こちらも観に行くつもりはなかったのですが、前回に味をしめてのチャレンジです。
しかし柳の下にはドジョウは一匹、世間的には感動巨編とまでのレビューもあるようですが、自分には今ひとつでした。
圧巻ではありましたがラストの殺陣の動きが目まぐるしくて映画酔いをしてしまい、深夜に何をやっているんだろうと自問をしつつの「イン・ザ・ヒーロー」です。
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イン・ザ・ヒーロー |
戦隊ものや怪獣ショー、あるいはマーくんなんかもそうなのでしょうが、いわゆる着ぐるみに入ってスタントなどをこなす俳優をスーツアクターと呼ぶとは今回の知識です。
そのスーツアクターを演じる唐沢寿明は10代から20代にかけて実際にスーツアクターとしての経験があるとのこと、またこの設定で自分がスタントを使っては意味がないと全てを自らが演じたとの話もありますので、この作品にかなりの思い入れがあったのでしょう。
御年51歳はトム・クルーズと同世代、もう少し足が長ければ絵になったのになぁ、とは思いつつも、負けじと激しい動きがスクリーンから伝わってきました。
ただ残念なことに脚本がお涙頂戴と言いますか、もう一人の主人公とも言えるアイドル出身の俳優がハリウッド映画のオーディションに受かったことを知ったときの描写、それを喜びながらも悔しさを隠せない目の動きを表現し、また「叶わない夢もありますよね」と語らせながらも結局は全てがハッピーエンドだったのが何だかなぁ、といった感じです。
とにかくエピローグとも言えるシーンが余計で、あれが無かったらもう少し余韻があったのにと、もったいない幕切れでした。
2014年9月13日 鑑賞 ★★★☆☆(3点)