかる場面で守護神を沈めた鈴木のタイムリーと、これだけ見ればとても負け試合とは思えません。
送るべきところは送り、走るところは走る、いい攻撃ができていたと思います。
残念なことに今日は久しぶりのスタメン起用となった福浦がブレーキとなったことが痛く、そして地味に今江の不振もダメージが大きいです。
また九回に田中に代打も代走も送らなかったところを見れば、ベンチで笑顔だったものの里崎の状態も心配になります。
これで明日にケロッとした顔でスタメンマスクを被ったらビックリですが、何はともあれ今日の打線はこんなものでしょう。

完全に余談ですが、今日は亀梨和也が一塁側のボールボーイとして四回と五回にお仕事をしていたとのことでした。
全く気がつかなかったので実際にどういった動きをしていたかは分かりませんし、テレビの取材でしょうから言いたいこともあるのですが、それでも亀梨の野球に対する姿勢には好印象を持っていますのでまあいいかなと、でも悔しすぎる敗戦だったので日テレを見るのは止めておきます。
ジャニーズはこの手の管理に厳しいとも聞いていますのでクレームが来たら抹消をすること、予めご了承ください。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

 日本ハム

0 0 0 0 0 3 0 0 1 1 5 12 1

千葉ロッテ 

1 0 0 0 1 0 1 0 1 0 4 13

1


◆8月1日(水) 千葉ロッテ-日本ハム13回戦(日本ハム10勝2敗1分、18時15分、QVCマリン、12,955人)
▽勝 武田久 33試合4勝3敗15S
▽S 矢貫 9試合1S
▽敗 ロサ 11試合1敗
▽本塁打 ホフパワー8号(古谷)、荻野貴1号(宮西)

▽バッテリー
千葉ロッテ 阿部、古谷、大谷、益田、藪田、ロサ―田中
日本ハム 多田野、乾、森内、宮西、増井、武田久、矢貫―鶴岡、大野

 

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