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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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ドジョウは一匹

2014-09-14 15:57:01 | 映画

こちらも観に行くつもりはなかったのですが、前回に味をしめてのチャレンジです。
しかし柳の下にはドジョウは一匹、世間的には感動巨編とまでのレビューもあるようですが、自分には今ひとつでした。
圧巻ではありましたがラストの殺陣の動きが目まぐるしくて映画酔いをしてしまい、深夜に何をやっているんだろうと自問をしつつの「イン・ザ・ヒーロー」です。

イン・ザ・ヒーロー

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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戦隊ものや怪獣ショー、あるいはマーくんなんかもそうなのでしょうが、いわゆる着ぐるみに入ってスタントなどをこなす俳優をスーツアクターと呼ぶとは今回の知識です。
そのスーツアクターを演じる唐沢寿明は10代から20代にかけて実際にスーツアクターとしての経験があるとのこと、またこの設定で自分がスタントを使っては意味がないと全てを自らが演じたとの話もありますので、この作品にかなりの思い入れがあったのでしょう。
御年51歳はトム・クルーズと同世代、もう少し足が長ければ絵になったのになぁ、とは思いつつも、負けじと激しい動きがスクリーンから伝わってきました。
ただ残念なことに脚本がお涙頂戴と言いますか、もう一人の主人公とも言えるアイドル出身の俳優がハリウッド映画のオーディションに受かったことを知ったときの描写、それを喜びながらも悔しさを隠せない目の動きを表現し、また「叶わない夢もありますよね」と語らせながらも結局は全てがハッピーエンドだったのが何だかなぁ、といった感じです。
とにかくエピローグとも言えるシーンが余計で、あれが無かったらもう少し余韻があったのにと、もったいない幕切れでした。


2014年9月13日 鑑賞  ★★★☆☆(3点)

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意外といける

2014-09-02 00:42:48 | 映画

明日の通院のために早めに夕食を済ませなければならなかったことで会社をとっとと出たものの、今日は1日、TOHOシネマズのファーストデーですので大人しく帰るのももったいなく、またチャレンジもできる1100円ですので今日のお題は「ルパン三世」です。
アニメに親しみすぎていますので実写化には否定的でしたし、それこそネタのつもりで足を運んだのですが、案に相違してシンプルに楽しめました。
さすがにそれはないだろ、との大きすぎるシナリオの穴には引っ掛かったものの、先入観を捨てれば意外といける出来に仕上がっています。

ルパン三世

エイベックス・ピクチャーズ

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アニメとは付かず離れず、そんなスタイルがよかったのではないかと思います。
髪を短くした小栗旬はどことなく風貌に面影がありますし、山田康雄を意識したのであろうしゃべりではありましたが、しかしあくまで若さと躍動感のある小栗ルパンです。
玉山鉄二の次元、浅野忠信の銭形警部も悪くはなく、ただ残念なことに綾野剛の五右衛門は丸顔でイメージとかけ離れすぎでしたし、涙ぐましい努力と工夫で頑張ってはいましたがボリューム不足の黒木メイサの峰不二子はいかがなものかと、それでもこのぐらいの新鮮さがあったからこそのバランスの良さだったのかもしれません。
ただアニメでは気にならずとも実写化で外国人が日本語を話すのには違和感があり、予告編では字幕だったはずなのですが、日本人ですら口と声がずれていたのは失策でしょう。
アクションあり、どれだけぶつかっても凹まないカーチェイスあり、銃撃戦あり、ど派手な演出はややチープではありますが、それはそれで引き込まれます。
お馴染みのセリフやシーン、車の屋根に五右衛門が座ったり、車から札束が飛び散るところなどにはニヤリとさせられました。
さすがに遊びすぎじゃないの、といった機内でのシーンは賛否両論ありそうですが、まあいっか、といったところです。
次回作があったらきっと観てしまう、そんな不二子ちゃ~ん、でした。


2014年9月1日 鑑賞  ★★★★☆(4点)

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無限ループ

2014-08-03 04:01:36 | 映画

寝心地はともかく16時間超の睡眠だったため眠れないだろうなぁ、と久しぶりのナイトショーです。
実はこの「オール・ユー・ニード・イズ・キル」は二度目で、前回に観に行ったときには10分ほどで火災報知器が鳴り響いて中断をしたために諦めたいわく付きです。
今度こそ、は時間が時間だけに貸し切り状態で、ブラッド・ピットやジョニー・デップとは違ってハズレの少ないトム・クルーズを楽しませてもらいました。

オール・ユー・ニード・イズ・キル

ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント

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ギタイ、なる生命体にヨーロッパを侵略された人類は英仏海峡を挟んでにらみ合い、軍の広報担当のケイジ少佐がなぜか最前線に送り込まれて、そしてあっさりと戦死します。
しかしそのときに特殊な敵を倒して血を浴びたことで無限ループに陥り、目覚め、殺され、目覚める、の繰り返し、同じ経験を持つリタ軍曹とともに敵のコアを叩くためにループを繰り返す、RPGでセーブ&ロードの経験のある人であればニヤリとしてしまうようなストーリーです。
原作は日本のライトノベルとのこと、劇中でやたらと日本語が飛び交っていたのは原作者に対するリスペクトだったのかもしれません。

リセットした後の世界はどうなるのか、パラレルワールドとは違うようですし、最後もなぜあそこに戻ってしまうのかが意味不明です。
そんなこんなで細かなことを考え出すと突っ込みたくなる描写はここそこにあるのですが、しかしアクションSFとしては上々の出来に仕上がっています。
笑いを交えながらも主人公、そして周りの兵士たちの成長があり、またお約束のラブストーリーもありますから、単なる戦闘ものではありません。
誤算は動きが激しいシーンが多いことで、せっかく体調が戻ったのに映像酔いをしてしまった、そんな格好いいトム・クルーズでした。


2014年8月2日 鑑賞  ★★★★☆(4点)

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思い出のマーニー

2014-07-28 01:00:59 | 映画

読書録と被ることがあるので映画についてはタイトルから離れるようにしているのですが、しかし今回だけは特別です。
それだけの意味のあるタイトルですし、下手に小細工をしなくて正解でしょう。
とりあえずはジブリだから、といったところで観に行った「思い出のマーニー」ですが、さすがに高品質な作品を提供してくれます。
突き抜けるところがなくこぎれいにまとめた感はあるものの、充分に楽しませてもらいました。

思い出のマーニー

ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社

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あることをきっかけに養父母に心を開けなくなった主人公の杏奈が、夏休みに喘息の療養のために親戚の住む釧路の田舎町に向かいます。
そこで出会った湿っ地屋敷に住む金髪、碧眼の少女マーニーと交流をするうちに、そのこだわりから解放をされて成長への扉を開くといったストーリーです。
かなり早い段階からマーニーの存在についてはほぼ明かされますし、そこに謎解きといった要素はありません。
自分ことが嫌い、もらわれっ子、恵まれていると思っていたマーニーが抱えていた闇、といった重いテーマが徐々に解きほぐされていくところが丁寧に描かれています。
かなり地味な映像ではあるのですが草木のなびきや手足の動き、煙草やお金といった大人の嫌らしさの表現などはジブリらしいですし、これまでの作品のように見るからに強い女の子とは違う印象の杏奈が、しかし時代がかった舞踏会や「私の部屋に来て」と薄々とは感じながらも目を逸らさない、その心の強さを見せたからこそのラストシーンだったと思います。
残念だったのは原作とは違って日本に舞台を持ってきたことで、やはり田舎町に金髪の女の子は違和感がありすぎでしょう。
結果的に感情を殺した棒読みが功を奏した感もありましたが相変わらずの声優問題も引っ掛かりましたし、そこだけは今後も引きずることになりそうです。


2014年7月27日 鑑賞  ★★★★☆(4点)


人工知能の惑星

2014-07-27 00:55:04 | 映画

ブラッド・ピットもそうですが、名声ほどにジョニー・デップは作品に恵まれていないような気がします。
コスプレが無いのはいいのですが、その出番のほとんどが映像ですからファンとしても拍子抜けでしょう。
人工知能研究の第一人者である主人公が反人工知能のテロリストの銃弾に倒れ、死する前に同じ研究者の妻がその頭脳をPINNと名付けた人工知能にアップロードします。
そして人工知能として甦った主人公はネットを通じて世界のあらゆる情報を手にしたことで驚異的な進化を遂げ、人類への脅威となるといったストーリーです。

トランセンデンス

ポニーキャニオン

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自我を持ったコンピュータが人間を支配する、そんな話は珍しくもありません。
手塚治虫の漫画にもあったような気がしますし、映像化をされてしまえばその手法も含めてチープさが漂います。
人類への脅威、とは書いたもののアメリカの地方の小さな街を中心としたコップの中の嵐のような感じですし、なぜに自然の摂理までが操られるかの説明もありません。
ウィルスって細菌かよ、と突っ込みたくもなりますし、FBIが軍まで投入をするのであれば爆撃機ぐらいは持ってこいと言いたいです。
そして最後は夫婦の愛でジ・エンド、それがどうその後の世界の荒廃に繋がっていくのかも分からず、もう溜息しか出てきません。
自然破壊とテクノロジーとの対比がひまわりの水滴とコンピュータの描写で表現をしていたのでしょうが、カタカナでコンピュータと書かれたマシン群に怒りさえ覚えた「超越」でした。


2014年7月26日 鑑賞  ★★☆☆☆(2点)


神の御心のままに

2014-07-14 00:23:35 | 映画

きっと分からないだろうな、とは思っていましたが、やはり分かりませんでした。
そこまで宗教色の強い映画ではなかったのですが、それでも神が登場をすると信心の無い自分にはどこか別の世界での話のようです。
神、がGodではなくCreaterと語られていたようにも聞こえましたし、いずれにせよ神の御心のまま、とまでは悟れません。
ある意味でそれも一つのテーマではあったのでしょうが、人間のエゴが剥き出しな「ノア」でした。

ノア 約束の舟

パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン

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ラッセル・クロウにエマ・ワトソン、そしてアンソニー・ホプキンスまでもが顔を揃えていますし、その映像からして壮大な叙事詩なのでしょう。
醜い争いを繰り返し、地表に悪をまき散らす人間を絶やすために神は洪水をもたらし、そしてノアに次なる楽園で生きるための動物たちの保護を命じます。
命じるとは言ってもノアが神の啓示として夢見たことを行動に移すのはこれこそが信心なのでしょうが、自らを犠牲にしてまでというところがやはりピンときません。
だからこそ人間のエゴ、思い込みと言ってしまえばそれまでですが、濁流に飲み込まれていく罪なき人々を見殺しにするところなどはむしろそこにエゴを感じます。
そういった矛盾の先に見えてくるもの、それがノアの息子のハムの逡巡、そして新たな第一歩なのでしょう。
旧約聖書がベースですので海外ではその解釈がいろいろと議論の的になりそうな作品でもあり、逆に言えば普通の日本人にはなかなか響いてこないように思えます。


2014年7月13日 鑑賞  ★★★☆☆(3点)

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頬骨が残念

2014-07-13 01:00:16 | 映画

眠れる森の美女、を全く知らないことに気がつきました。
王子様のキスで目覚めるところで白雪姫と混同していたのですが、そもそも白雪姫はグリム童話では棺が揺れた拍子に喉に詰まっていた毒リンゴを吐き出して息を吹き返したとのこと、しかも王子様ではなく死体愛好家だったという版もあるそうで、なかなかに奥深いです。
今日の「マレフィセント」はその眠れる森の美女の悪役、マレフィセントが主人公で、その視点から描かれた珍しい作品となっています。

マレフィセント

ウォルト・ディズニー・ジャパン

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思っていたよりは面白かったです。
3Dもありますのでそれを意識した無駄な描写も多々ありますが、悪の象徴である魔女を主人公にしながらも家族連れで安心して観られる出来に仕上がっています。
魔女、ではなく実のところは妖精で、愛し合ったはずの人間に裏切られて翼を失い、その復讐に男が国王になって娘を授かったときに呪いをかけて16歳になるまでに永遠の眠りにつく、その呪いが解けるのは真実の愛のキスのみ、といったところから話が始まります。
真実の愛、のオチがかなり分かりやすすぎたのがあれでしたが、娘を愛するがゆえに堕ちていく国王と、いつしか母親の愛に目覚めていくマレフィセントの対比が秀逸でした。
ちょっと残念だったのがアンジェリーナ・ジョリーの頬骨で、そもそもがそういった顔つきながらも悪を表現したいがためか強調されていたのに違和感が強く、そのストーリーとともにふくよかになっていくところなどはなるほどと思ったりもしましたが、どうもそこばかりに目がいってしまって困ったのが正直なところです。


2014年7月12日 鑑賞  ★★★★☆(4点)


締まりが悪い

2014-07-12 01:51:22 | 映画

公開日に観ることはほとんどないのですが、初日だけ割引きがあるとのことで珍しくも足を運んだ「ダイバージェント」です。
しかし全米初登場1位の前評判とは裏腹にレイトショーながらも金曜日ということを考えれば寂しすぎる僅かに7人、おかげで静かに鑑賞することができました。
そしてそれなりに楽しめたアクションSFながらも最後の10分の締まりの悪さは絶品で、これで一気に☆を減らしたのが正直なところです。
白いキャンバスを渡されて「続きはあなたが描く」みたいな感じで、しかしこれはどうやら三部作の一本目が理由なのかもしれず、何にせよかなりの消化不良です。

ダイバージェント

角川書店

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戦争で荒廃した100年後のシカゴは世界の秩序を守るために人々を五つの派閥、その性格診断によって「無欲」「博学」「勇敢」「平和」「高潔」に振り分けているものの、しかしこのいずれにも当てはまらないダイバージェント、異端者となったのが主人公です。
それを隠すために主人公は「勇敢」に身を投じますが、政治を司る「無欲」に苛立つ「博学」のリーダーが「勇敢」を抱き込んでクーデターを計画し、その戦いに巻き込まれて両親を失いながらもパートナーとともに立ち向かう、ちょっと乱暴ではありますがそういったストーリーです。
かなりの長丁場ですがその大半が「勇敢」でのスキルアップのトレーニングで、後半から一気にテンポを上げての急展開に引き込まれはしましたが、やはり最後が悪すぎでしょう。
そもそも派閥システムを破壊すると怖れられている異端者、がなぜそう見なされているのかがよく分からず、まさかマインドコントロールがかからないから、はあまりに下手すぎますし、特殊能力を持っているわけでもないのに疎まれ、追い詰められ、結果的に窮鼠猫を噛むといった流れがあまりに馬鹿すぎます。
結局は家族愛も含めた愛情なのか、そして分かりやすい悪役と自分好みの構成ではあったのですが、これではいい点数はあげられません。


2014年7月11日 鑑賞  ★★★☆☆(3点)


巴里で寿司

2014-07-03 01:00:25 | 映画

熱しやすく冷めやすい、そんな性格ですので、思い立ったが吉日です。
連日の映画館の今日はケビン・コスナーで、いい男は何をやっても絵になるなぁと、かなり危なっかしい箸使いではありましたがエッフェル塔をバックに寿司をほおばる姿はストーリーとは全く関係はありませんが、なかなか見られるものでもありませんので一見の価値があります。
そして男親が娘に甘いのは古今東西、これはどうやらお約束なのでしょう。

ラストミッション

TCエンタテインメント

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CIAの敏腕エージェントが病に冒されて余命3ヶ月を宣告され、仕事にかまけて置き去りにしてきた妻、そして娘と最後のときを過ごそうとするものの、CIA長官にその腕を見込まれて試薬の提供を条件に死の商人の抹殺に手を貸し、そんな中で家族の繋がりを取り戻していく、かなり乱暴ですがそういったストーリーです。
そうなればどこか『96時間』に似たようなシチュエーションではあるものの、しかしアクションが前面に押し出されていたそれとは違ってユーモアを交えつつ離れていた心を紡いでいく、やや安っぽい感じがないわけでもないのですが、そこに重きが置かれています。
残念だったのが敵役があまりに弱っちくて物足りなかったことと、娘が心を開いていく過程が上手く表現をしきれていなかったところでしょう。
もう少しぶつかるシーンがあってもよかったのではないかと、あまりにとんとん拍子過ぎて感動が薄れてしまいました。
それでもケビン・コスナーのオヤジぶりは微笑ましかったですし、もう暫くは熱が続きそうです。


2014年7月2日 鑑賞  ★★★☆☆(3点)


走れ!

2014-07-01 23:42:28 | 映画

4ヶ月ちょっとぶりの映画館です。
いろいろと理由を付けて遠ざかっていたのですが、生来の出不精が酷くなってきたので一念発起、と言うほどではないものの、無理矢理なところも正直ありました。
ただそのハードルを越えてみれば映画っていいなと、この勢いでまた通い詰められたらなと思います。

超高速!参勤交代

松竹

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そんな今日は「超高速!参勤交代」です。
勝手にネタ系かと思っていたのですがなかなかどうして、かなり面白かったです。
ただ声を立てて笑っている人もいましたが笑いのツボが自分とは合わなかったようで、笑えるという意味での面白さではありません。
この手の映画にしては珍しくも主人公の内藤政醇や敵役の松平信祝らが実在の人物であること、勧善懲悪でシンプルなストーリー、B級映画を思わせるようなチープな作り、これらが自分にははまったのがおそらくその理由で、出足にしてはいい作品に巡り会いました。
それでいて福島に対する強烈な政治的メッセージが散りばめられていたり、幕閣のエゴに翻弄をされる小藩の悲哀、身分の差など、考えさせられるところも多々あります。
そろそろ公開が終わるスクリーンもあるようですが、さほどに堅苦しくなく楽しめますので機会があれば足を運ばれることをお奨めします。


2014年7月1日 鑑賞  ★★★★☆(4点)


人間の醜悪さ

2014-03-23 00:04:07 | 映画

無料クーポンを使っての、月に一度の楽天レンタルです。
最近はすっかりとBlu-rayに慣れてしまったのでDVD画質に耐えられず、しかしなかなかBlu-rayのレンタルは多くないので作品を選ぶのに困ります。
そしてこの「第9地区」は上映のときに興味がありつつも見逃したものですので満を持しての鑑賞だったのですが、やや肩すかしな感じではありました。

第9地区

ワーナー・ホーム・ビデオ

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地球にやってきた大型の宇宙船には指導層が不在で栄養失調に苦しむエイリアンが乗っており、第9地区と呼ばれる区域に隔離をされます。
それから20年を経過して180万にまで増えたエイリアンは地元住民とのいざこざが絶えず、遂に別の地域への強制移住が計画をされますが、そのリーダーとなった主人公がエイリアンが密かに集めていた謎の物質を浴びることでそのエイリアンのDNAと融合をしてしまい、助かるために決死の行動に移るというストーリーです。
その昆虫型エイリアンはグロテスクですし、とてもモーションキャプチャーとCGによる映像とも思えないリアルさには感動よりもむしろ恐怖すら覚えるのは日光の影すら上手く取り込んでいるからで、これでは火星で生物を発見なんてニュースを見ても何を信じていいか分からなくなっても不思議ではありません。
逆に言えばそのVFX以外はあまり見るべきところはなく、おそらくは人間のエゴ、人種差別をテーマにしているのでしょうが、その人間の嫌らしさのみが前面に出てきます。
最後にやや切ないシーンもありますが、ドキュメンタリーなタッチに仕上げていることでより醜悪な人間を訴える、そんな作品だったように思います。


2014年3月22日 鑑賞  ★★★☆☆(3点)


47ページ目はどうなった

2014-03-02 18:54:22 | 映画

ナショナル・トレジャーの第二弾です。
高祖父に着せられたリンカーン大統領暗殺の首謀者の汚名をそそぐため、主人公が暗殺者ブースの日記を手がかりに謎を解いていくといったストーリーです。
実際にブースの日記は暗殺事件のあたりのページが破られて行方が分かっておらず、そのあたりを発想とした作品なのでしょう。

ナショナル・トレジャー2 リンカーン暗殺者の日記

ウォルト・ディズニー・ジャパン

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とりあえずニコラス・ケイジがモト冬樹にしか見えない、を置いておけば、前作に続いて娯楽作品としては秀逸な出来だと思います。
謎解きはさほど迷い道もなくテンポよく進んでいくのでスクリーンに引きつけられますし、凄んで見せたかと思えばけなげに主人公たちの手助けをしたりと悪役がさほど悪でないのはこれまた前作と同様ですので、死人がほとんど出ないなどそういったポリシーがあるような気もします。
またやたらと祖先、一族、家名にこだわっているのが特徴で、国としての歴史が浅いアメリカならではなのかもしれません。
英女王、米大統領の執務室に簡単に侵入をしてしまうところなどは関係者からすれば噴飯ものでしょうし、ラシュモア山で大がかりな崩落があっても騒ぎにならないなどのご都合主義もありますが、この手のものではお約束だったりもしますので目くじらを立てるのも野暮というもので、スピーディーだからこそ観ている側からすれば分かりやすいのが一番です。
そうなれば気になるのは大統領の本の47ページに何が書かれていたかですが、是非とも次回作の前振りであって欲しいです。
シリーズ化がされないかと思いきや第三作の企画があるとの報道もあるようですから、アメリカの歴史の闇に潜む次の宝探しに期待をしましょう。


2014年3月2日 鑑賞  ★★★★☆(4点)

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人類の宝物

2014-03-01 18:15:04 | 映画

毎月1日は映画の日でTOHOシネマズでは鑑賞料金が一律1000円になりますので利用をしない手はないのですが、さすがに今日は空模様が怪しすぎてのパスとなりました。
この展開は予想をしていたので代わりに楽天レンタルの無料チケットを使って借りていた作品を観ようと、そんな「ナショナル・トレジャー」です。
かなり昔のものですが最近の特撮のような技術の差を除けば時代を感じさせない、娯楽の王道のようなストーリーに至極満足な2時間でした。

ナショナル・トレジャー

ウォルト・ディズニー・ジャパン

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一族が何代にも渡り追い求めてきた秘宝の鍵がアメリカ独立宣言書にあることを突き止めた主人公が、かつての仲間と競い合うように謎に挑んでいくストーリーとなっています。
一つの謎を解くと次の謎が浮かび上がるところやテンプル騎士団、フリーメーソンが絡んでくるなどどこか「ロバート・ラングドン」シリーズに似通った展開ではありますが、おそらくはアメリカの宝探しなどは常にこういった背景がお約束なのでしょう。
目立ったアクションがあるわけではありませんし、謎解きもかなりあっさりとしているのですが、めまぐるしいテンポがそのあたりを忘れさせてくれます。
さりげなくヒロインが典型的な美女で花を添えていますし、どこか抜けた感じのある相棒もいい味を出していました。
悪役がさほどの悪でないところはハラハラ感が足りずに賛否両論があるかもしれませんが、スッキリと楽しめましたのでそれもありです。
残念ながら次の作品で打ち止めとなりシリーズ化はされなかったようですので、明日にその締めくくりを見届けようと思います。


2014年3月1日 鑑賞  ★★★★☆(4点)


夢も希望もない雪国

2014-02-23 01:12:25 | 映画

今年はずっと当たっていたので油断をしたわけでもありませんが、5本目の「スノーピアサー」でハズレを引いてしまいました。
前評判が標準以下だったので微妙なのは覚悟をしていましたし、むしろそういったものこそが自分に合うかと思っていたのですが、残念ながらそうは問屋が卸しません。
とにかくグロいので家族連れは絶対にお奨めできませんし、PG12って甘すぎるんじゃないの、が正直な感想です。

スノーピアサー

角川書店

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地球温暖化への対策に失敗をして氷河期となったことで地球上から生物が死滅をしてしまった近未来、しかし人類の一部は永遠に走り続ける列車の中で生き延びているものの、先頭から最後尾までが完全な格差社会となってしまっています。
主人公はその最後尾から先頭を目指して仲間と立ち上がり、多くの犠牲を払いながらもようやくにたどり着いたそこで見る現実、といったストーリーです。
それを言ってしまえば身も蓋もないことは分かっていますが列車が走り続ける永久機関があればそれは列車である必要はありませんし、その設定がまず受け入れられませんでした。
舞台が車中であることから仕方がないものの全体的に暗く、しかしスプラッタなところだけは妙に生々しいのが胸にむかつき、その背景から蒔いた種からしっかりと最後に刈り取ってくれたことは評価をしたいのですが、結局は何だったのよと突っ込みたくもなる125分です。
そのラストシーンは30年以上も前に観たゾンビを思い出させるメッセージ性のあるもの、と言えなくもありませんが、しかし夢も希望も感じられない氷点下な雪国でした。


2014年2月22日 鑑賞  ★★☆☆☆(2点)


肉体派な経済戦争

2014-02-22 01:47:44 | 映画

明日も出勤となったので寄り道などせずに帰ればいいのですが、そうこうしているうちに観たい作品が終わってしまうのでちょっと無理をしてみました。
月末から注目作が目白押しのようですし、ある意味で自分にとっては嫌がらせに近い今日この頃です。
そんなこんなで観たのは「エージェント:ライアン」で、中村獅童があんな重要な役割を演じていたのかと驚かされた、なんてくだらないネタはとりあえず置いておきます。

エージェント:ライアン

パラマウント ホーム・エンタテインメント・ジャパン

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CIA分析官の主人公がロシア企業の不透明な資金の動きに気がついて謎を解くためにモスクワに飛びますが、いきなり襲撃をされるところから話は始まります。
そして経済戦争という名の次世代テロを防ぐために主人公はCIAエージェントとなり、お約束のように見事に大活躍といったストーリーです。
頭脳戦あり、意外なアクションありと見せ場も盛りだくさんですし、シンプルなものが大好きな自分としては楽しませてもらいました。
どうもクリス・パインは観ていないのですがカーク船長のイメージが強くて違和感はあったものの、ぎこちないサラリーマンな挙措はなかなかにgoodです。
テキパキと指示を出しつつ情報を分析して敵を追い詰めていく主人公を遠い存在のような目線で追っていた婚約者の描写もよかったですし、お久しぶりのケビン・コスナーも貫禄がついていながらもどこかコミカルな雰囲気と主人公の成長に戸惑い、やや羨望を感じつつも温かく見守る姿で作品を引き立てていました。
そうなると次回作となるのでしょうが、そもそもがシリーズ化をされている原作があり、別のキャストで何度か映画化もされているようですから、そこは微妙かもしれません。
今後もクリス・パインはスター・トレックなどで忙しいでしょうし、あまり期待をせずに待つことにします。


2014年2月21日 鑑賞  ★★★★☆(4点)

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